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医師「なるべく避けて」 『内臓脂肪』を増やしているかもしれない…“NGな生活習慣”とは?

  • 2025.9.18
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

気づかないうちに増えているかもしれない内臓脂肪。見た目には出にくいけれど、実は健康リスクを高める厄介な存在です。医師たちも「なるべく避けてほしい」と声をそろえる内臓脂肪を増やす生活習慣とは一体どんなものでしょうか?忙しい毎日の中で無意識にやってしまいがちなNG行動を知り、健康的な生活への第一歩を踏み出しましょう。

気になる内臓脂肪…体に与える影響はどんなものがあるの?

内臓脂肪とは、文字通り内臓の周りに蓄積される脂肪のことを指します。皮下脂肪のように皮膚のすぐ下につく脂肪とは違い、肝臓や腸など重要な臓器の周辺に蓄積されます。

内臓脂肪が増えると血液中に悪影響を及ぼす物質を出し始め、血糖値やコレステロール、脂質のバランスを崩してしまうことに。これが続くと腹囲が太くなるだけでなく、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病リスクがぐっと高まるのです。さらに、内臓脂肪は「メタボリックシンドローム」の中心的な要素として注目されています。

単なるダイエットの問題だけでなく、長期的に健康を蝕む原因となるため内臓脂肪を放置するのは危険だといえます。

生活改善のヒント!具体的な対策と避けたい習慣とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どんな生活習慣が内臓脂肪の増加に結びつくのでしょうか?医療機関の推奨や研究結果から挙げられる主な原因は以下の通りです:

  • 過度な飲酒:特にビールや甘いお酒は脂肪蓄積を促進
  • 運動不足:日常生活での身体活動量が著しく低い
  • 不規則な食事:夜遅い食事や間食、過剰な糖質摂取
  • 慢性的な睡眠不足やストレス:ホルモンバランスを乱し肥満を誘発

これらは単独だけでなく、複合的に重なることでより内臓脂肪の増加に寄与します。つまり、「ちょっとした習慣」が積み重なって病気のリスクが跳ね上がってしまうのです。

内臓脂肪の増加を防ぐには、まず自分の生活習慣を見直すことから始まります。例えば、毎日の飲酒量を減らすこと。適度な量を守ることが重要です。次に運動習慣。ウォーキングや階段昇降など、無理のない範囲で有酸素運動と軽い筋トレを継続的に行うことが推奨されています。深刻な肥満や既往症がなければ、まずは毎日の生活に「歩く時間」を取り入れることも効果的です。

また、食事面では栄養バランスを整え、特に糖質や脂質の過剰摂取を控えることが必要です。食事の時間も一定に保ち、夜遅くの食べ過ぎを避けると脂肪の蓄積を抑えられます。睡眠時間もしっかり確保し、ストレスケアのためのストレッチやリラクゼーション時間も生活に取り入れてみましょう。

逆にNGとされる生活習慣を把握し、意識的に改善を目指せるかが重要。このような行動はすぐに結果が出なくても長期的な健康維持には欠かせません。

今日からできる「内臓脂肪撃退」の第一歩

内臓脂肪は見た目に現れにくいため、放置してしまいがちですが、その蓄積は生活習慣病を引き起こす重大なリスクです。医師たちが「なるべく避けて」と強調するのも納得ですよね。身近に潜む「飲み過ぎ」や「運動不足」、「不規則な食生活」などのNG習慣に気づき、無理なく改善していくことが大切です。

毎日の生活に少しずつ健康的な習慣を取り入れることが、内臓脂肪の増加を防ぎ、将来の健康を守ることにつながるでしょう。


監修者:用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック 院長 菊池真大

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慶應義塾大学医学部卒業
東海大学医学部客員准教授
米国ペンシルバニア大学消化器内科元博士研究員
日本アルコールアディクション医学会理事

日本総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本内視鏡学会専門医、日本人間ドック健診専門医、日本病態栄養学会専門医、日本抗加齢医学会専門医

2024年秋、メタボとロコモを同時予防管理する未来志向型クリニックを東京・用賀の地に開業。https://www.youga-naika.com/