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喫茶店の「モーニング」文化の起源とは……モーニングは今も進化している!?

  • 2025.9.8

東海地方で生まれた「モーニング」は今も進化中!

東海地方で生まれた「モーニング」
東海地方で生まれた「モーニング」

喫茶店の「モーニングサービス」といえば、「コーヒー」などの飲み物に「プラスアルファの食事メニュー」がつくという認識が一般的でしょう。今や全国各地で見られるものですが、もともとは「愛知県」で発祥したと言われています。この「モーニング」の起源や進化を見てみましょう。

愛知県の中でも、「モーニング」発祥の地として有力視されているのが愛知県一宮市。昭和30年代に繊維業が盛んだった一宮市には、布地を作る「はたやさん」が多くありました。「はたやさん」は織機の音が大きいため、会議や商談を喫茶店でおこなうことも多かったそう。そこで、店主が常連さんたちのコーヒーに「おもてなし」の気持ちでサービスをつけたことが「モーニング」の起源と言われています。

ただし、一宮市の中でも最古のモーニングサービス店がどこなのかは判明していないそう。2009年に設立された「一宮モーニング協議会」による調査では、1956年にサービスを始めた「三楽」が最も古い記録とのこと。その後、「モーニング」は近隣の名古屋へ、さらには全国へと広まっていったようです。

全国的に見ると、今も一宮市は「喫茶店の数」が多い地域。2007年には「第一回モーニング博覧会」が開催され、プロジェクト参加店から「モーニング」のナンバー1を決める「モー1グランプリ」という催しもおこなわれました。イベントは定期的に開催され、地域全体でモーニング文化を大切にしていることがわかります。

ちなみに、モーニングサービスでコーヒーに付く食べ物といえば、ゆで卵やピーナッツが思い浮かぶ方が多いかもしれません。しかしモーニング文化が根づいた東海地区では、変わり種のモーニングサービスも。その一つが愛知県の「ごはんカフェ ベニ」です。一般的なモーニングセットのほか、おにぎりや肉料理の「お茶かつ」などがセットにできるそう。しっかり朝食を摂りたいという方には嬉しいセットですね。

また、三重県の「珈琲庭 桜」でも珍しいモーニングが味わえます。コーヒーにサンドイッチやフルーツの小皿のついた「お重モーニング」や、野菜・茶碗蒸しがついた「温野菜モーニング」など、ラインナップも豊富。選ぶ楽しみもあるでしょう。店主の「おもてなし」の気持ちから始まったと言われる「モーニング」文化は、今なお進化を続けているようです。

(LASISA編集部)

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