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山崎夕貴アナ「夜中に一人で泣いていた」一番メンタルが落ち込んでいた、産後ケアでの日々

  • 2025.11.14

産後ケアにいるときが、一番メンタルが落ちていた

みなさん、こんにちは。フジテレビアナウンサーの山崎夕貴です。産後の身体が負っているダメージは、「全治1~2ヵ月の交通事故に遭ったのと同じ状態」と例えられることもありますが、実際に経験してみるとそのつらさは想像以上のものでした。出産時の出血が多かったのもあり、特に貧血がひどくて。入院中の食事は鉄分補給メニューで、さらに点滴も打ってもらうほどでした。しかし、なかなか数値はよくならず……。そのまま退院の日を迎え、産後ケア施設に入ることになりました。産後ケアにいる間に少しは体調が回復するかと思ったのですが、むしろ貧血が悪化してしまって。というのも、私がお世話になった産後ケアは“医療的ケア”を必要としていない人が入る施設で、点滴などの医療行為を受けることができませんでした。医療行為が必要なのであれば、産後ケアから出て病院を受診するしかありません。しかし、出てしまったら、いきなりワンオペの日々……。実親も義実家も遠方で夫も仕事で不在が多い中で、初めての育児をサポートなしで乗り切る自信はなく。体調は最悪でもワンオペになるよりは……と、とにかく耐え抜くしかありませんでした。しかし、具合が悪いとだんだんメンタルにも影響が出てきて。産後ケアにいるときが、一番メンタルが落ちていたかもしれません。「これから本当にやっていけるのか」ネガティブな想像ばかりが膨らんでしまい、夜中に一人でよく泣いていました。それと、慣れない環境に対するストレスも大きくて。産後ケアにいれば助産師さんのサポートがあって、育児の負担は減るし、なにかあっても頼ることができる。でも、“安心感”はやっぱり我が家が一番なんですよね。「家のベッドが恋しい。早く家に帰りたい」との気持ちでいっぱいだけれど、でも家に帰ったらワンオペで大変……という状況でした。ただ、夫はもちろん会社の先輩や友人がたくさん会いに来てくれて、その時間はとてもリフレッシュになりましたね。差し入れも可能だったので、お寿司を持ってきてもらって。そんな大好きな人たちとの時間が、心の支えになっていました。

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近所のスーパーに行くだけでも驚くほど気分転換に

産後ケアを出た後は、親が1週間様子を見に来てくれて。その間は家事も息子の面倒も全部見てくれて、本当に助かりました。息子が産まれてから寝不足の日々だったので、心ゆくまで寝たかったのですが、やっぱり泣き声がするとどうしても気になってしまって。「ゆっくり休んでいなさい」と親が言ってくれても、身体が反応してしまうんですよね。爆睡まではなかなかできませんでしたが、それでも親がいてくれるのは心強くて。とても感謝しています。産後すぐなので遠出はできませんでしたが、近所のスーパーや薬局に一人で行くだけでも、ものすごくリフレッシュになって。それまで病院、産後ケア施設にずっといたので、外出するのなんて本当に久々! しかも、息子と離れて一人きり。ほんの数十分でも驚くほどの解放感を感じられて、見慣れた景色がなんだかキラキラ見えるほどでした。

息子を抱っこしたまま5時間ソファーから動けず……

しかし、そんな1週間はあっという間に過ぎてしまって。親も帰って、夫も仕事で、初めて家で息子と二人きりになったときはものすごく不安でした。日中はもちろんですが、夜もワンオペの日が特に怖くて。親も夫も、助産師さんも、誰も頼る人がいない。なにかあったら一人で対応できるのか?もし子どもの体調が急変して、危険な状態になってしまったらどうしようなど、マイナスなことばかり考えてしまって。外出もできず、ずっと息子と家に二人きり。息子を抱っこしてから5時間ソファーから動けず、そのまま食事をしたりテレビを観たりして、気づけば夕方に……。今思えば、別に泣いてもずっと抱っこしている必要はないと分かるのですが、当時はそんなふうに考えられる余裕なんてなくて。同じことの繰り返しで、あっという間に過ぎていく日々に、だんだんと心もすり減っていきました。そんなとき、行きつけの焼肉店のママが家に来てくれて。気持ちをポロッと吐き出したら、「退屈な毎日に思えるかもしれないけれど、子どもを産んで育てられるのはとても幸せなことなのよ」と言ってくれたのがすごく沁みて。つい大変なことばかりに目がいきがちで、忘れていたことを再確認させてくれたな、って。その言葉にすごく助けられたし、なにより私のことを心配してくれる人がいることのありがたさも実感しました。今回はここまで。次回もお楽しみに。山崎夕貴

▼出産前、産後すぐの話はこちら

www.youtube.com▼連載一覧はこちらフジテレビアナウンサー山崎夕貴の「ポップな日々」【Profile】山崎夕貴1987年生まれ。岡山県出身。フジテレビアナウンサー。2012年より『ノンストップ!』、その後『とくダネ!』のMCを務め、朝の帯の情報番組を約9年続ける。昨年は情報&Lifeエンターテインメント番組『ポップUP!』の進行MCを務めた。2023年2月から『Mr.サンデー』MCを担当。2018年、芸人・おばたのお兄さんと結婚、2023年8月に第一子を出産。※山崎さんの「崎」は正しくは「たつさき」撮影/井上ユリ スタイリスト/奥崎千裕 取材・文・構成/岩崎幸

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