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『ギャンブルで失ったお金』を取り戻すために知っておきたい…“3つの考え方”とは?

  • 2025.11.14
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ギャンブルを楽しむ人の中には、思わぬ形でお金を失ってしまうこともありますよね。そんな時、「なんとか失ったお金を取り戻したい」と考えるのは自然な気持ちです。しかし、感情に流されて焦って行動すると、さらに状況が悪化してしまうことも…。

そこで今回は、ギャンブルで失ったお金をどう考え、どのように向き合えばよいのか。知っておきたい3つの考え方をわかりやすく解説します。

ギャンブルでお金を取り戻そうとする負の連鎖

ギャンブルによる損失は、多くの統計や調査で生活に影響を及ぼす可能性が指摘されています。ギャンブルをする人の中で一定の割合が「過度なギャンブル傾向」に陥っているとみられ、借金や家庭問題につながるケースもあります。

「ギャンブル依存症」とも呼ばれ、ギャンブルをやめたくてもやめられず、繰り返し賭け事を続けてしまう状態に陥ってしまう場合も。具体的には、ギャンブルをした時の興奮や成功体験による快感が脳に強く記憶され、次第にその快感を求めて繰り返すようになるケースが多いです。負けた後でも取り戻そうと賭け続け、結果として借金や生活の破綻を招くこともあります。

こうした背景からも、失ったお金をただ取り戻そうと焦るのではなく、長期的な視点で考えることが求められています。焦るあまり、取り戻そうと無理な賭けを繰り返すと、負の連鎖にはまりお金がなくなってしまうことも。感情をコントロールし、現実を受け入れる冷静な思考が非常に大切です。

また、ギャンブルの損失は、金額の大小に関わらず精神的負担となりやすいものですが、計画的に家計を見直し、収支のバランスを立て直すことで、立ち直る兆しも見えてくるでしょう。さらに、自助グループや公的な相談窓口を活用するのも選択肢の1つです。

3つの考え方で冷静に未来を描く

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ギャンブルでお金を失ったとき、多くの人が、すぐにでも取り返そうと無理な賭けに走りがちです。しかし、それはリスクをさらに増やすことにもつながるため、ここで紹介する3つの考え方を参考に、一歩引いた見方を試してみましょう。

  • お金を失ったことを認め、割り切る
    まずは「失ったお金は戻らないもの」として認識し、冷静になることが重要です。ギャンブルは長期的に見ると、多くの場合は「期待値がマイナス」であることが知られています。つまり、勝ち続けることが難しいため、負けた資金を追いかけるのは非現実的と言えます。

  • 感情的にならず計画的に再出発を考える
    焦りや怒りの感情があると、客観的に行動を選ぶのが難しくなります。まずは資金のルールや予算をしっかり決め、上限に達した時点でやめることが重要です。

  • 収支をきちんとつける
    長期的に見るとマイナスになることが多いギャンブル。きちんと収支を把握し、プラスになったときだけでなく、マイナスになったときの数字と向き合うことが大切です。

失敗を前向きな経験に変える

ギャンブルで失ったお金をどう取り戻すかは、単に金銭的な問題だけでなく、心のあり方や生活スタイルの見直しにもつながります。今回紹介した3つの考え方を参考にすると、これまでの感情的で不安定な状態から少し距離をおき、冷静に現状を見つめ直す道が開けそうです。

これらの視点は、ギャンブルに限らず、日々の生活や仕事、対人関係にも役立つ考え方としても広がることでしょう。ぜひ今日から実践してみてはいかがでしょうか。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。