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医師「見逃さないで」 ただの胸やけじゃないかも…『胃がん』の“4つの初期症状”とは【医師の解説】

  • 2025.9.19
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

胃がんは日本でも患者数の多いがんのひとつとして知られています。しかし意外と「初期症状」があまり知られておらず、自覚が遅れるケースが少なくありません。多くの方が「胃の不調=ただの胃もたれ」と片付けがちですが、見逃すと治療の難易度が上がる可能性もあります。今回は、医師の視点から「胃がんの初期に現れる症状」についてわかりやすく解説し、早期発見のために知っておきたいポイントをまとめました。

胃がんの初期症状は?早期発見が難しい理由とは

胃がんの初期症状はとても微妙で、普段の生活の中で感じる胃の不快感や軽い痛みと区別がつきにくいのが特徴です。たとえば、胃もたれや軽い腹痛、食欲のわずかな低下など、普通の胃腸のトラブルと見分けがつきにくいため、つい放置してしまいがち。

また、胃がんの進行は比較的ゆっくりで、初期段階でははっきりした症状が出ないことも多く、気づかないまま病状が進むこともしばしばあります。胃痛だけでなく、胸やけ、胃の違和感が続く場合は特に注意が必要です。

更に、胃がんの発症にはピロリ菌感染や食生活、喫煙歴などの複合的な要因が関わっていますので、リスクが高い人は定期的な検査を受けることが重要です。胃がんを早期に発見できれば、内視鏡を用いた治療など身体への負担が少ない治療が可能になるケースが増えています。

具体的な胃がんの初期症状と受診のタイミング

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

胃がんの初期に見られやすい症状として、以下のようなものがあります。

  • 胃のムカムカ・胸やけが続く…風邪や食べ過ぎで起こる一過性のものとは違い、数週間続く場合は要注意。
  • 食欲不振や体重減少…特に意識していないのに食事の量が減ったり、体重が減る場合。
  • 胃の違和感や鈍い痛み…食後に胃が重たい感じが続く、または胃痛が周期的に現れる。
  • 吐き気や嘔吐、軽い貧血症状…胃粘膜の異常により出血があった場合、貧血症状が出ることもある。胃から大量に出血すると、便が黒くなる「タール便」と呼ばれる症状が見られることも。このような症状がある場合は、早急な受診が必要。

これらの症状は胃がんだけでなく他の胃腸疾患でも起こるため、自己判断は難しいのが現状ですが、2週間以上症状が続く場合は消化器内科や胃腸科の受診をお勧めします。特にピロリ菌の既感染歴があったり、胃がん・ピロリ菌感染の家族歴がある方は早めの検査を心がけましょう。胃内視鏡検査(胃カメラ)は早期発見に最も有効であり、症状がない場合でも定期的な検査が推奨されています。

胃がんを見逃さないためのポイント

胃がんの初期症状は一見、日常のちょっとした胃の不調に似ているため、つい見逃してしまうことが多いといわれています。しかし長引く胃の不快感や食欲の低下、胃の違和感などは見過ごさず、一度専門医に相談することが早期発見への近道です。

胃がんは早期に発見できれば治療の選択肢が広がります。日常の小さなサインに意識を向け、胃の違和感が続いたら迷わず受診する習慣をつけましょう。健康な胃を守るための第一歩は、正しい知識と早めの対応です。


池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 院長:柏木 宏幸

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東京女子医科大学消化器内科に入局後、複数の医療機関で胃・大腸内視鏡を中心とした臨床経験を積み、同大学病院助教を経て2023年に現クリニックを開院。胃がん・大腸がんの早期発見と内視鏡検査の普及をミッションに掲げ、健康診断や生活習慣病の治療をはじめ、一般内科および消化器疾患の診療、内視鏡検査と幅広く取り組んでいる。また、クリニックのYouTube(https://www.youtube.com/@HKa-wb4jw)を通じて医療知識や内視鏡検査の重要性をわかりやすく発信し、医療情報の普及活動にも尽力中。

都内トップクラスの内視鏡設備を完備し、土日診療対応、胃・大腸カメラ同日検査、専門医による鎮静下内視鏡、女性医師による検査体制など、患者さんの苦痛を抑えたきめ細かな検査環境を提供。今後も一人でも多くの患者様が安心して内視鏡検査を受けられるよう、質の高い医療サービスを追求し続ける。
池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院:https://www.ikebukuro-cl.com