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農水省「毒です。食べないで!」11月、話題の注意喚起に「知らなかった」「見ておいてよかった」

  • 2025.11.22

11月12日は「いいニラの日」。ニラの生産量・出荷量ともに日本一である高知県の、農業協同組合が制定しました。そんなニラの日に合わせて農林水産省がSNSで呼びかけ、話題になっているのが“ニラにそっくりな有毒植物”の誤食事故です。

ニラは日本では古くから栽培されており、河川敷等に野生種も存在しているため、農林水産省も「ニラと有毒植物を誤認する事故は毎年報告がある」と警鐘を鳴らしています。

ニラに似た有毒植物、その正体は「スイセン」

ニラの見た目によく似ていて、誤って口にすると中毒を起こす危険な植物…それがスイセンです。

パッと見ただけではわからないほど似ています。

スイセンは春に花を咲かせる印象がありますが、じつは秋にも葉が伸び始める種類があり、ニラと生育時期が重なることで混乱が起きやすい植物です。家庭菜園で植えたニラが野生化して、スイセンと混じってしまった例も報告されています。

スイセンの葉には、毒性の強いアルカロイドが含まれており、食べてしまうと嘔吐、下痢、腹痛、めまいなどの症状が出ることがあります。見た目が似ているとはいえ、絶対に口にしてはいけない植物です。

ニラとスイセンの見分け方は?

食べられるかどうかを判断するうえで頼れるのは、見た目よりむしろにおいと葉の形です。

ニラは、一枚の葉を軽くちぎって指でこすると、あの独特な“にんにく系の香り”が立ち上がります。一方、スイセンの葉をこすってもほぼ無臭。香りがしない時点で、食べ物として口にするのはストップしたほうが安全です。

葉の“形”にも違いがあります。ニラの葉は中央から先端にかけて厚さが薄くなり、ぺたんとした扁平型です。対してスイセンは先端まで厚みがあり、断面がV字型になる特徴があります。

秋になると家庭菜園で植え替え作業をする方も多いですが、農林水産省は「ニラとスイセンは絶対に近くに植えないこと」を推奨しています。見た目が似ている植物同士を離すだけでも事故が防げるので、家庭でも秋の“植え替え前の点検”をしておくと安心です。

スイセンのほか、ニラと間違えやすい有毒植物として「スノーフレーク」「キツネノカミソリ」「ゼフィランサス」にも注意が必要で、いずれもニラ独特の臭いの有無が鍵となります。

「驚き!」「知らなかった」の声続々

農林水産省のXでの投稿には、一般ユーザーから“知らなかった危険”に驚く声が多く見られました。

  • 正解見ておいて良かったです。
  • 知らなかった。
  • 写真で見るとわからんもんだな。
  • 単体で見ると見分けつかないだろうな。

また、日常の中に潜むリスクを実感する投稿もちらほらあり、今回の注意喚起が改めて話題になっていることがうかがえます。

  • 時々、ニラとスイセンを間違って食べて大変なことになってる方がいますよね。
  • 昨夜も、テレビ番組で放送されてましたね。こういった啓発活動本当に大事ですね。

“知識の一歩”で美味しく安全に

植物の誤認は毎年起きているリアルな危険です。特にニラとスイセンのように、素人にはそっくりに見える植物は、ちょっとした判断ミスが中毒につながることもあります。

「これはニラだと思う」「たぶん大丈夫」ではなく、

  • 香りで必ず確認する
  • 少しでも不安なら採らない、食べない
  • 家庭菜園では似た植物を離して植える

この3つを意識するだけで、事故をぐっと減らすことができます。家庭菜園や山菜・野菜の収穫をより美味しく、より安全に楽しみましょう。


参考:
野菜・山菜とそれに似た有毒植物(農林水産省)
高等植物:スイセン類(厚生労働省)


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