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元銀行員が教える『ローンが組みにくい人』の共通点とは…“ブラックリスト”の存在も徹底解説

  • 2025.10.16
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

住宅ローンや車のローン、クレジットカードの分割払いなど、身近な「借り入れ」を検討しているとき、思わぬ壁にぶつかることがあります。希望の金額が借りられなかったり、そもそも審査に通らなかったり…。

こうした悩みの裏には、「ローンが組みにくい人」に共通する特徴や"ブラックリスト"の存在が密かにあります。

ローンが組みにくい人に見られる共通点とは?審査基準を多角的に紐解く

ローンを組む際、銀行は単に返済能力だけを見るわけではありません。まず注目されるのは「信用情報」。過去の借入れ履歴や返済状況が記録された信用情報機関のデータをもとに、遅延や延滞有無を厳しくチェックします。ここで延滞などの金融事故に関する記録があると審査が厳しくなり、最悪の場合は否決されることも。

また、年収や勤務形態、勤続年数も重要です。安定的な収入がある正社員は審査に有利になる可能性があります。逆に自営業やフリーランス、パート・アルバイトの方は収入が不安定のため、審査が厳しくなることも。さらに、既に複数の借入れがある場合は「返済負担率」が高く算出され、追加でローンを組むのが難しくなります。

このように多角的に審査が進むため、「信用情報がクリーンでない」「収入や勤続状況が不安定」「他の借入れが多い」といった要素が複合的に絡んで、ローンが組みにくくなるケースが多数見受けられます。

銀行の"ブラックリスト"は実際に存在する?その仕組みと影響

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

よく耳にする「銀行のブラックリスト」ですが、実は銀行単独で全国的なブラックリストを持っているわけではありません。しかしながら、信用情報機関に登録された金融事故情報がいわば“ブラックリスト”的な役割を果たしています。日本にはJICC(日本信用情報機構)、CIC(株式会社シー・アイ・シー)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)という主要な信用情報機関が存在し、これらの機関から金融機関は情報を得ます。

例えば、カードの支払い遅延や債務整理、自己破産などの金融事故情報は数年間登録され、これが原因で新たなローン審査に通らないケースは非常に多いです。こうした情報は契約者本人の同意なしには閲覧できませんが、 信用情報機関から情報を得ることで、「金融事故歴を持つ顧客」の信用度は低く見積もられてしまいます。

また、長期間の延滞がある方は、単なる信用情報の履歴だけでなく、銀行内部での審査においても「リスクが高い」と判断され、事実上のローン拒否を受けることになります。

ローン審査をクリアするためのポイントと注意点

ローンが組みにくい人の共通点と銀行の信用情報の仕組みが分かったところで、具体的にどうすれば審査を通過しやすくなるかも知っておきたいですよね。まずは普段からの支払いを滞りなく行い、信用情報に傷をつけないことが何よりも重要です。クレジットカードの支払い遅延や携帯電話料金の未払いも信用情報に影響を及ぼすため注意しましょう。

また、勤続年数が短い場合はローン申込のタイミングを見極めることもポイントです。安定した雇用形態や収入が証明できれば信用力はアップします。加えて、複数の借入れがある方は返済の一本化や整理も視野に入れると良いでしょう。できるだけ返済負担率を下げて、銀行から見て返済能力があると判断されることが大切です。

金融機関によって審査判断の基準は異なるため、複数の銀行やローン会社に相談し、自分に合った商品を見つけることも忘れずに。

支払いの遅延などは最小限に。計画的な支払いを

ローンが組みにくい人には、信用情報に傷があるケースや収入の不安定さ、多重債務などの共通点が存在します。銀行単独のブラックリストはないものの、信用情報機関に登録される金融事故情報が事実上の「ブラックリスト」として機能し、審査を厳しくします。だからこそ、普段の支払いをしっかり行い、自分の信用状態を把握することが大切。

この記事を読んで、自分の信用状況や審査の仕組みについて理解を深め、賢くローンを組むための一歩を踏み出しましょう。


監修者:河野 義広

政府系金融機関で17年半勤務した経験を持つWebライター。現在は独立し、金融やお金に関する幅広いテーマを執筆している。
法人営業・融資事務・預金業務・インターネットバンキングコールセンターの統括などの業務を経験してきた。証券外務員一種・FP2級・簿記2級などの資格も保有。
現場経験と専門知識を活かし、日々の暮らしや事業運営に役立つマネー情報をわかりやすく発信。事業の融資相談や家計相談も承っている。