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その『だるさ』、実は『脂肪肝』のサインかも…医師が教える意外な関係性とは?

  • 2025.11.13
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

朝からずっとだるい、何となく体が重くてスッキリしない…。そんな「だるさ」が続いていませんか?多くの場合は、睡眠不足やストレス、運動不足などが原因と考えられがちですが、その裏に意外な健康サインが隠れていることもあるようです。

今回注目したいのは「脂肪肝」との関係。普段あまり耳にしないこの言葉とあなたのだるさがどんなふうに結びついているのか、わかりやすく解説します。

だるさと脂肪肝の意外なつながり

脂肪肝とは、肝臓に脂肪が過剰にたまってしまう状態のことを指します。脂肪肝は生活習慣病と関連して発症することが多く、肥満や高脂血症、糖尿病といった健康問題を抱える人に多く見られる傾向があります。脂肪肝の多くは自覚症状がほとんどないため、見過ごされがちですが、実は「だるさ」が症状としてあらわれることがあります。

肝臓は体の代謝や解毒作用を担う重要な臓器。脂肪の蓄積が進むと肝機能が低下し、全身のエネルギー代謝に影響が及ぶことがあり、これが慢性的なだるさとなって表れる場合があるのです。また、脂肪肝に伴う軽度の炎症が持続すると、体の中で慢性的な疲労感や体調不良として感じられることも指摘されています。

脂肪肝と向き合うヒント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

脂肪肝が進行すると、肝細胞に炎症が及び肝硬変やそれに伴う肝臓の機能低下を招くリスクがあります。こうした過程を経ると、自律神経のバランスが乱れやすくなり、これが疲れやすさや倦怠感を強めているともいわれています。

脂肪肝は通常、血液検査や腹部超音波検査、CT検査などによって発見されます。もしだるさが続き、かつ肥満や生活習慣病のリスクがある場合は、医療機関での検査を検討してみましょう。

一方で、脂肪肝は初期の段階であれば、生活習慣の見直しによって改善が期待できる場合もあります。体を動かす習慣づくりや、バランスの良い食生活やカロリー制限、糖質や高脂質食を避け、たんぱく質・食物繊維を摂取することがポイントとなります。急激な運動や食事制限はかえって体に負担をかける可能性があるため、心身のバランスを考えた調整が必要です。

だるさを感じたら、日々の生活を振り返りつつ、自分の体にどんなサインが出ているのかに気を配ることが大切です。生活習慣が乱れていたり、体重増加している場合には更に脂肪肝の可能性も念頭に置くことで、健康管理の新たな視点が生まれるかもしれません。

だるさの裏に潜む病気のサイン

何となく続くだるさが、単なる疲労ではなく脂肪肝という見落としがちなサインの可能性があることをご紹介しました。脂肪肝は自覚症状があまりない分、気づかないまま進行する可能性もあります。

もちろん、だるさの原因は多様であり、脂肪肝だけが理由とは限りません。ですが、生活の中で体調の変化を感じたら、無理をせず、適切な検査や専門家の意見を仰ぐことも選択肢のひとつとして心に留めておきましょう。毎日の生活の中で、体の小さなサインを見逃さず、健康について考えてみてくださいね。


池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 院長:柏木 宏幸

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東京女子医科大学消化器内科に入局後、複数の医療機関で胃・大腸内視鏡を中心とした臨床経験を積み、同大学病院助教を経て2023年に現クリニックを開院。胃がん・大腸がんの早期発見と内視鏡検査の普及をミッションに掲げ、健康診断や生活習慣病の治療をはじめ、一般内科および消化器疾患の診療、内視鏡検査と幅広く取り組んでいる。また、クリニックのYouTube(https://www.youtube.com/@HKa-wb4jw)を通じて医療知識や内視鏡検査の重要性をわかりやすく発信し、医療情報の普及活動にも尽力中。

都内トップクラスの内視鏡設備を完備し、土日診療対応、胃・大腸カメラ同日検査、専門医による鎮静下内視鏡、女性医師による検査体制など、患者さんの苦痛を抑えたきめ細かな検査環境を提供。今後も一人でも多くの患者様が安心して内視鏡検査を受けられるよう、質の高い医療サービスを追求し続ける。

池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院:https://www.ikebukuro-cl.com