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【かゆみを抑える方法】「冬になると体がかゆくなる」その原因と対策を徹底解説!

  • 2025.11.15
教えてくれたのは……
泉さくら先生

COCOメディカルクリニック院長。皮膚科専門医。漢方医でもあり、患者の悩みに合わせて漢方やオリジナルコスメの処方なども行う。雑誌、テレビなどメディアにも多数出演。

「冬のかゆみ」のメカニズムを解説!

泉先生

冬のかゆみの最大の原因は、やはり乾燥です。冬は気温も湿度も下がるうえ、室内は暖房により乾燥しているので、肌の水分がどんどん蒸発していきます。さらに汗もかきにくくなるので、皮膚の表面は常に乾燥している状態です。
肌表面のうるおいが失われると、皮膚のバリア機能も低下し、外部からの影響を受けやすくなります。すると炎症物質が神経の末端を刺激して、かゆみや炎症が起きやすくなるのです。


【かゆみの種類】冬のかゆみは「ヒスタミン非依存性」

・ヒスタミン依存性…急性のかゆみ(じんましん、花粉症など)
・ヒスタミン非依存性…慢性的なかゆみ(冬の乾燥など)

泉先生

かゆみのもとをつくる物質にヒスタミンがあります。これは、体の中でアレルギー反応を起こすときに放出される化学物質のこと。このヒスタミンが皮膚の神経を刺激することで、かゆみを感じるのですが、かゆみの中にはこのヒスタミンによって起こるヒスタミン依存性と、ヒスタミン非依存性の2つのかゆみがあるのです。ヒスタミン依存性はじんましんのように血管が腫れてぷっくりとした湿疹が出ることが多い急性のかゆみ。一方、非ヒスタミン依存性のかゆみは、冬の肌の乾燥などが引き金になる場合が多く、慢性的なかゆみを引き起こします。


手を伸ばしてかくことができる部位は要注意!

泉先生

一番、冬のかゆみを感じやすいのがすね。ここは皮脂腺が少ないので乾燥しやすく、タイツなどの摩擦も大きく影響します。また、背中や肩甲骨まわりも下着やインナーウェアで擦れて刺激になり、かゆみを感じる方が少なくありません。
さらに気をつけてほしいのは、腕や顔まわりなど、無意識に手を伸ばしてかくことができる場所。一度、かいてしまうとかゆみを起こすヒスタミンがどんどん放出されて、よりかゆみを強く感じやすくなります。かけばかくほど湿疹などができる原因になるので注意しましょう。


かゆみは年齢による影響も!

泉先生

冬のかゆみの原因としてもう一つ考えられるのが、汗による蒸れです。厚着をして暖房の利いた部屋で過ごしていると、汗をかくことがありますよね。背中などに汗をかいて蒸れることで、かゆみが発生することも。
とくに、皮脂分泌が多く代謝のいい若い世代がこのかゆみを感じやすい傾向にあります。一方、年齢を重ねて代謝が落ち、肌のきめが粗くなると、冬の乾燥がかゆみの主な原因になります。


「かゆい!」と感じたときはまず冷やす!

泉先生

かゆみがおさまらない場合は、氷をタオルなどに巻いたもので患部を冷やすと、感覚が麻痺するため、かゆみを感じにくくなります。ただし、水で洗い流すように冷やしてしまうと逆に肌の乾燥が強くなってしまうので要注意。


「かく・叩く」はNG!

泉先生

やってはいけないのは、かいたり、叩いたりして刺激すること。かけば炎症が強くなって赤くなることがありますし、叩くと皮膚を傷めることになります。どちらも皮膚には刺激が強すぎますし、もっとかゆみが強くなってしまうことも。


【正しいかゆみ対策】面倒でも、入浴後の全身保湿はマスト!

湯船の温度は40℃弱に!

泉先生

41~42℃くらいの熱めのお風呂に長時間浸かっていると、皮膚の水分や皮脂が奪われてしまって乾燥が進みます。湯船の温度は40℃弱を目安にして、皮膚からの水分の蒸発を抑えましょう。


入浴後のボディの保湿はガチでサボっちゃダメ!

泉先生

湯船から出た途端、皮膚の水分はどんどん蒸発していきます。だからこそ、乾燥からくるかゆみ予防には、入浴後はすぐに保湿するのが絶対条件。セラミドや尿素などの保湿成分が入った保湿剤ですぐに保湿を。背中など手の届かない場所はスプレータイプの保湿剤なども便利です。


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尿素配合ボディミルク f
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肌が弱いなら、インナーウェアは綿100%素材のものを!

泉先生

肌に触れるインナーウェアは、まず一度洗濯をしてから着用するようにしましょう。また、肌の弱い方は、機能性の高い化繊のインナーウェアでかゆみが出てしまうことがあります。化繊は性質上、静電気が起きやすいので、より肌が乾燥してしまったり、汗をかいたときにその汗を吸湿できずに蒸れたりすることで、かゆみを引き起こす原因に。肌が弱い方は、肌に直接触れるインナーウェアには綿100%素材を選ぶとよいでしょう。


かゆみを抑えるために常備しておきたい市販薬

泉先生

かゆみを抑える作用のある薬は、飲み薬の抗ヒスタミン薬です。薬局で市販されているので、かゆみが出たときのために常備しておくといいと思います。ただし、抗ヒスタミン薬は一時的には効きますが、長期間効くものではありません。2~3日飲んでもかゆみがおさまらないようなら、皮膚科に相談をしましょう。


引っかいてブツブツが出てきた! これってどうすればいい?

泉先生

ひっかいてブツブツが出てきた場合、そこから水分が出てきたり、腫れて出血したり、痛みが出ていないかをよく観察してください。もしひとつでも当てはまれば、炎症がひどくなっているので皮膚科に相談しましょう。そのまま放っておくと、かいた痕が色素沈着してしまうことがあります。そうなる前に、皮膚科で相談をして早く治せば、傷痕も残りません。


写真協力/ShutterStock 取材・文/山本美和

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