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【ラトビア式サウナ体験レポ】大自然の中で魂を浄化!「Ziedlejas」のガラスサウナが究極の贅沢だった

  • 2025.12.6

ヨーロッパ北東部に位置するラトビア。今回は、この地で古くから伝わる伝統的なサウナ「ピルツ」を体験するため、自然豊かなサウナリゾート「Ziedlejas」を訪れました。人生で初めてのピルツ体験を、正直な感想とともにレポートします。

「ラトビア」ってどんな国?

ラトビアはバルト三国の中央にあり、エストニアとリトアニアに挟まれています。ヨーロッパのほとんどの首都へ3時間以内でアクセスできるという、ビジネスや観光に理想的なロケーションを誇ります。豊かな自然と活発な芸術文化も魅力の一つです。さらにラトビアは世界で最も起業しやすい国の一つとして知られ、スタートアップシーンが熱い注目を集めています。

ラトビア人にとってのサウナ文化

ラトビア人にとってサウナは、単に体を清潔にする場所ではなく、魂も清められる場所だといいます。19世紀後半頃、ラトビアのすべての農場の片隅にはサウナがあり、体を清める場所としてだけではなく誰にも邪魔されることのない空間として、女性の出産時などにも使われてきたそうです。時代が進み、トビアの家庭に温水供給や湯船が普及すると、サウナの存在感は一時的に薄れていきました。しかし、石鹸とスポンジだけでは入浴の喜びが十分に感じられないことに気づき、「体だけではなく魂も浄化される空間」としてサウナ文化を見直すようになりました。

「Ziedlejas」で体験できる3つのサウナ

サウナリゾート「Ziedlejas」は、首都リガから車で30分、スィグルダ市から車で15分というアクセスの良い場所にありながら、賑やかな街からは離れた自然豊かな環境に佇んでいます。敷地内ではさまざまな植物を観察でき、一年を通して、いつ来ても異なる壮大な風景を味わえるのも魅力です。この自然環境を生かして、敷地内ではサイクリングやハイキングといったアクティビティも楽しむことができ、宿泊施設も完備しています。こちらで体験できる3つのサウナをご紹介します。

①スモークサウナ

静かな自然の中に佇む「スモークサウナ」は、薪を燃やして発生した煙を室内に充満させて室内と石を温める伝統的なサウナです。

外に設置されたベンチは絶好の“整い”スペース。心地よい外気と周囲の豊かな自然を存分に感じながらリラックスできる空間です。

②ウールサウナ

ふかふかの羊毛に囲まれたとても珍しいサウナ。広々とした円形の空間が特徴で、羊毛特有の温もりと静けさによって、体を温めるだけでなく、心静まる穏やかな温もりの体験ができます。

屋外には水風呂も完備。さらに、木々の間に張られたハンモックのようなネットの上で、自然と一体になりながら“整う”ことができます。

③ガラスサウナ〈体験レポ〉

大きなガラスの窓が解放感と光をもたらす「ガラスサウナ」。屋外テラスでもくつろぐことができ、外の池では遊泳も可能です。今回はこちらのサウナを体験してきたので、その模様をレポートします!

サウナマスターがお出迎え

サウナの総合的な知識と技術を持つ専門家・サウナマスターさんが主導してくれるので、初めての方でも安心です。

サウナの前に、おいしい食事とティータイム

バスローブに着替えると、フルーツや黒パン、ハチミツ、温かい紅茶が用意されていました。

「こんなハチミツ食べたことない!!」と感動するほどの絶品ハチミツは、黒パンにつけたり、紅茶に溶かして楽しみました。心休まるリラックスタイムです。

ガラス張りの開放的なサウナが気持ち良すぎた

いよいよラトビア式サウナ「ピルツ」を体験します。陽の光がたっぷりと入るガラス張りのサウナは自然と一体化されているような心地よさでした。入室してすぐ、じわ~っと汗が出てきます。

いよいよ儀式が始まります。サウナマスターが白樺の枝葉を束ねたもので体を軽く叩いたり撫でたりしてくれました。この施術は血行促進やマッサージ効果があるそうです。最初は座った状態から始まり、最後はうつ伏せになる流れで進められました。この枝葉で全身を“さわさわ”と揺らされる感覚がなんとも言えない心地よさで、眠ってしまいそうになるほど(笑)。葉から出る香りも爽やかで、よりリラックスできました。

休憩を挟んでサウナ室に戻ると、次は美容トリートメントの時間です。スクラブを使った全身の肌磨きや、ラトビア名産のハチミツを使ったマッサージなど、全身を深くリラックスさせる贅沢な施術を受けました。お肌もツルツルになってうれしい!

ついに、池に飛び込む時が来た!

サウナを出たら、サウナマスターに手を引かれながらゆっくりと池に入水。水温は10℃くらいでしょうか。溺れているように見えますが、はしゃいでいるだけです(笑)。

「頭まで入りなさい」というサウナマスターのご指示のもと、思い切って池水に潜ります。冷たい水に全身浸かること数十秒……くぅぅ~~~っ、冷たい!!(笑)

池から上がった後は、すぐに温かいタオルに全身を包まれ、静かで穏やかな時間を過ごしました。静寂の中で、サウナマスターが耳元で鳴らしてくれた楽器の音色が最高の癒やしに。五感すべてから“整い"を感じられる、心身ともに浄化される不思議なひとときでした。

その後はテラスで外気浴も満喫し、心も体も完璧に整いました!


今回初めてラトビア式サウナ「ピルツ」を体験しましたが、大自然の中で心身を浄化する体験は、ここでしか味わえない特別なものだと感じました。ラトビアの人々にとってピルツは単なる温浴施設ではなく、「魂も清められる場所」という意味を身をもって感じ、今回のラトビア旅の中で一番の思い出になりました。サウナマスターさん、本当に素敵な体験をありがとうございました!!

Ziedlejas
📍Krimulda parish, Sigulda county, LV-2150

取材・文=InRed編集部

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