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『突然の出費で慌てる人』はやっていない…毎月賢く“お金を貯める方法”とは?【FPが伝授】

  • 2025.10.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

急な出費に備え、毎月お金を貯められていますか?急な病気や家電の故障、冠婚葬祭など、予期せぬ出費が突然訪れるものです。そんなときに「お金が足りない…!」と慌てる人は、多くの場合、日頃からの備えが足りていません。

この記事では、突然の出費に備えるため、賢くお金を貯める方法を解説します。

「貯金できない人」の共通点とその問題点

まず、急な出費とはどういうものなのか整理しておきましょう。よく挙げられるのは「冠婚葬祭費」「医療費」「修理費」です。これらは予想をしていない時に必要になり、そして高額になることも多い出費と言えるでしょう。

ではなぜ急な出費で慌てる人が多いのか、考えてみましょう。大きな原因の1つは「毎月の貯蓄が不十分」だからです。たとえば、収入の一部を先に貯金に回す習慣がなかったり、予算を立てずに支出を管理していないことが挙げられます。

また、「貯金はしていたけど、気づけば使い切ってしまうことが多い」という声もよく聞かれます。日々の生活に追われて貯蓄計画が形骸化し、気づいたときには足りない状況に…。このような問題は、収入の増減や急な支出に対応できる余力を作れないことも関係しています。

さらに、心の問題も見逃せません。お金の不安が積み重なると「将来が不安だから、今のうちに楽しもう」と思ってしまい、気づけば浪費につながってしまうことも。結果として「貯められない負のループ」にハマってしまうのです。

賢く生活費を貯めるための効果的なテクニックとは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、お金を賢く貯めるためには具体的にどうすれば良いのでしょうか。推奨する「3つのポイント」を紹介します。

  1. 先取り貯金を習慣化する
    毎月の給与が入ったら、まず一定額を貯金用口座に自動で振り分ける仕組みを作りましょう。これにより「残ったら貯める」という甘えを防げます。理想は収入の10~20%程度を貯金に回すことですが、無理のない金額設定を心掛けることが長続きのコツです。

  2. 生活費を「見える化」する
    家計簿アプリやノートを活用し、毎日の支出を細かく記録しましょう。どの項目に多く使いすぎているのか把握すれば、無駄遣いを減らせます。また、予算を立てることで使いすぎを防止し、計画的にお金を管理できるようになります。

  3. 緊急予備費を確保する
    予測できない突然の出費に備えて、「生活費の3~6か月分」を別口座で確保しておきましょう。これは単なる貯金とは別の資金として扱い、安易に使わないことが重要です。これにより、不測の事態が起きてもお金の心配がなくなります。

さらに、最近ではポイント還元やキャッシュレス決済の活用によって、上手に生活費を抑えながら貯金も出来る方法が充実しています。家計の効率化を楽しみながら目標達成を目指しましょう。

また、大型出費への備えとしては、「ボーナスの一部を貯蓄専用口座へ」「副業で得た収入を貯める」なども効果的な方法と言えます。複数の収入源を賢く使った貯蓄計画を立てることが大切です。そして何よりポイントとなるのが、自分に合ったペースで無理なく続けることです。

備えあれば憂いなし!賢く生活費を貯めて安心を手に入れよう

予想できない出費で慌てるのはよくあることですが、それは「普段からの備えの差」から生まれる問題です。お金のことは難しいと感じるかもしれませんが、まずは無理のない範囲で「先取り貯金」「支出の見える化」「緊急予備費の確保」から始めてみましょう。

今の生活習慣にちょっとした工夫を取り入れるだけで、不安は大きく減らせます。急な支出があっても慌てず対応できる安心感は、心のゆとりにもつながっていくものです。FPが推奨する賢いお金の貯め方を、ぜひ日々の生活に役立ててみてくださいね。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。