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14年前の名作アニメが“地上波に復活”し話題騒然…「着眼点が凄い」副音声に登場した人気お笑い芸人に称賛殺到

  • 2025.12.24

魔法少女アニメの金字塔とも呼ばれるTVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』。2011年に放送された本作は、今年の10月より『魔法少女まどか☆マギカ 始まりの物語/永遠の物語』TV Editionとして14年ぶりに地上波にて再編成して放送され、12月21日に最終話を迎えた。副音声では、人気お笑いタレント・狩野英孝さんが本作を初めて視聴する様子が流れ、彼が口にする鋭い考察がSNSで大きな反響を呼んだ。

※以下本文には放送内容が含まれます

大人も楽しめる14年前の傑作『魔法少女まどか☆マギカ』

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※Google Geminiにて作成(イメージ)

不思議な存在・キュゥべえと出会い、魔法少女になってほしいと契約を持ち掛けられる平凡な中学生・鹿目まどか。魔法少女として戦う少女たちの現実や、願いと引き換えに背負う過酷な運命を目の当たりにしながら、まどかは願いを叶えることの本当の意味を考えていく。

可愛らしい絵柄とは裏腹に、内容はシリアスなうえに鬱々としている。また、序盤でメインキャラクターが衝撃的な結末を迎えることでも話題を呼び、そのシーンを表す“マミる”というワードが広く知れ渡った。ちりばめられた伏線が終盤で一気に回収される構成が気持ちよく、“ループ”の要素を取り入れたストーリーからは、作品の奥深さを感じる。ただの魔法少女ものにおさまらない、大人も楽しめる傑作だ。

今回、再編成された『魔法少女まどか☆マギカ』は“日5”枠にて放送された。日5枠とは、毎週日曜日の夕方5時より放送されているアニメ枠の通称。もともと深夜枠で放送され、キャラクターが残酷な最期を迎えるシーンも描かれる本作が夕方に放送されることについて、SNSでは驚きと心配の声も見受けられた。一方で、そういった反応には、14年前の名作が再び地上波でよみがえることへの期待や高揚感も滲んでいたように思う。

狩野英孝さんの“ハッとする”副音声

副音声を務めた狩野さんだが、最初は仕事を断ったそう。大人でも楽しめると言われて観てみることにしたが、戸惑いがあったと第1話を視聴する前に語っている。さらに狩野さんは『魔法少女まどか☆マギカ』について、“まどか”と“マギカ”という2人の少女が魔法勝負するアニメだと思っており、どのキャラクターがマギカなのか探していた。ちなみに、本作でマギカというキャラクターは登場しない

初見らしい自由な想像を膨らませていた狩野さんだが、ストーリーが進むにつれ、視聴者がハッとするような発言を何度もしている。たとえば、朝食の目玉焼きを見て泣き出すまどかのシーンを観て、「マミさんのイメージカラー黄色」「黄色を見ると思い出す」と、瞬時にまどかの涙の理由を考察した。

また、佐倉杏子とキュゥべえが暁美ほむらについてイレギュラーだと話すシーンでは、「キュゥべえは何匹もいるの?」と素朴な疑問ともいえる考察を口にする。キュゥべえは1匹だけでなく複数存在すると後に判明するため、狩野さんの発言は見事に的中しているのだ。

ほむらの壮絶な過去が明らかになった第9話では、オープニングテーマ『コネクト』の歌詞がほむら視点だと受け取れることもいち早く気づいた狩野さん。彼のハッとするような数々の考察についてSNSでは「共感できるリアクションの詰め合わせ」「一回みただけであんなに理解できるのすごい」「着眼点が凄い」「副音声として秀逸すぎる」との声があがった。

『魔法少女まどか☆マギカ』は14年前の作品でありながら、狩野さんのナイスな初見リアクションによって、視聴済みの人も新鮮な気持ちで観られたのではないだろうか。2026年2月に公開予定の完全新作『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』の前の復習というだけでなく、初見時の興奮や衝撃を再び思い出せるような再編成版だった。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari