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「耐え切れず早々に離脱」過激さゆえ一部の国で“配信禁止”となった神アニメ…だけど“世界中で熱狂を巻き起こした”伝説作

  • 2025.10.23

諫山創による漫画を原作としたTVアニメ『進撃の巨人』は、国内だけにとどまらず世界中から高い人気を得ており、“名作”と呼び声高い。2023年11月にTVシリーズが完結した後も、劇場版やオーケストラコンサートを展開し、物語がフィナーレを迎えてもなおファンを楽しませ続けている。一方、2015年6月に中国では、本作の配信が禁止される事態に。なぜ、『進撃の巨人』はそれほどまでに波紋を呼んだのだろうか。

海外でも大人気の『進撃の巨人』、その一方“配信禁止”する国も

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※Google Geminiにて作成(イメージ)

2009年9月から2021年4月まで“別冊少年マガジン”(講談社)にて連載された『進撃の巨人』は、全世界でシリーズ累計発行部数が1億4000万部を突破するほどの絶大な人気を誇る。天敵である巨人から身を守るため、3つの壁をつくった人類。しかし、そのうちのひとつである“ウォール・マリア”が、“超大型巨人”と“鎧の巨人”によって突破されてしまう。人間と巨人の戦いから始まる、ダークファンタジー作だ。

2023年11月にTVシリーズの完結を迎えた後も、2024年11月にはTVシリーズで描かれた完結編の内容を再構築した『劇場版「進撃の巨人」完結編THE LAST ATTACK』が公開され、観客動員数は100万人を超えた。加えて、2025年4月には「『進撃の巨人』オーケストラコンサート」のワールドツアーがロサンゼルスにて開幕。物語のみならず、『進撃の巨人』を彩る音楽の人気っぷりもうかがえる。

一方、2015年6月に中国では、日本のアニメ38作品のインターネットでの配信を禁止する事態が起こった。「未成年者を犯罪に誘い、暴力や欲情、テロ活動を誇張する内容が含まれる」という理由だ。禁止された作品の中には『DEATH NOTE』や『寄生獣』があり、『進撃の巨人』も含まれていた。

第1話から視聴者に衝撃を与えた“捕食シーン”

海外の一部で配信が禁止されるほどの波紋を呼んだ『進撃の巨人』には、いったいどのような残酷描写があるのだろうか。本作が持つインパクトは、第1話によく表れているように思う。壁を突破した巨人たちが街の人々を次々に捕食するなか、主人公であるエレン・イェーガーの母が巨人に捕まり、彼の目の前で食われてしまうのだ。

駐屯兵団に所属するハンネスに向かい、ニヤリと不気味な表情を浮かべる巨人。そのおそろしい巨人が、エレンの絶叫とともに彼の母を食った瞬間、一気に血が飛び散る。原作では、「パキッパキ」という巨人が体を嚙み砕く音も描かれており、より一層生々しい。本作を観たことがなくても、「駆逐してやる!!」というセリフを知っている人はきっと多いのではないだろうか。エレンによるこのセリフは、第1話にて描かれた“悲劇”から生まれたのだ。

この衝撃的なシーンに、SNSでは「残虐なシーンに耐え切れず早々に離脱」「衝撃が脳裏から離れない」「忘れられない衝撃の1話」といったコメントが寄せられた。

『進撃の巨人』が視聴者に衝撃を与えた理由として、緻密に考え抜かれた設定、作品が持つ奥深いテーマ、物語の後半で見せる怒涛の伏線回収などが挙げられる。そして、死や絶望とすぐ隣り合わせの世界で、エレンをはじめとした少年少女たちが現実に立ち向かう姿には、私たちも熱くなるような少年漫画らしさがあるのだ。『進撃の巨人』は残酷な描写がありつつも、大人から子どもまで熱中できる作品だ。だからこそ、世界中のファンから愛されているのではないだろうか。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari