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『ドラえもん』誕生日スペシャルで見せた“異例の姿”に「史上初」「神回すぎる」…世代問わず夢中になる伝説回

  • 2025.9.26
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

9月6日に放送された『ドラえもん 誕生日スペシャル』にて、NHK朝ドラ『あんぱん』の東海林明役を演じる津田健次郎が出演した。津田が『ドラえもん』シリーズに出演するのは、今回が初めて。かっこいいドラえもん役と“映画缶”のナレーションを務めた津田は、多彩な声色を披露し、世代を問わず愛される魅力を発揮した。

『ドラえもん』誕生日SPに響いた“津田ボイス”

9月6日、ドラえもんの誕生日である2112年9月3日を祝う『ドラえもん 誕生日スペシャル』が放送された。『誕生日スペシャル』の直前に放送されたレギュラー放送のエピソードである“映画に出たい!?ドラえもん”では、映画のオーディションに合格したいドラえもんが、芝居の特訓を開始。だが、いまいち格好がつかない姿を見たのび太たちは、“取り消しゴムと目鼻ペン”と“からだねん土”を使い、ドラえもんをキリッとした目鼻立ちとムキムキの体に変身させた。

ひみつ道具によって変身したかっこいいドラえもん役を務めたのが、津田だ。ドラえもんから発せられる津田の声は、普段キャラクターボイスを務める水田わさびの声とのギャップ満載で、思わずクスッと笑ってしまう。続けて放送された“天空城の秘宝!~Legend of the True Hero~”では、映画の主人公になりさまざまな冒険を楽しめる“映画缶”によって巻き起こるドタバタ劇が描かれた。

“映画缶”のナレーションを担当した津田は、多彩な声色を使い分け、のび太たちの予測不能な冒険を盛り上げた。とくに、「ときめいてパートツー♡」というナレーションでは、前半はシリアスに、後半はコメディチックにといったように、トーンをガラッと変えている。

『ドラえもん』の自由な世界に感化されたかのように、津田のナレーションものびのびとしており、どこか楽しげだ。津田の出演作はクールでダンディーな役どころが印象的だが、今回見せたようなおどけた声色はめずらしく、ファンにとって貴重な回となったのではないだろうか。SNSでも「史上初のカッコイイドラえもんだった」「イケボすぎるドラえもんなんてレアやぞ」「まさかお目にかかれるとは」「反則だろう」「今日のドラえもん神回すぎる」との声があがった。

子どもから大人まで惹きつける、『ドラえもん』と津田健次郎

NHK朝ドラ『あんぱん』にて、津田は俳優として東海林明役を演じている。また、9月26日公開の映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』大滝淳役を演じているほか、声優として9月19日公開の劇場版『チェンソーマン レゼ篇』岸辺役や、『ひゃくえむ。』海棠(かいどう)役も担当。ドラマやアニメ、映画といったように、ジャンルの垣根をこえて幅広く活躍している。

津田が朝ドラ俳優からアニメ声優まで縦横無尽に活躍しているのは、彼が持つ演技の実力はもちろん、低く深みのある声質、“イケオジ”と呼ばれるビジュアル、そして時折見せるチャーミングな人柄があってこそだろう。『誕生日スペシャル』を締めくくった「ドラえもん、お誕生日おめでとう!」という津田のナレーションには、ふんわりと包み込むようなやさしいあたたかさが滲んでいた。

国民的アニメである『ドラえもん』。そのなかでも特別な誕生日回に津田が抜擢されたのは、子どもから大人まで惹きつける彼の人物像が、長年愛される『ドラえもん』という作品と重なったからではないだろうか。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari