1. トップ
  2. 医師「なるべく避けてください」 膀胱炎になってしまったら…できるだけ控えたい“食べ物”や“飲み物”とは?

医師「なるべく避けてください」 膀胱炎になってしまったら…できるだけ控えたい“食べ物”や“飲み物”とは?

  • 2025.11.13
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

膀胱炎は尿路に炎症が起こる病気で、排尿時の痛みや頻尿などが辛いもの。つらい症状を少しでも和らげるためには、普段の食事や飲み物に気をつけることも大切だと言われています。

そこで今回は、膀胱炎になってしまったときに控えたいものについて、気をつけたいポイントや理由をわかりやすくご紹介します。

膀胱炎が悪化するかもしれない!?知っておきたい食べ物と飲み物

膀胱炎の症状は膀胱粘膜の炎症によって引き起こされます。摂取する食べ物や飲み物によっては刺激が強く、痛みや不快感を悪化させる可能性が指摘されています。例えば、酸味の強い食品や刺激のある飲み物は膀胱の粘膜を刺激しやすいとされています。これらを摂りすぎることで、症状が長引いたり、トイレに行くたびに痛みが増したりするかもしれません。

膀胱炎の際に避けた方がいいとされる代表的な食べ物や飲み物には、以下のものが挙げられます。

  • カフェインを含む飲み物
    コーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンクなど。カフェインは膀胱刺激作用があり、膀胱炎の際は頻尿や排尿時の痛みを感じやすくなる場合があります。

  • アルコール飲料
    ビールやワイン、日本酒など。利尿作用が強く、膀胱への負担が増える可能性があります。

  • 辛いもの
    唐辛子やスパイスの強い料理。膀胱を刺激し痛みを感じやすくする可能性が指摘されています。

こうした食品や飲み物は、膀胱の炎症が落ち着くまでは少なくとも控えめにすることが望ましいと考えられています。ただし、個人差もあり、必ずすべての人に当てはまるわけではありません。症状の感じ方や体調を見ながら調整していくことが大切です。

症状が辛いとき…積極的に摂取したいものは?

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

膀胱炎の症状がつらいときは、食べ物や飲み物の選択に気をつけてみましょう。ただし、過剰に神経質になりすぎず、自分の体調や好みに合わせて調整していくことが大切です。ま

体に優しい食事としては、脂肪分の少ないタンパク源や、ビタミン・ミネラルを含む野菜や果物をバランスよく摂ることが望ましいとされています。また、乳酸菌を含むヨーグルトなどは腸内環境のバランスを保つ助けになる可能性も

さらに、冷たい飲み物は体を冷やし利尿作用が高まる可能性のあるため常温~温かいものがよいでしょう。食生活の改善は、症状の軽減に役立つかもしれませんが、あくまで補助的なものと捉え、必要に応じて医療機関の受診や指示を仰ぐことが重要です。

食べ物や飲み物にも気を配ってみよう

膀胱炎になると、毎日の食生活や飲み物がいつも以上に気になりますよね。悪化や不快感を防ぐためには、カフェインやアルコール、辛いものや酸味の強い食品の摂取を控えることがおすすめです。

また、膀胱炎の辛さを和らげる食事の工夫としては、体を冷やしすぎないあたたかい飲み物や、刺激が少なめの食材を中心に選びながら、自分の体調を観察してみましょう。そして何より、症状が続く場合やひどくなる場合は、自分の判断だけでなく医療機関の適切な診断や治療を受けることが重要です。

まずは自分の体の状態を正しく知ることから始めましょう。


監修者:浅草橋西口クリニックMo 峯 陽子

undefined

大学病院にて乳癌診療に従事する傍ら、地域のクリニックでは内科、皮膚科、泌尿器科を担当。女性の健康や体の不調に関する診療経験が豊富で、幅広い知識に基づいた診療を行う。

浅草橋西口クリニック(https://asakusabashi-mo.jp/