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ダリオ・ヴィターレ、ヴェルサーチェのクリエイティブ・ディレクターを退任

  • 2025.12.5

2025年12月初旬、プラダ グループがヴェルサーチェVERSACE)の買収を正式に完了し、ブランドは大きな転換期を迎えた。一方で、その幕開けと同時に区切りを迎えるのが、9月のショーで鮮烈なデビューを飾ったクリエイティブ・ディレクター、ダリオ・ヴィターレだ。最初で最後のコレクションとなった2026年春夏コレクションを経て、ヴィターレは12月12日付でブランドを離れる。

ヴェルサーチェは、「移行期間中、ブランドのクリエイティブ戦略の発展に多大な貢献をしてくれたダリオに、心より感謝するとともに、今後の活躍を祈っています」とコメントした。

ヴィターレ退任の噂は以前から囁かれていた。彼が就任したのは3月で、プラダ グループによる買収が4月に発表される直前のタイミングだった。また、彼はドナテラ・ヴェルサーチェからバトンを受け取った初めての“ファミリー以外”のクリエイティブ・ディレクターでもあった。ミュウミュウMIU MIU)で14年以上にわたりデザインディレクターを務めた後にヴェルサーチェへ移籍したが、新オーナーのもとでクリエイティブ体制が見直されることはラグジュアリーブランドでは珍しくなく、その去就には注目が集まっていた。

とはいえ、今回の決定は多くの人にとって意外だったはずだ。ヴィターレのデビューショーは2026年春夏シーズンでも屈指の称賛を集め、パリファッションウィーク最終日に行われたマチュー・ブレイジーによるシャネルCHANEL)に次ぐ話題性を放ったと評価されていたからだ。

ヴェルサーチェは、オーナー、経営陣、そしてクリエイティブ体制のすべてが大きく更新されようとしている。これは1997年に創業者ジャンニ・ヴェルサーチェが亡くなって以来、最も大きな変革期となる。ブランドは声明で、次のクリエイティブ・ディレクターについては「追って発表する」としており、それまではCEOエマニュエル・ギンツブルガーのもとでクリエイティブチームが運営にあたるとした。

Text:Lucy Maguire Adaptation: Saori Yoshida

From: VOGUE.BUSINESS

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