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「ご飯作って待ってるね」って言われたい…《男が言われたい言葉》に批判殺到!昭和の価値観だけじゃない!女性たちが激怒した“切実な理由”とは

  • 2025.12.8

「ご飯作って待ってるね、と言う言葉が男はうれしい」に女性たちが総スカン

男性は「ご飯作って待ってるね」と言われたい?
男性は「ご飯作って待ってるね」と言われたい?

2025年11月末、X(旧Twitter)で一つの投稿が、女性ユーザーの怒り爆発させました。

「今、男が女に言われたい言葉って、イケメンとかカッコいいじゃなくて『お仕事お疲れさま、ご飯作って待ってるね』なんだよな」

この投稿に対する、コメントや引用リポストのほとんどが女性からの冷ややかな反応でした。

「自分で作れよ。疲れてるのはこっちも同じ」「昭和かよ。専業主婦前提の価値観押し付けやめて」「帰ってきたらUberの袋持って『お疲れさま』って言うわ」

一見すると、「古い性別役割分担への拒否感」に見えます。しかし、炎上の本質はもっと深いところにありました。

「専業主婦になりたい」20代女性は4割超

実は、多くの女性が「専業主婦を否定している」わけではありません。むしろデータを見ると、逆の現実が浮かび上がってきます。

ソニー生命保険株式会社の調査(2022年)によると、有職女性の33%が「本当は専業主婦になりたい」と回答。特に20代女性に限ると、その割合は43%に跳ね上がります。

また、リクルートの調査でも若年層の家庭志向の高さが確認されており、「子どもが小さいうちは家庭に専念したい」「自慢の料理を振る舞って家族を支えたい」と願う女性は、令和の今も決して少なくないのです。もちろん、バリバリ働くことを選択する女性のいるので、すべての女性が「専業主婦」になりたいとは限りません。

怒りの本質は、「選べない」ことへの絶望?

しかし、現実はどうでしょうか。

総務省の労働力調査(2025年2月公表)によると、25~34歳女性の専業主婦割合は過去最少の23.4%(2003年は59.2%)。

物価は上がる一方、夫の給料は上がらない。共働き世帯が約7割を占める現在、多くの女性にとって「専業主婦」はもはや選択肢ではなく、経済的に許されない“贅沢”になってしまいました。

本当は家庭に入りたくても、生活のために働かざるを得ない。フルタイムで働き、帰宅後も家事や育児に追われる日々。

そんなギリギリの状態で、「男は『ご飯作って待ってるね』って言われたいんだって」と無邪気に言われたらどう感じるでしょうか。

「選べた時代の特権を、さも当然のように言わないでほしい」 「私だってそうしてあげたいけど、無理なんだよ」

今回の女性たちの怒りの正体は、時代遅れの価値観への反発ではなく、「選びたくても選べない現実」を無神経に突かれたことへの苛立ちと悲しみだったのでしょう。

令和の正解の「声かけ」は?

結局、男性が本当に求めていたのは「癒やし」や「労い」だったはずです。しかし、その表現が「専業主婦という選択肢があった時代のファンタジー」だったために、現代女性の地雷を踏んでしまったのかもしれません。

もし今、パートナーを労いたいなら、「ご飯作って待ってるね」ではなく、こう言うのが正解かもしれません。 「お疲れさま! 今日は疲れたから一緒にテイクアウト頼もうか?」

お互いに余裕がない時代だからこそ、役割を押し付け合うのではなく、その“なさ”を共有し合える関係こそが、最強のパートナーシップと言えるのではないでしょうか。

(足立むさし)

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