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知っておくべき「ミナ ペルホネン」のロングセラー5

  • 2025.12.4
mina perhonen

デザイナー皆川明が1995年に設立し、今年で30周年を迎えたファッションブランド、ミナ ペルホネン。洋服に限らず、インテリアなど多彩なクリエイションを手掛けるミナ ペルホネンの中で、長く愛され続けるロングセラーの名品をピックアップ。

Kotaro Tanaka

タンバリン タイル

ミナ ペルホネンを代表する図案「タンバリン」は2000年秋冬コレクションで発表された。以来25年に渡り、洋服やバッグ、シューズのほか食器や家具の張り地などさまざまなアイテムに取り入れられている。小さなドットが円を描く「タンバリン」は、よく見るとドットの一つ一つの形にが微妙に異なり、かつ円もフリーハンドで描かれた線に。人の身体も左右対称ではないように、実は不均一であることのほうが自然であり、人々の心に響き、愛されるのではないかという思いから生まれたテキスタイルだ。

ふっくらとした「タンバリン」の模様がレリーフのように浮き立つタイルは白やパステルブルーなど優しい色合いの展開。一つをカトラリー置きとして活用したり、複数枚を使って壁一面に装飾を施したり。さまざまな使い方ができる。ミナ ペルホネン 盛岡のカフェmatkaでは、このタイルや、もう少し大きくて立体感のある「タンバリン」のタイルが店内にあしらわれている。

Chiyoe Sugita, Fumihito Katamura

ビーズ

「器も服もそのものの美しさと使う人のしぐさの美しさや表情が大切だと思う」と語る皆川さん。ミナ ペルホネンでは、2008年から器などのテーブルウェアの展開をスタートした。写真の「ビーズ」は、2009年に発表されたもの。長崎県の波佐見焼きでつくられたカップアンドソーサーは、アンティークビーズのようなころんとしたフォルムの小さなカップと、すっと横にのびたオーバル型のソーサーが特徴的。

Sana Kondo

ボーロ

2006年からインテリアファブリックの展開をスタートし、そのファブリックを纏ったアイテムもさまざま登場している。ポルトガル語でケーキを指す言葉である「ボーロ」と名付けられた時計は2016年に発表された。文字盤は立体感のあるフロッキープリントで表現。実は8の数字には、ちょうちょが隠れているので、ぜひ探してみて。写真のほか楕円フォルムも展開があり、楕円フォルムは数字の部分がドットとちょうちょの刺しゅうで表現されている。

mina perhonen

ウサギ クッション

ミナ ペルホネンのテキスタイルの表現においても、数多く登場するのがうさぎ。「ウサギクッション」はインテリアとして飾ったり、クッションとして使ったり、日々の暮らしの中に寄り添う。新作やアーカイブの布など、その時々のテキスタイルでつくられるため、すべて表情も異なる1点もの。「ウサギクッション」以外にも、動物クッションシリーズはさまざまに派生をみせ、ひとまわり小さな「コウサギクッション」やナマケモノをモチーフにした「オノメカマン(onomekaman)」、「クジラクッション」など、今も仲間が増え続けている。

KEITA GOTO

トリ バッグ

2000年春夏のコレクションから毎シーズン、モチーフを変えながら発表をつづけている「トリ バッグ」。これまでに60羽以上のトリ バッグが発表された。最新作となる2026春夏コレクションでは、森の妖精「トロール」をモチーフに表裏で異なるデザインがあしらわれている。このバッグはミナ ペルホネン設立当初から在籍するスタッフである長江さんが「見たことのない素敵なものをつくりたい」という思いからデザインしたもの。バッグの中には型崩れを防ぐ薄紙の代わりに布製のタマゴが3つ。そのアイデアは最初のトリバッグの完成の際に皆川さんから出たものだという。

CEDRIC DIRADOURIAN

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Manami Takahashi
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