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『値引きシールにつられやすい人』が損してしまう…意外な“3つの理由”とは?

  • 2025.11.24
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

スーパーやコンビニで見かける「値引きシール」。あの赤いシールを見ると、「お得!」と感じて、つい買ってしまうことはありませんか?特売や割引は確かに魅力的ですが、実際には損をしてしまケースもあります。

今回は、そんな「値引きシールにつられやすい人」が損してしまう意外な“3つの理由”を、探ってみましょう。

値引きシールに惹かれる理由とは

値引きはもちろん「お得」ではありますが、しっかりと活用できないと、結果的に損をしてしまう可能性があります。損をしてしまう原因は以下の3つです。

  • 不要なものまで買ってしまい、結果的に支出が増える
  • 割引率だけで判断し、もっと安い商品があったことに気づかず損をする
  • 賞味期限や品質の問題を気にせず、ムダに捨てることが増える

これは単なる個人のクセではなく、人間の認知バイアスに起因する面もあります。一例を挙げると、「現在の損失を避けたい心理」や「得をしたいという欲求」です。値引きシールが付いている商品は「お買い得」というポジティブなイメージがあり、つい理性的な判断が後回しになってしまいます。

値引きシール“だけ”で判断しない、3つの賢い視点

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

値引きシールに誘われて損をしないためには、まず冷静な判断力を養うことが肝心です。ここでは意識したいポイントを3つご紹介します。

  • 本当に必要かを見極める
    値引きされているからと言って必要のないものを買うと結局、無駄遣いに。買い物前にリストを作っておくのが効果的です。

  • 割引率の高さよりトータルのコスパ重視
    割引率や値段だけで飛びつかず、消費期限や品質も含めて価値を判断しましょう。安くなっていても使い切れなければ意味がありません。

  • 頻繁に値引きがある商品は、定価も考慮する
    値引きの頻度が多い商品は、そもそもの通常価格が割高な場合も。相場を知っておくことも大切です。

こうした視点は、買い物時だけでなく、日々の生活費の見直しにも役立ちます。たとえば、節約をしようとするあまり、必要なサービスを利用せず、無駄に時間を費やしてしまったり、本当に必要なものの購入まで我慢してしまう人がいます。
支出は、「支払うお金」「費やす時間」「得られる満足度」のバランスを保つことが大事です。日々の生活の中でも意識して見直してみてください。

日常の小さな選択が大きな節約に

値引きシールは、上手に利用すれば家計の助けになる存在です。しかし惹かれるままに買うと、むしろ出費増加のリスクがあることは知っておきたいポイント。今回紹介した3つの損をする理由や、賢く付き合う方法を踏まえれば、値引きシールに振り回されずに済むかもしれません。

日常の買い物での選択が積み重なれば、長い目で見たときの節約効果は大きいはず。値引きシールは「お得なチャンス」として冷静に判断し、真の価値を考えて購入するかを決めてみてください。ちょっとした意識の変化が、賢いお金の使い方につながっていきます。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。