1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「社会人になるって、こんな理不尽に耐えることなの?」講師が社会人研修で『ブチ切れた理由』に絶句

「社会人になるって、こんな理不尽に耐えることなの?」講師が社会人研修で『ブチ切れた理由』に絶句

  • 2025.12.12

これは、筆者が実際に体験した話です。
今から20数年前、社会人になるための準備として参加した外部研修での出来事。
ニコニコと笑顔が素敵な男性講師が、突如として鬼のような形相で激高!? その理不尽すぎる理由と、当時のトラウマを乗り越えて今思うことを綴ります。

画像: 「社会人になるって、こんな理不尽に耐えることなの?」講師が社会人研修で『ブチ切れた理由』に絶句

嵐の前の静けさ……? 笑顔の講師と和やかな研修風景

あれは私がまだ10代で専門学校に通っていた頃、就職活動を控えた時期に行われた「社会人研修」でのことです。
外部から招かれた男性講師は、物腰が柔らかく常にニコニコとしていて、とても人当たりの良い印象でした。
「社会人とは何か」を学ぶためのグループワークも和気あいあいと進み、教室には穏やかな空気が流れていたのです。
「優しい先生だね」なんて、友人と顔を見合わせて笑っていたのを覚えています。
しかし、その安堵は一瞬にして恐怖へと変わることになりました。
午後のグループディスカッションの最中、信じられない出来事が起きたのです。

「ふざけんじゃねーぞ!」教室を凍り付かせた突然の怒号

各班が模造紙に意見をまとめて、発表をした直後、突然として会場中に「こらぁ!!」という鼓膜が破れそうな怒号が響き渡ったのです。
顔を上げると、さっきまで仏のように微笑んでいた講師が、顔を真っ赤にして仁王立ちしていました。
「お前ら、いつまでも学生気分でいるんじゃねーぞ!!」講師は机を叩きながら激昂し、特定の班の学生たちを指さして「何が悪かったか言ってみろ!」と詰め寄り始めました。
あまりの豹変ぶりに、参加者全員が恐怖で息をのみ、会場はシーンと静まり返ってしまいました。
吊し上げられた学生たちは震え上がり、涙目になりながら立ち尽くすばかり……。

衝撃の理由! 激怒のスイッチは「名前の記載漏れ」だった

講師の怒りは収まるどころかヒートアップする一方。
「わからないのか!?」と罵声を浴びせ続け、ついにその理由が明かされました。
それはなんと、「班の意見をまとめた紙に全員の名前が載っていない」という、たったそれだけのことだったのです。
もちろんミスはミスですが、人格を否定するほどの罵声を浴びせるようなことでしょうか? 講師はひと通り怒鳴り散らすと、「これが一流の社会人のしつけだ」と言わんばかりに満足げな表情を浮かべ、また元のニコニコ顔に戻ったのです。
その切り替えの早さが逆に不気味で、私はただただ恐怖しか感じませんでした。
「社会人になるって、こんな理不尽に耐えることなの?」と絶望した瞬間でした。

恐怖の研修を反面教師に。人を育てるのに「罵声」は必要ない

あれから20数年という月日が流れました。
幸いなことに、就職先であのような理不尽な上司に出会うことはなく、私は平和に社会人生活を送ることができました。
そして今、私は部下や後輩を指導する立場になり、指導をする中で心がけているのは、「感情任せに怒らないこと」

あの時の講師の顔が、私にとっては最強の反面教師となっているのです。
ミスをしたとしても、理由を聞き、次はどうすれば良いかを一緒に考える。
人を育てるために、恐怖や罵声は1ミリも必要ありません。
あの日のトラウマは、「絶対にあの講師のようにはならない」という強い信念を私に与えてくれたエピソードでした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。

元記事で読む
の記事をもっとみる