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【吉川千明さん60代からの挑戦】「65歳、山はじめました。」“もののけの森”と呼ばれる北八ヶ岳でいざトレッキング!

  • 2025.8.21

月刊誌『素敵なあの人』の公式ブロガーの日常を綴った素敵ブログ。
今回は、美容家・吉川千明さんが6月に訪れたという北八ヶ岳の様子をお届けします。


白駒池ともののけの森(長野県佐久穂町)

「静かな苔の森と、白駒の池へ。」
6月の雨の日曜日。標高2100mの森の中へ、一歩足を踏み入れました。
ここは信州・佐久穂町。
苔に覆われた原生林は「もののけの森」と呼ばれ、静寂に包まれています。

雨の日曜日。木道の先に、静かな森が広がります。

雨で苔はさらに色濃く、森の香りが立ちのぼる。
太古の火山岩に根を張る木々。その根元をやさしく覆う苔たち。
私たちはただ、その中に立たせてもらっているだけ。
霧の白駒池、濡れた木道、黙って苔を見つめる人たちの背中——
すべてが静かで、美しい。

ジブリ映画のような苔むした世界。「もののけの森」と呼ばれる理由がわかります。

この森に包まれて、揺るがない心で過ごしていける気がしました。
夏の本格的シーズンを前に行きたかった場所へ行ってきました。

日本有数の苔の森。小さな生命が森を豊かに彩っています。

歩くルートと所要時間

・駐車場から白駒池まで:約20分
・白駒池の周囲:約45分(ゆっくり歩いて)
・帰り:15分ほど
あわせて1時間半もあれば十分。途中ベンチや立ち止まれる場所もあります。
整備された木道は歩きやすいですが、細い板道や石の上を歩く部分もあります。苔の中には入れません。

白駒池の魅力

標高2,100m。白駒池は、日本で最も標高の高い天然湖のひとつです。
湖の周囲は約1,350m。水面の透明度は5.8mと非常に澄んでいて、
雨の日にも静かに波紋をたたえていました。

霧に包まれた白駒池。静けさに心が洗われるようです。

池の周囲には2軒の山小屋があります。

・青苔荘(せいたいそう)

・白駒荘(しらこまそう)
白駒荘ではスイーツもいただけます。
泊まれば満天の星、そして朝の静寂な池を味わえます。

トイレとアクセスについて

・トイレは駐車場に完備されています。出発前に済ませるのがベター。
・アクセス:駐車場は有料。シーズン中は混み合うため、朝早めの出発がおすすめです。

持って行ってほしいもの

近場で、歩行時間も短めなので、大がかりな装備はいりません。でも、快適に楽しむために、次のようなアイテムをおすすめします。

• トレッキングシューズ
濡れた木道や石の上はすべりやすいので、グリップの効いた靴が安心です。
※スニーカーはNGです!

• トレッキングポール
特にミドルエイジの方には、膝やバランスを助けてくれるのでおすすめ。私は必ず持って行きます。

• 帽子
初めて買うなら、首元まで覆えるタイプが安心。軽量で通気性がよく、日除けと小雨対策になるものを。

• レインウェア or 軽量の山用傘
雨でなくても、山では急な天候の変化がよくあります。手が空くレインウェアがベストですが、山用の軽量で小さくたためる傘も便利。

• 虫よけスプレー
夏場は必携。天然成分のものなど、自分に合ったものを選んで。

• 飲み物とおやつ
小さなボトルに水やハーブティーなどを。ほんの少しの甘いものも、森の中でうれしいエネルギーに。

《飲み物とおやつ》
山道を歩くと、思った以上にエネルギーを使います。
中高年世代は低血糖になりやすい傾向もあるので、小さなおやつは必需品です。
たとえば、個包装のナッツやドライフルーツ、黒糖、あめ玉など。
飲み物は、小さなボトルにお水やハーブティーなどを入れて。森の中でひと息つく時間が、きっと心と体を整えてくれます。

こんな人にこそ、歩いてほしいコースです

「山歩きをしたことがない」「体力に自信がない」「でもやってみたい」——そんなあなたにおすすめです。
私が歩けたのだから、きっとあなたにも歩ける。
白駒池ともののけの森は、そんな気持ちに寄り添ってくれる、優しい入門の森です。

参考リンク

・北八ヶ岳苔の会

・佐久穂町観光協会(白駒池案内)

この記事を書いた人 美容家・更年期カウンセラー 吉川千明さん

NPO法人女性医療ネットワーク認定「女性の健康総合アドバイザー」、NPO法人更年期と加齢のヘルスケア認定「メノポーズカウンセラー」。 1997年にエステティックとコスメトロジーの国際団体C I D E S C Oにて、デュプロマを取得。植物療法や漢方などの造詣が深く、オーガニックコスメを日本で広げてきたナチュラルビューティの第一人者。また、メノポーズカウンセラーとして、更年期女性のカウンセリングも担当。この30年間に美容と更年期相談、合わせて1万人以上の女性たちの声を聴いている。 2020年、還暦とコロナを機に代官山のオフィスを閉じ、2025年から山梨県の清里を拠点に森の中での生活をスタート。 著書「閉経のホントがわかる本(集英社)」「美しくなる自然療法(主婦の友社)」「これからの暮らし方(エクスナレッジ)」ほか多数。

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