正しい読み方知ってる？【漢字クイズ】「飛白」はなんと読む？→気になる正解は？

日本には「和服」と呼ばれる伝統的な衣服があります。現在の日本では洋服を身につけている人がほとんどですが、結婚式や成人式など、大切な節目の時には着物などの和服を選ぶ人も多いですよね。

今回はそんな和服に関係する「飛白」という漢字をご紹介します。みなさんは正しく読むことができますか？

問題

「飛白」はなんと読む？

二つの読み方を持つ「飛白」

「飛白」の読み方は実は二つあります。一つ目は「ひはく」で、刷毛（はけ）状の筆でかすり書きにした、漢字の書体を意味します。中国の書道用語が語源となっていて、「飛」は飛ぶように力強い筆の勢い、「白」は紙に残る白いかすれの部分を表します。後漢の蔡邕（さいよう）という人物が考案した書法だと言われています。

また、二つ目の読み方に「かすり」というものがあります。これは、輪郭がかすれた同じ模様を規則的に配した織物や染め物、またはその模様のことを指します。「絣」と表記することもあります。「飛白（ひはく）」のかすれている様子から名付けられたと言われています。

「飛白（絣）」の種類

「飛白（かすり）」には、紺地に白く飛白を織り出した「紺飛白（絣）」、色を何色か使って矢羽根模様を織り出した「矢飛白（絣）」、具象的な模様を織り出した「絵飛白（絣）」などの種類があります。また、久留米飛白（絣）や薩摩飛白（絣）などが有名です。

なかなか普段は身につけることの少ない和服ですが、模様について学んでみると、なんだか興味が湧いてきますよね。

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参考文献： 明鏡国語辞典、コトバンク

文（編集）：そこさん

元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします！