アリアナ・グランデ、元恋人マック・ミラーの勇気ある決断に感謝

アリアナ・グランデが、自分のサウンドを見つけることができたのは、2018年に薬物の過剰摂取のため26歳の若さで亡くなった元恋人マック・ミラーのおかげだという。『The Hollywood Reporter』のポッドキャスト『Awards Chatter』の公開収録として行われたチャップマン大学のマスタークラスで、ポップスとR&Bを融合させるという「勇気ある決断」をしたマックに「心から感謝している」と語った。「マックに参加してもらいたいと思った理由の一つです。あの曲にぴったりだったし、彼なら私のサウンドを見つけてくれるだろうと感じたから」

アリアナは、デビューアルバム『Yours Truly』（2013）に収録された「The Way」でマックとコラボレーションし、リードシングルとしてリリースされた「The Way」は大ヒットを記録。歌手としてのアリアナのキャリアを飛躍させた。彼女は当時のサウンドを守り続け、ポップスとR&Bを融合させたアルバムを7枚発売している。

2016年にもマックの楽曲「My Favorite Part」や、アリアナの「Into You」のリミックスでタッグを組んだ2人は、同年9月に交際をオープンに。だが2018年4月に破局し、マックは同年9月にフェンタニルとコカイン、アルコールの過剰摂取によりこの世を去った。アリアナは2020年にApple Musicのゼイン・ロウとのインタビューで、マックの芸術性に敬意を表し、こう話している。

「彼は起きてすぐスタジオに転がり込むタイプの人だった。それ以上に重要なことは何もなかった。時間も忘れ、食事も忘れてしまい、自分のケアと人間らしさを忘れないように言い聞かせなければいけない人だった。彼は文字通り、思考や時間、人生のすべてを音楽に捧げる人だった」

Text: Tae Terai