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【衝撃】「これが1100円!?」ダイソー「スタンダードプロダクツ」の和包丁の実力は?330円包丁と切れ味を比較してみたレビュー

  • 2025.8.24

一目惚れしたスタンダードプロダクツの「ペティナイフ」

ダイソーの高級ライン・オールステンレスシリーズとスタンダードプロダクツ・岐阜県関市産「ペティナイフ」の切れ味を比較!
ダイソーの高級ライン・オールステンレスシリーズとスタンダードプロダクツ・岐阜県関市産「ペティナイフ」の切れ味を比較!

100円ショップ・ダイソーのブランドラインの1つであるスタンダードプロダクツ。シンプルで実用的なデザインのアイテムが多く、とてもいいですよね。筆者のまわりでも多くの方に大人気です。

そして、筆者はこのところ、さまざまなスタンダードプロダクツのアイテムを実際に購入して、数多くのレビューを書いています。ですが、筆者がはじめてスタンダードプロダクツの実店舗に行ったとき、一目惚れで購入したアイテムについては紹介していませんでした。

「本当に、これ税込み1100円なの!」と歓喜の声を上げながら、即買いしたのが、実はスタンダードプロダクツの「ペティナイフ」です。ペティナイフといっても、見た目は完全に片刃の和包丁。

スタンダードプロダクツの「ペティナイフ」税込1,100円。パッケージの佇まいすら、すでにダイソーの製品とは思えません。
スタンダードプロダクツの「ペティナイフ」税込1,100円。パッケージの佇まいすら、すでにダイソーの製品とは思えません。

木製の柄も印象的ですし、刃の部分には「Stainless Steel Petty Knife Seki, Made in Japan」とアルファベットで印字されているのもクールな印象の包丁です。もちろん、錆びやすい鉄製ではなく、ステンレス製ですが、それでも和洋折衷具合がとてもいい。

しかも、世界三大刃物産地といわれる岐阜県関市で生産される紛れもないメイドインジャパン。サイズは長さが約23cmで、重さはかなり軽めの約45gになっています。こんなおしゃれな「ペティナイフ」が税込み1100円というわけです。

330円の「ペティナイフ(オールステンレス)」と比較してみた!

「ペティナイフ(オールステンレス)」税込330円とダイソーのアイテムとしてはちょっとお高めですが、安心のダイソー感が漂います。
「ペティナイフ(オールステンレス)」税込330円とダイソーのアイテムとしてはちょっとお高めですが、安心のダイソー感が漂います。

筆者はガジェットとして、所有しただけ半ば満足していたのですが、せっかくならば切れ味をレビューしたいと考え、同じダイソーの高級ライン「ペティナイフ(オールステンレス)」税込み330円を買ってきて、実際に切れ味を比べてみました。

メイドインジャパンのスタンダードプロダクツの「ペティナイフ」(以下「SPペティナイフ」)に対し、「ペティナイフ(オールステンレス)」(以下「ステンレスペティナイフ」)は中国製で、その名のとおり柄を含む全体がステンレス製なのが大きな特徴です。大きさは、長さが約24cmで、重さが実測で約65gとなっています。

価格差3倍超えのスタンダードプロダクツの「ペティナイフ」とダイソーの「ペティナイフ(オールステンレス)」を本気で比較していきます。
価格差3倍超えのスタンダードプロダクツの「ペティナイフ」とダイソーの「ペティナイフ(オールステンレス)」を本気で比較していきます。

価格差は3倍ですが、税込み110円で普通に包丁が買えてしまうダイソーのなかでは「ステンレスペティナイフ」は、比較的高級ラインといえます。この2本でそれぞれ、キュウリ、長ネギ、リンゴ、豚肉の薄切りを実際に切って、その切れ味を比べてみました。

【実証1】キュウリの切れ味を比較

まずはキュウリを切って比べてみました。とはいえ、キュウリは比較的包丁で切りやすい素材ですし、さほど大きな差が出るとも思えません。そのため、単純にキュウリを切るのではなく、4カ所ほど皮をむいてから、1cm程度の厚さに切り分けました。

「SPペティナイフ」の圧倒的な切れ味を期待したものの、キュウリではさほど差は感じません。皮をむいているときには「ステンレスペティナイフ」のほうがややスムーズな印象を受けたほどです。

【実証2】長ネギで切れ味の差が明らかに

キュウリを切っても、あまり差を感じなかったので、今度は長ネギを小口に切ってから、みじん切りにしてみました。これは小口に切っているときから、差が感じられました。同じように切っているつもりなのですが、「ステンレスペティナイフ」では、いちばん下の部分が、切りきれずに、つながってしまうことが多いのです。

また、みじん切りを仕上げてから気が付いたのですが、「SPペティナイフ」で切った長ネギのみじん切りのほうが水分が出ておらず、どうもふわふわしているのです。「ステンレスペティナイフ」で切った方が水分が出てベチャッとしていたので、これはおそらく切断面が潰れてしまっているのでしょう。この点には差を感じました。

【実証3】リンゴでは意外な結果に

ペティナイフの対決にふさわしくリンゴをむいてみると、リンゴを切り分けたり、タネの部分を取り除くために切るときには「SPペティナイフ」のほうがよく切れるように感じます。この作業では「SPペティナイフ」のほうが優位でした。

しかし、皮をむく段階になると、筆者は「ステンレスペティナイフ」のほうがスムーズに皮をむくことができるように感じました。包丁の刃付けの角度といった影響なのでしょうか、「SPペティナイフ」のほうが皮をむく際の抵抗が強い印象なのです。この点は好みもあるでしょうが、筆者は「ステンレスペティナイフ」のほうが使いやすく感じました。

【実証4】豚肉のスジも切りやすいのは?

せっかくなので、肉も切ってみたいと思い、冷蔵庫を探したところ、豚肉の薄切り、切り落としがあったので、その塊を切り分けてみました。さほど硬い肉ではないので差は出ないかと思ったのですが、意外な結果になりました。

薄切り肉の塊を切っているのですが、その中には、どうしてもスジの部分が含まれていました。このスジを「SPペティナイフ」は比較的容易に切り分けるのに対し、「ステンレスペティナイフ」ではうまく切れないことがありました。この点では「SPペティナイフ」のほうが好ましく感じたのです。

結論:切れ味はスタンダードプロダクツの勝ち!見た目も性能に含めれば驚異のコスパ

「SPペティナイフ」と「ステンレスペティナイフ」の比較結果は「SPペティナイフ」の勝利といえます。
「SPペティナイフ」と「ステンレスペティナイフ」の比較結果は「SPペティナイフ」の勝利といえます。

「SPペティナイフ」と「ステンレスペティナイフ」の切れ味を本気で比較してみた結果は、細かくいうなら「SPペティナイフ」の勝ちです。しかし「ステンレスペティナイフ」の税込み330円という価格を考えると、コストパフォーマンスの高さにはかなり驚きました。素晴らしい。

そして、筆者が悩んでいるのが、世の中の一般的な1000円の包丁は、どんなものがあり、どの程度切れるのが普通なのか?という点です。残念ながら、自信をもって、これといえる基準がないのも事実です。

1000円包丁というカテゴリーがあるかどうかはわかりませんが、「SPペティナイフ」は価格以上の美しさを感じるよい包丁です。
1000円包丁というカテゴリーがあるかどうかはわかりませんが、「SPペティナイフ」は価格以上の美しさを感じるよい包丁です。

とはいえ「SPペティナイフ」は十分以上に切れますし、その見た目も性能に含めるなら、驚異的なコストパフォーマンスといえるでしょう。知人や友人へのちょっとした贈り物としても活躍してくれそうです。

海外へのお土産にもおすすめ

筆者は次に海外に行くときには、お土産用に「SPペティナイフ」と同じようなデザインのスタンダードプロダクツの「三徳包丁」を数本持って行こうと考えています。間違いなく海外では絶賛されると思うのです。そのためリピート購入が決定しています。

(千秋)

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