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管理栄養士「避けてください」→実は“栄養も風味も失う”…冷凍野菜でやりがちな“NGな解凍法”とは?

  • 2025.10.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

忙しい毎日に欠かせない冷凍野菜。手軽に使えて栄養も豊富、季節を問わず味わえるのが魅力ですよね。でも、解凍のやり方次第でせっかくの栄養や風味を台無しにしてしまうことがあるのを知っていましたか?実は、管理栄養士も「これは避けて!」と強く推奨する“NGな解凍法”があるんです。

今回は、冷凍野菜の賢い解凍のコツを徹底的に解説します。今日からできる簡単なポイントを押さえて、おいしさと栄養をしっかりキープしましょう!

冷凍野菜の解凍でやりがちな“NG”とは?栄養と風味を損なう落とし穴を知ろう

冷凍野菜の最大の魅力は、収穫後すぐに使いやすいようにカットや調理して冷凍されているため、新鮮な栄養がぎゅっと閉じ込められていること。しかし、解凍の仕方によっては、その大切な栄養素や野菜本来の風味が大きく損なわれてしまいます。

例えば、食材ごとの特徴を無視して電子レンジで高出力で一気に加熱したり、ぬるま湯につけたままにしたり、常温で放置したり、解凍後に長時間放置することです。栄養や風味が損なわれ、衛生リスクも高まります。

冷凍野菜の栄養と風味をキープする正しい解凍法と実践のコツ

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、冷凍野菜の良さを壊さずに上手に解凍するにはどうしたらいいのでしょうか?管理栄養士も推奨するおすすめの方法は、野菜の特徴に合わせて解凍・調理すること”です。少しめんどうに感じてしまうかもしれませんが、栄養素を守りつつ美味しく食べるためには、以下のポイントに注意しましょう。

<ほうれん草などの葉野菜>
ほうれん草などの葉野菜は、冷蔵で解凍するよりも凍ったまま炒め物やスープに加えて短時間加熱するのが理想です。こうすることでビタミンや色を保ちながら調理できます。冷凍コーンなども、一緒に入れて炒めると美味しいですよ。

<ブロッコリーやカリフラワーなどの花野菜>
最近は自然解凍できる冷凍ブロッコリーも多く販売されていますが、記載のないものは加熱する必要があります。レンジで解凍する方法が一般的です。おすすめは、凍ったまま茹でたり蒸したり、炒めたりする方法。スープにすると、栄養を余すことなく摂ることができますよ。

<かぼちゃやじゃがいもなど>
煮物や汁物、ポタージュなどに使うことの多いかぼちゃは凍ったまま加熱調理することで、煮崩れを防ぎ、本来の味や食感を保てます。冷凍のフライドポテトなども、凍ったまま油で揚げて調理するのが基本です。

<その他の野菜>
コーンやグリーンピース、キノコ類などは、凍ったまま炒め物やスープに加えて短時間加熱するのが基本です。
野菜ごとの水分量や形状に応じて加熱時間を調整し、
解凍後はできるだけ早く調理し、冷凍→解凍→再冷凍の繰り返しは栄養や食感の劣化につながるため避けましょう。

このようなちょっとした工夫で、冷凍野菜本来のおいしさと栄養素を逃さずに食べることができます。毎日の料理で手軽に使える冷凍野菜だからこそ、正しい解凍法を知って無駄なく活用したいですね。

冷凍野菜の解凍術まとめ

今回ご紹介したように、冷凍野菜をおいしく食べるコツは“種類に合わせた解凍・調理です。葉野菜は凍ったまま短時間加熱、花野菜は湯通しや蒸し調理、根菜は凍ったまま調理がおすすめ。必要な分だけ調理し、栄養と風味を守りましょう。

忙しい日々でも使いやすい冷凍野菜ですが、ちょっとした解凍方法の違いで健康効果も料理の満足度も大きく変わってきます。新鮮で栄養たっぷりの冷凍野菜を上手に食卓に取り入れて、毎日の食事をもっとおいしく楽しんでみてくださいね。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。