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二十四節気は健やかな暮らしの羅針盤。心身の土台を築く、各節気の運気を高める食材とは?

  • 2025.9.11

二十四節気は、現代に活きる知恵を伝える

The light coming through the forest.

「二十四節気」とは、中国の暦を起源に太陽の運行を基準にし、1年を24等分した季節の区切りの目安です。1年を2至2分(夏至、冬至、春分、秋分)で4等分し、その中心をさらに立春、立夏、立秋、立冬で4つに分け8節。そこからもう3等分したものになります。これは、私たちの心と体が自然のリズムと共鳴するための羅針盤。現代の慌ただしい日常のなかで、人々が本来持っている自然とのつながりを失いつつある今、ほんの少しだけ立ち止まり、古(いにしえ)の知恵に耳を傾けてみてください。

「食は人を作る」と言われるように、食べ物は私たちの体のみならず、エネルギーや運気にも深く影響していると考えます。食材にもそれぞれ持つ力があり、旬の食材がその時期に最も栄養価が高いように、自然界の動きや季節に合わせた食事は私たちの生命力を最大限に引き出し、日常を豊かに彩り内側から輝くような美しさそしてエネルギーを育むのです。

今回は二十四節気ごとに、あなたの運気を引き出す食材を紹介。豊かな暮らしのヒントにしてみては。※以下、太陽の運行に合わせているため毎年日付は前後します。

春:山菜で循環を促す、新たな1年の始まり

Japanese spring wild vegetables (udo, bamboo shoots, kogomi)

冬の間に静かに溜め込んだ重いエネルギーを解き放ち、新しい生命が芽吹く春。この季節の鍵となるのは、デトックスと浄化です。

立春(2月4日頃)~雨水(2月19日頃)

冬の終わりと春の始まりが交差するこの時期。体はまだ冷えを抱えています。そこでおすすめしたいのが、冬に溜め込んでしまった老廃物を排出してくれる「苦味」のある食材。春菊や菜の花、ふきのとうなどの山菜はその独特の苦味が気の巡りを促し、停滞していたエネルギーを軽やかに流してくれます。訪れる春の香りを楽しみながら、これらの食材を取り入れることで心身ともにクリアになり、新しい運気の扉も開かれるはず。

啓蟄(3月6日頃)~春分(3月21日頃)

土中で眠っていた虫たちが目覚め、地上に出てくる「啓蟄」。そして、西洋占星術における宇宙元旦の「春分」。自然界のダイナミックな動きに合わせて、私たちの体も活性化します。そこで取り入れたい食材は、新玉ねぎや春キャベツ。新玉ねぎは血液をサラサラにする効果や腸内環境を整え、春キャベツは風邪予防や美肌効果、また胃粘膜の修復に役立ちます。新しいプロジェクトを始めるときや、創造性を高めたいときにもおすすめな食材です。

清明(4月5日頃)~穀雨(4月20日頃)

万物が清らかで生き生きとする「清明」と長雨が穀物を潤す「穀雨」。エネルギーにあふれるこの時期は、たけのこやヨモギ、わかめといった野山や海が育んだ生命力あふれる食材を積極的に取り入れてみて。とくに、たけのこは成長力を象徴し体内の新陳代謝を活発に、ヨモギに含まれる葉緑素は血液を浄化してくれます。そして、わかめのミネラルが体の調和を整えて、春のエネルギーを受け取る土台を築いてくれるのです。

夏:色鮮やかな野菜で情熱や輝きをチャージ

Fresh homegrown vegetables and fruits on kitchen table, summer harvest still life, table top view

太陽の光が降り注ぎ、すべてが活動的になる夏。この季節のテーマは、情熱と輝きをチャージすること。

立夏(5月5日頃)~小満(5月21日頃)

夏の始まりを告げる「立夏」。この時期は、体内に「陽」のエネルギーを取り込み、活力を高めることが大切です。アスパラガスやトマト、パプリカといった鮮やかな色の野菜を楽しんでください。これらの食材は太陽の光をたっぷり浴びて育ちます。運気の面からも情熱を燃やし、創造性を刺激する力を持っていると言えるでしょう。大切な商談や、クリエイティブな仕事に臨む前には、トマトをたっぷりと使った料理がぴったり。

芒種(6月6日頃)~夏至(6月21日頃)

田植えの時期の「芒種」と一年で最も昼が長い「夏至」。太陽の力が最高潮に達し、熱を帯びた体はときにクールダウンが必要です。きゅうりやゴーヤといった体を冷やす作用のある食材を取り入れましょう。体温調節を助けてくれるだけでなく、冷静な判断力を保ち、心を落ち着かせてくれるはず。とくに、ゴーヤの苦味成分は食欲を増進させ、暑さで低下しがちな消化機能をサポートします。食材の自然な涼性を活用して、暑い季節も心身ともにバランスの取れた状態を目指しましょう。

小暑(7月7日頃)~大暑(7月23日頃)

夏が本格的に始まる「小暑」と、1年で最も暑い「大暑」の季節。強い日差しと高い気温により疲労が蓄積しやすいこの時期は、スタミナをつけ夏バテを予防することが重要です。鰻や豚肉、そしてスイカといった、夏の体を支える栄養豊富な食材を積極的に取り入れて。鰻は疲れた体に活力を与え、消耗した体力を効率よく回復させてくれます。豚肉には、暑さによる倦怠感を解消する働きがあります。また、スイカは体の熱を冷ますだけでなく、暑さで失われがちなミネラルを補給して、美しさと健康を保ってくれるでしょう。

秋:大地の力を蓄えた実りで五感を研ぎ澄ます

Full frame shot of fresh vegetables

収穫の秋は、内なる自分と向き合い静かに心を整える季節。グラウンディングと内省がテーマです。

立秋(8月8日頃)~処暑(8月23日頃)

暦の上では秋の始まりを告げる「立秋」と昔の夏の暑さがおさまる頃という意味の「処暑」。この時期は、夏の疲れを癒し心身をリセットするとき。そこでおすすめなのが茄子やとうもろこし、ズッキーニといった食材。とくにとうもろこしは、大地のエネルギーをたっぷり含み疲労回復を促して心身の安定をもたらします。茄子は体内の余分な熱を冷まし、水分代謝を整えてくれます。ズッキーニは夏の紫外線でダメージを受けた肌の修復を助け、免疫力を高めます。夏から秋への季節の変わり目を健やかに過ごしましょう。

白露(9月8日頃)~秋分(9月23日頃)

秋の葉に露がおり始める「白露」と昼と夜の長さが等しくなる「秋分」。心と体のバランスが整いやすいこの時期は、秋の恵みで潤いを補給することがカギ。おすすめは梨やぶどう、柿などの果物。体が必要とする潤いを補給し、乾燥から守ってくれます。とくに梨は、古くから肺を潤す作用があるとされています。また、精神をリラックスさせる効果も。柿やぶどうは、抗酸化作用による老化防止、また疲労回復をサポートします。秋の実りを体の内側から感じてみて。

寒露(10月8日頃)~霜降(10月23日頃)

秋本番の「寒露」と朝霜が降り始める「霜降」。冬の気配を感じ始めるこの時期は、大地からのエネルギーをたっぷりと蓄えているごぼう、きのこ、さつまいもといった食材がおすすめ。ごぼうは、豊富な食物繊維が腸内環境を整え、きのこは、食物繊維やビタミンが豊富で免疫力を高めます。さつまいもは、体を温める作用に加え、便秘解消にも効果的。これらの食材で心身の基盤を安定させ、来る冬に向けた運気の土台を堅実に築いていきましょう。

冬:栄養価の高い食材と未来への美と心を育む

Freshly harvested organic Yuzu (Japanese citrus)

すべてが静まり返り、内なるエネルギーを蓄える冬。春に向けて、心身の土台をじっくりと育てることがテーマです。

立冬(11月8日頃)~小雪(11月22日頃)

冬の始まりを告げる「立冬」と、雪が舞い始める「小雪」。本格的な寒さを迎える前に体を温め、免疫力を高めておくことが重要です。そこで、注目するのが牡蠣とねぎ。牡蠣は「海のミルク」とも呼ばれ、亜鉛やタウリンが豊富で免疫力を高めるのに役立ち、ねぎは体を温める作用があります。鍋物や煮込み料理にすれば水溶性の栄養も摂れるのでおすすめ。じっくりと火を通した料理は、心にも温かさをもたらし、冬を乗り切るためのエネルギーを蓄えるのに最適です。

大雪(12月7日頃)~冬至(12月22日頃)

高い山が雪で覆われる「大雪」と、一年で最も昼が短い「冬至」。この時期におすすめなのはかぼちゃとゆずです。というのも冬至の日は、運を呼び込むとされる縁起のいいかぼちゃ(なんきん⇒「ん」がつく⇒運がつく)を食べ、邪気払いとしてゆず湯に入るという伝統があります。食材としてもかぼちゃは、栄養価が高く厳しい冬を乗り越える力を与えてくれ、ゆず湯は体を温め風邪予防にも最適。これで、新たなエネルギーを取り入れる準備をするのです。

小寒(1月5日頃)~大寒(1月20日頃)

寒さも本格的になる「小寒」と、一年で最も寒い「大寒」を迎えるこの時期は、栄養価の高い食材で体力を養い、新年を迎えた自分自身をより成長させることがテーマです。鮭や鶏肉といった食材の良質なタンパク質は、厳しい寒さに負けない体力の基盤を築きます。また、新しいことに挑戦するための精神的なエネルギーも養ってくれるでしょう。心身ともに栄養を補給し、来る春に向けて万全の準備を整えて。

Photos: Getty Images Text: Otomichisinsin Editor: Nanami Kobayashi

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