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【かゆみ対策】アルコールはNG!かゆみが出やすい食品&かゆみを抑える栄養素を解説!

  • 2025.11.22
教えてくれたのは……
泉さくら先生

COCOメディカルクリニック院長。皮膚科専門医。漢方医でもあり、患者の悩みに合わせて漢方やオリジナルコスメの処方なども行う。雑誌、テレビなどメディアにも多数出演。

食品で皮膚のかゆみって抑えられるの?

泉先生

残念ながら、これを食べれば必ずかゆみが抑えられるという食品はありません。でも、食品に含まれる栄養素が細胞に働きかけて肌のターンオーバーを促したり、いい油を摂ることで肌のうるおいが増して乾燥を防げたりするなど、バランスのよい食事は健康な肌を後押ししてくれるもの。栄養バランスのいい食事でうるおいに満たされた健康な肌になれば、結果的にかゆみを抑えられることになるでしょう。


かゆみ対策のために、積極的に摂りたい栄養素

泉先生

肌の再生を促すために必要な栄養素が不足すると、肌荒れしやすくなります。肌のターンオーバーを促す栄養素を普段から意識して摂ることで、かゆみなどの炎症が起きにくい強い肌をつくることができますよ。


・ビタミンD

泉先生

ビタミンDは炎症を抑える作用があるので、不足しているとかゆみを起こしやすくなることも。サケ、イワシなどの魚類やキノコ類などに多く含まれており、カルシウムの吸収をサポートする働きもあるので、女性にはぜひ積極的に摂ってほしい栄養素です。クリニックでも、かゆみがあるときにビタミンDの軟膏を処方することがあります。


・オメガ3

泉先生

食品から摂取する油が不足すると、肌が乾燥しやすくなります。細胞に油分を届けて肌のうるおいを増すサポートをしてくれる良質の油、青魚やエゴマ油、亜麻仁油、クルミなどに含まれるオメガ3脂肪酸を摂りましょう。


・ビタミンB、C、E

泉先生

肌のターンオーバーを促す成分としてビタミンB、C、Eが挙げられます。ビタミンBは皮膚や粘膜を強化してくれる成分で、豚肉やレバーなどの肉類、マグロやカツオなどの赤身の魚、玄米などの穀類に多く含まれています。肌の弾力に作用するビタミンCは野菜や果物に、肌の新陳代謝をサポートするビタミンEはナッツ類に豊富です。


・亜鉛

泉先生

牡蠣や豚レバーなどに含まれ、たんぱく質を合成するときに不可欠な亜鉛も肌の新陳代謝を活性化する栄養素。同時に抗炎症作用もあるのでかゆみなどの炎症が起きたときに一役買ってくれます。


かゆみを誘発しやすい食品って何かある?

泉先生

ヒスタミンが含まれている食品、たとえば、チーズやワインなどの発酵食品や青魚、チョコレートなどを食べると、まれにかゆみを誘発することがあります。また、アルコールや辛いものなどを食べると血管が拡張してヒスタミンが放出されやすくなるので、かゆみが起こることも。ヒスタミン性のかゆみは急性なので、食べたらすぐに症状が出るのが特徴です。そのため、かゆみの原因を特定しやすいと思います。
ただ、ヒスタミン性の食品を食べたからといって、毎回必ずかゆみが出るわけではありません。免疫が下がっているときに食べると症状が出ることがあるので、体調が悪いときにはこういった食品を避けるとよいでしょう。


写真協力/ShutterStock 取材・文/山本美和

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