1. トップ
  2. 「指にガラスが刺さった」新品傘での事例も…国民生活センターの注意喚起に「本当に痛い」「細かいから危険」

「指にガラスが刺さった」新品傘での事例も…国民生活センターの注意喚起に「本当に痛い」「細かいから危険」

  • 2025.11.17
undefined
出典:PhotoAC ※画像はイメージです

雨傘の骨が折れて指に刺さったり、飛び出したガラス繊維で手を傷めたりといった事故が発生しており、国民生活センターが注意喚起を行っています。

いったいどのような点に注意すべきなのでしょうか。傘の骨が折れた際の危険性や安全に使用するためのポイントを詳しく紹介します。

傘の骨が折れた際の危険性

傘の骨やスポーツ用品などに使われるガラス繊維強化プラスチック(GFRP)は、軽くて丈夫な素材として知られています。しかし、折れたり破損したりすると、鋭利な繊維が飛び出し、指などを傷つける危険があることが報告されています。

ガラス繊維強化プラスチックとは、ガラス繊維を強化材料として使用した強化プラスチックの一種です。軽量で高い強度を持つため、日用品やスポーツ用品、自動車部品など幅広い製品に利用されています。

国民生活センターには、ガラス繊維強化プラスチックが使用された傘によるけがの報告が寄せられています。

たとえば、子どもが人とすれ違う際にぶつかって傘の親骨が折れ、細かなガラス繊維が手に刺さる事例や、数年前に購入した傘を差そうとしたところ手に激しい痛みが走り、表示を確認するとグラスファイバー製であったことが分かったケースなどがあります。

新品の傘でも、表面のガラス繊維の先端が露出している場合があり、使用中に曲げたり傷がついたりすると先端が飛び出すことも。そのため、こうした製品は特に子どもや高齢者にとって危険であると指摘されています。

安全な使用のために

ガラス繊維強化プラスチックは、表面からガラス繊維の先端が露出している場合があります。表示の有無にかかわらず、不用意に素手で触らないようにしましょう。

特にお子さんや高齢者が触れる場合は、使用前に傘や製品の状態を確認し、ひび割れや折れそうな箇所がないか点検することも大切です。

骨が破損していたり、表面がささくれたりしている傘は、ガラス繊維が露出している可能性が高く、怪我の原因となります。こうした傘は直ちに使用を中止しましょう。

万が一、ガラス繊維が皮膚に刺さって痛みや炎症が続く場合は、すぐに医師の診察や適切な処置を受けてください。

消費者の反応と注意喚起

undefined
出典:PhotoAC ※画像はイメージです

SNS上では、ガラス繊維強化プラスチックを使用した傘の危険性について、「知らなかった」と驚く声が複数見られました。使用中や万一の破損時に起こりうるリスクを懸念する声も多く寄せられています。

  • 傘は人の頭の位置にあるので、一生モノの傷になる可能性も考えられるのか。
  • 見えないほど細かいから危険。
  • 新品の傘でもというのは怖い。

実際に、ガラス繊維が刺さり怪我をしてしまった人も少なくないようです。

  • 刺さると本当に痛いから気を付けて。
  • 刺さってもなかなか抜けず、2週間くらいかかりました。
  • 刺さるとチクチクして本当に痛い。

なかには、グラスファイバー製の傘を持っている人もおり、使用する際には十分な注意が必要だという声が寄せられています。

  • 手持ちの傘はグラスファイバー製だったので気を付けないと…。
  • 知らないうちに劣化しているおそれもあるので気を付けましょう。

消費者の安全を守るために

ガラス繊維強化プラスチック製品は、軽量で強度が高い特性から、さまざまな場面で広く使用されています。しかし、破損やささくれなどによって思わぬけがの原因になることもあります。

使用者の安全を確保するためには、製品の適切な表示と注意喚起が必要です。一方で、消費者側も、製品の材質や取り扱い上の注意事項をよく確認し、正しく使用することが求められます。

万が一、皮膚にガラス繊維が刺さって痛みが続く場合には、速やかに医師の診察を受けましょう。


参考:
ガラス繊維強化プラスチックによるけがに注意!-傘の骨などに使用されています-(独立行政法人国民生活センター)
【強化プラスチック】GFRP CFRP FRPとは?強化プラスチックの種類や特性。(株式会社 二幸技研)


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名OK】