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消費者庁「気をつけて」クリスマスの夜に…アロマキャンドルが“割れる”恐ろしい事故

  • 2025.12.20
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

街がイルミネーションで彩られ、クリスマスシーズンが到来しました。自宅でもリビングにツリーを飾ったり、キャンドルでロマンティックな雰囲気を演出したりする方が多いのではないでしょうか?

クリスマスの演出に欠かせないキャンドルですが、実はこうした製品を使用した際の火災ややけどの事故がこの時期に多く発生しているのです。

せっかくのクリスマスがやけどや火事で台無しになってしまっては大変!そこで、今回は、キャンドルを安全に使うためのポイントをご紹介します。

「まさかうちで」が現実に!キャンドルが原因で起こった事故の事例

まず、キャンドルによってどのような事故が起こっているのか確認しましょう。消費者庁および東京都庁が公開している事故の事例には、次のようなものがあります。

1、使用中のアロマキャンドルの容器が割れ、テーブルや床のラグに火が燃え移った
アロマキャンドル使用中の火災事故です。ガラス容器が熱で割れてしまい、溶けたろうや炎がテーブルや床に敷いていたラグに燃え移ってしまいました。キャンドルを長時間使用したことで、容器に負担がかかった可能性が考えられます。

2、溶けたろうをティッシュで拭おうとした際、ティッシュに火が燃え移り指にやけどを負った
キャンドル使用中のやけど事故です。溶けたろうが垂れてきたため、ティッシュペーパーで拭き取ろうとしたところ、紙に炎が燃え移り、指にやけどを負ってしまいました。火を灯したままの作業は非常に危険です。

3、倒れたキャンドルからマットに着火し、大きな火災になった
キャンドルの転倒による火災事故です。倒れたキャンドルの火が周囲のマットに燃え移り、あっという間に大きな炎になってしまいました。

一つひとつは小さな原因です。しかし、「これくらい大丈夫」「少しの時間ならいいか」といった油断や、ムード作りに夢中になるあまりの不注意が、思わぬケガや火災につながってしまうといえるでしょう。

事故を防ぐために!キャンドルを安全に使うためのポイント

では、キャンドルによる事故を防ぐためにはどのような対策を取れば良いのでしょうか。消費者庁では、安全な使い方のポイントを呼びかけています。

クリスマスの飾り付けを始める前に、ぜひ確認しておきましょう。

子どもだけで使わせない

キャンドルの炎は子どもにとって魅力的に映るもの。しかし、火の扱いに慣れていない子どもだけでの使用は非常に危険です。火に触ってはいけないことは知っていても、溶けているろうが熱いことを知らない可能性もあります。必ず大人の監督下で使用し、子どもの手の届く場所に置かないよう注意してください。

安全な場所で使用する

カーテンや紙類、布製品など燃えやすいものの近くでキャンドルを使用すると、火が燃え移る危険があります。また、不安定な場所に置くと転倒して火災の原因になることも。平らで安定した場所を選び、周囲に燃えやすいものがないか確認してから使用しましょう。

適切なキャンドル立てを選ぶ

キャンドル立ては、金属・ガラス・陶器など燃えない素材でできているものを選びましょう。また、溶けたろうがあふれ出さない十分な深さや大きさがあるか、安定感があるかも重要なポイントです。

なお、キャンドル立てを水洗いした際は、水分が完全に乾いてから使用してください。水滴が残っていると、燃焼中に激しく燃えたり、火のついた芯が飛び出したりする危険があります。

火を灯している間は目を離さない

キャンドルに火を灯したまま、トイレに立ったり別の部屋に移動したりするのは避けてください。目を離した隙に、予期せぬ事故が起こる可能性があります。火を灯している間は必ずそばにいて、様子を見守りましょう。

就寝前には必ず火が消えているか確認する

「消したつもり」が最も危険です。就寝前や外出前には、キャンドルの火が完全に消えているか必ず確認しましょう。消し忘れは火災の大きな原因となります。

 

そのほか、取扱説明書をよく読んで正しく使用すること、ボタニカルキャンドルや手作りキャンドルは扱いが難しいので細心の注意を払って使用すること、火を使わないLEDキャンドルの使用を検討することなども大切です。

安全を守って、素敵なクリスマスを

今回は、クリスマスシーズンによく使うキャンドルの安全な使い方についてご紹介しました。

実際の事故事例を見ると、「目を離した隙に火が燃え移る」「溶けたろうを拭き取ろうとしてやけど」など、ちょっとした油断が大きな事故につながっていることがわかります。

クリスマスの楽しい雰囲気に浸っていると、つい注意が散漫になりがちです。キャンドルを使用する際は、「子どもだけで使わせない」「安全な場所で使用する」「適切なキャンドル立てを選ぶ」「火を灯している間は目を離さない」「就寝前には必ず火が消えているかを確認する」など、基本的なポイントを守り、事故を未然に防ぎましょう。

今年のクリスマスは、安全に配慮しながらロマンティックな灯りを楽しみ、大切な人たちと素敵な時間を過ごせると良いですね!


参考:
Vol.674 クリスマスシーズンー飾りの誤飲やキャンドルでのやけどに注意ー(消費者庁)
ろうそくによる火災・やけどに注意! 「ろうそくの安全性に関する調査」を実施(東京都庁)


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