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【秋のお出かけ】「瀬戸内国際芸術2025」「 国際芸術祭あいち2025」の見どころを『ARTnews JAPAN』 編集長・名古摩耶さんが解説!【好奇心の扉・中編】

  • 2025.9.18

近年、日本各地で国際的なビエンナーレやトリエンナーレが開催され、街や地域全体が現代美術の舞台に。そんな魅力を、今秋おすすめの芸術祭とともに『ARTnews JAPAN』編集長・名古摩耶さんが紹介します。 

瀬戸内国際芸術2025

現代美術の祭典とも言うべき日本を代表するトリエンナーレ  秋会期は10月からスタート

「瀬戸内の自然環境のなかで、多彩な作品を堪能できる体験は圧巻です。大きな作品を大胆に設置されると、日本の抒情的な風景が斬新に見えてくる、その実感を味わっていただきたいですね。また、訪れるたびに展示エリアである各島や地域に住んでいる人たちの、アートに対する理解が深く共有されていることを感じます」(名古さん)

島全体に作品が点在し、“現代アートの聖地” として国内外から注目を浴びている直島と香川県を中心に構想された「瀬戸内国際芸術祭」は、2025 年で 6 回目の開催となる。
【開催概要】秋会期:2025年10月3日(金)〜11月9日(日)、会場:直島・豊島・女木島・男木島・小豆島・大島・犬島・本島・高見島・粟島・伊吹島・高松港エリア・宇野港エリア・宇多津エリア、参加作家・団体:222組、瀬戸内国際芸術祭総合ディレクター:北川フラム、主催:瀬戸内国際芸術祭実行委員会
瀬戸内国際芸術祭2025

ニコラ・ダロ「ナビゲーションルーム」 Photo:Shintaro Miyawaki 12か月に対応する曲を奏でるオルゴールと貝殻や枝で作成された海図が連動。天体の動きや太陽光の減衰、時間の尺度を表すプラネタリウム。(女木島)

アリシア・クヴァーデ「レボリューション」
Photo: Keizo Kioku 重要伝統的建造物群保存地区に選定された笠島地区の建造物に柱や梁、畳や建具のもつ均整を利用した実像と虚像が織りなすインスタレーション。大阪城築城で石を供出したこともある本島の石を使い、ステンレスのリングとともに惑星の軌道をイメージさせる。(本島)

西山美なコ「〜meltingdream〜/高見島パフェ 名もなき女性(ひと)達にささぐ...」
Photo: Keizo Kioku 島の廃屋で見つけたグラスや持ち込んだ家具に、砂糖で制作した350個余の薔薇の彫刻をパフェのように盛り、時間とともに融け朽ちていくインスタレーション。(高見島)

国際芸術祭あいち2025

テーマは「灰と薔薇のあいまに」  人が信頼し育み合うようなアートと遭遇する道を探る

「『あいち2025』は、いま世界でもっとも影響力のあるキュレーターのひとり、フール・アル・カシミを芸術監督に、より多様性を重視している芸術祭と言えます。作家も日本人や非欧米圏のアーティストを意識的に選出していて、その組み合わせがほかにはない面白さ。初めて出合う文化と遭遇して、その記憶を持ち帰ってほしいですね」(名古さん)

今回で6回目を迎える、国内外から多数のアーティストが参加する、国内最大規模の芸術祭のひとつ。愛知芸術文化センターのほか、瀬戸の街にも展開される。【開催概要】会期:2025年9月13日(土)〜11月30日(日)、主な会場:愛知芸術文化センター、愛知県陶磁美術館、瀬戸市の街なか、参加作家・団体:61組、芸術監督:Hoor Al Qasimi(フール・アル・カシミ)
[シャルジャ美術財団理事長兼ディレクター、国際ビエンナーレ 協会(IBA)会長]、主催:国際芸術祭「あいち」組織委員会
国際芸術祭「あいち2025」

ウェンディー・ヒュバート 1954年生まれ。オーストラリアのインジバルンディの長老であり、無形文化財保持者、言語学者でもある。2019年に絵画制作を始め、幼少期に見ていた風景やインジバルンディなど重要な場所を描いた風景画で知られるアーティスト。今回の展示では新作を公開する。

宮本三郎《東山動物園猛獣画廊壁画No.3》1948年

水谷清《東山動物園猛獣画廊壁画No.2》1948年

太田三郎《東山動物園猛獣画廊壁画No.1》1948年以上名古屋市美術館蔵

第2次世界大戦時に多くの動物を失ったため東山動物園では1948年に「猛獣画廊」を設け、北極・南極、南方熱帯、アフリカの動物が描かれた3枚の壁画を公開。やがて動物園に動物が戻り、3枚の壁画は1997年に名古屋市美術館に収蔵された。傷みが目立つ状態だったが2022年から「東山動物園猛獣画廊壁画修復募金」がスタート、壁画の修復が完成した。

構成・文/杉村道子

※素敵なあの人2025年10月号「好奇心の扉 現代美術を見に行こう!国際芸術祭の歩き方」より
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お話を聞いた方  『ARTnews JAPAN』誌編集長  名古摩耶さん

ライフスタイル誌『Esquire』日本版、『WIRED』日本版で編集者を務めながら、イギリスの調査会社STYLUSに在籍、日本企業のためのリサーチ及びアドバイザリーを担当した。その後、2018年に『VOGUE JAPAN』のエグゼクティブ・デジタル・エディターに就任(のちにフィーチャーズ&カルチャー統括)。2020年には環境問題やジェンダー差別などの社会課題を扱う「VOGUE CHANGE」プロジェクトを立ち上げた。2023年より現職。

この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

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