「コナン映画史に残る神回」「はや過ぎる」TVアニメ“わずか数回登場”のキャラ、はやくも『劇場版コナン』出演に話題騒然

2026年のゴールデンウィークに公開されることが発表された劇場版『名探偵コナン』第29作。本作は、超特報に登場したことから、メインキャラクターは萩原千速（はぎわらちはや）になるだろうと予想されている。千速は、TVアニメではたったの数回しか登場していないキャラクターだ。本稿では、新キャスト・沢城みゆきとあわせて、次回作の重要なポジションを担うであろう千速に迫りたい。

2026年劇場版のメインキャラは、わずか“数回”登場の千速？

千速は、神奈川県警に所属する白バイ小隊長だ。逃走車を追跡していた江戸川コナンのピンチを、白バイに乗って現れた千速が救ったという経緯がある。その場面を見た毛利蘭は、千速が美人ということもあり、彼女を“風の女神様”のようだと感じた。劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』のラストで流れた超特報では、蘭が「風の女神様……」とつぶやいたことから、ファンの間では千速の名前が挙がっていた。

超特報では、バイクの走行音が鳴り響くなか、カウントダウンする数字が映し出され、「あの日、お前は何を伝えたかったんだ」という千速の意味深なセリフが。そして、白い羽が舞い落ちたかと思いきや、羽は炎で燃え上がり、焦げたように黒く変化した。

TVアニメでの千速の登場回は、ほんのわずかだ。1098～1099話の“風の女神・萩原千速”と、1115～1116話の“千速と重悟の婚活パーティー”、そして“警察学校編 Wild Police Story CASE.伊達航”といったように、たった数回しか登場していない。また、原作漫画での初登場は第101巻であり、長く続くシリーズのなかでも比較的新しいキャラクターだといえる。

そんな千速がメインになると予想される劇場版『名探偵コナン』第29作に対して、SNSではすでに大きな反響が。「初登場からの映画出演も速すぎる」「映画のメインになるまでの時間が早すぎる」「毎日映画館にいるかも」「映画館で号泣案件」「特報出た瞬間に映画館の椅子からずり落ちた」「スクリーンで見れるんですか………！？「はや過ぎる」「やっぱりコナン映画史に残る神回になりそう」「人気でないわけない」と、驚きと期待の声が見受けられた。

沢城みゆきのコメントが示す、千速役への“覚悟”

超特報とあわせて、以前まで担当していた田中敦子から引き継ぎ、沢城みゆきが新たに千速役を務めると発表された。沢城みゆきといえば、『ルパン三世』の峰不二子役をはじめ、『鬼滅の刃』の堕姫（だき）役や『HUNTER×HUNTER』のクラピカ役など、魅惑的な大人の女性から少年まで幅広いキャラクターを演じる人気声優だ。

劇場版『名探偵コナン』にて千速役を担当することについて、沢城は以下のようにコメントしている。

青山先生の原作を丁寧に拝読して、声の入った千速も愛していただけるように、やれることはなんでもやりたいなと思いました。
バイクの免許を取りに行ってみることにしました。倒れたバイクを起こすことができず入会できませんでした。筋トレからスタートです。
TVシリーズで、映画で（！？）皆様にお会いできる日を楽しみにしています。
出典：劇場版名探偵コナンX公式アカウントより

白バイ小隊長である千速を演じるうえで、実際にバイクの免許を取りに行ったというエピソードからも、気合十分な様子が伝わってくる。加えて、2024年8月に亡くなった田中の後任ということもあり、千速役への思いはより一層強いものになっていることがうかがえる。

千速は登場回数が少ないため、知名度の高いキャラクターとはいえず、超特報で初めて知ったという人も多いかもしれない。そんな千速が劇場版に登場するという予想外のサプライズが起きるのが、原作漫画が第107巻まで発売され、数えきれないほどのキャラクターが登場する『名探偵コナン』の面白さであり、強みだ。これからさらに発表されるであろう続報に、期待したい。

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ABEMAにて「名探偵コナン」劇場版関連TVエピソードも配信中！ 
［番組URL］https://abema.tv/video/title/415-8
【(c)青山剛昌／小学館・読売テレビ・TMS 1996】

ライター：まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X（旧Twitter）：@kaku_magari