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Jリーグでプレーの元BVB、パク・チュホ氏が最も大切と話す「メンタル」と「チームワーク」へのこだわり

  • 2026.2.22

2026年はW杯イヤーということもあり、サッカーに関するさまざまなトピックが注目を集めることになると思われるが、近年はサッカー界においても地球環境の変動や急速に進む温暖化対策の取り組みが進められている。かつては香川真司(現、セレッソ大阪)らがプレーしたドイツ・ブンデスリーガの強豪、ボルシア・ドルトムント(BVB)は、本拠地の「シグナル・イドゥナ・パーク」の屋根上に総発電容量5MWの太陽光パネルを設置し、CO2削減に向けた先進的な取り組みを開始。昨年末には、BVBが各国で実施するビジネスイベント「Borussia Dortmund Business Reception」を東京で開催。SPORTFIVEの支援の元で、各ジャンルの専門家を招いてクラブが取り組むサスティナビリティに関するプレゼンテーションを実施し、BVBが目指す社会貢献活動についての思いが明かされた。

画像1: 主催者提供
主催者提供

イベントの冒頭では、日本サッカー協会(JFA)経営企画部の部長を務める髙埜尚人氏が登壇し、JFAが取り組んでいるサステナビリティ活動についてのプレゼンテーションが行われた。

「環境、人権、健康、教育、地域」の5つの分野で行っている社会貢献やSDGsの達成に向けた活動の総称である「アスパス!」についてプレゼンテーションが行われ、JFAが目指す「誰一人取り残さないサッカー界」を目指す取り組みの活動内容が紹介された。

画像2: 主催者提供
主催者提供

BVBの本拠地であるシグナル・イドゥナ・パークに太陽光発電施設が設置され、年間1,700トンのCO₂排出量削減が見込まれていることや、エネルギー貯蔵システムの整備が進められている点も紹介。サスティナビリティに力を入れているBVBの取り組みや思いが明かされた。

画像3: 主催者提供
主催者提供

そしてイベント内では有識者によるパネルディスカッションも行われ、BVBが目指すサッカーを軸にしたサスティナブルな世界や、平等で健康的な社会。企業価値と社会価値の両立に向けた想いについて、本音が明かされた。

【登壇者】

Tomoi Kouchi, Head of East Asia,ドイツサッカーリーグ(DFL)

Daniel Jun, Group Vice President, WILO AMEA

Marieke Philippi, Head of Corporate Responsibility, BVB

BVBでもプレーした元Jリーガー、パク・チュホ氏が明かすメンタリティの鍛え方

画像4: 主催者提供
主催者提供

BVBレジェンドのパク・チュホ氏も来場し、本イベントはBVBが掲げる国際的なサステナビリティ戦略において、新たなフェーズに入ったことを示す象徴的な機会となりました。同クラブは、明確な責任意識と国際協働の姿勢をもって、世界のフットボール界における持続可能性の向上を支えています。

BVBは今後も、パートナーとの連携を深めながら、スポーツの力が社会と地球により良い影響をもたらす未来の実現に向けて、積極的に取り組んでまいります。

さらにこの日のイベントには、日本のJリーグでキャリアをスタートさせ、BVBでもプレーしたパク・チュホ氏も来場し、子どもたちがサッカーを続ける上で大切なことや、メンタリティを鍛える方法についての思いが明かされた。

冒頭でパク・チュホ氏は、ドルトムントが大切にしている「選手同士の協力」について話題が及んだ。

「BVBに在籍している時には、さまざまな選手やスタッフを大切にすることを心がけてプレーしていたことを、今日のイベントに参加して改めて思い出しました。シンジ(香川真司)を含む有名なトップ選手たちと過ごす中で学んだチームワークの意識は、他のチームに移籍しても、僕がプレーヤーを退いた後の日々においても本当に役に立っています」

画像: 筆者撮影
筆者撮影

現役時代をそう振り返ったパク・チュホ氏は、BVBが力を入れているスクールについても言及。

「今まさにサッカー選手を目指して頑張っている子供達にとっても、周囲との協力や相手を慮る気持ちは本当に大切なものだと思いますし、『ドルトムントはそれを特に大事に育んできたクラブだな』と感じる。このような仕組みを(母国の)韓国でも取り入れていきたい」と意欲を見せた。

そして、パク・チュホ氏は「子供たちがサッカーを楽しく続けることが最も大切だ」として、こう続けた。

「コーチが厳しい言葉をかけ過ぎてしまうと、さほど努力をせずに気持ちの入らないプレーをする癖がついてしまったり、大人になってサッカーを辞めてしまったりする。僕は、そのような場面をこれまで多く見てきました。ドルトムントは、子供の頃からサッカーをより楽しく笑いながら、自分で考えながらプレーすることを重視していて、モットーであると思う。僕もそれを大切に指導にあたっていきたい」と抱負を語った。

スピーチをパク・チュホ氏は、参加者の質問に答え、サッカーをする上で「最も重要」だと話すメンタリティについても話題が及んだ。

画像5: 主催者提供
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「メンタリティは、さまざまな経験を積まないと強くすることはなかなか難しい。僕が日本のJリーグ(水戸ホーリーホック)でデビューした時も、日韓のプレースタイルの違いに戸惑うこともあり、日本の協力を大切にするスタイルに慣れるまで時間がかかりましたが、状態の悪い中でも必死にプレーを続けた経験が、ヨーロッパに渡った後も力になりましたし、結果としてメンタルの強化に繋がったように思います。ドルトムントには世界各国17でアカデミーを運営しているので、さまざまな地域の皆さんと協力しながら、子どもたちの才能を開かせるサポートができたらなと思います」

2026年はW杯をはじめ、さまざまな形でサッカーが注目を集めることになると思われるが、各クラブやリーグが力を注ぐ社会貢献の取り組みについても、ぜひ目を向けてみてほしい。

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