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観る者すべてを虜にする“異例続き”の人気アニメの魅力とは?劇場版でも魅せる“夢のコラボ”が話題に

  • 2025.9.11

藤本タツキによる漫画を原作としたTVアニメ『チェンソーマン』は、毎話エンディングテーマと映像が変わるという“異例の演出”が話題を集めた。また、9月19日より公開される劇場版『チェンソーマン レゼ篇』でも、主題歌『IRIS OUT』を米津玄師が手がけ、エンディングテーマ『JANE DOE』では米津と宇多田ヒカルによる夢のタッグが実現。本稿では、異例続きの本作を深掘りしたい。

EDは毎話刷新!豪華アーティスト集結の“異例演出”

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C)藤本タツキ/集英社・MAPPA

2022年10月より放送された『チェンソーマン』は、原作漫画のシリーズ累計発行部数が3000万部を突破している人気作だ。ケンドーコバヤシ、マヂカルラブリー・野田クリスタル、ハライチ・岩井勇気といった著名人も本作のファンであり、中川翔子はパワーのコスプレをX(旧Twitter)で公開するほどの作品愛を見せている。

『チェンソーマン』は、全12話あるエピソードでエンディングテーマと映像が毎話変化するという、数あるアニメ作品のなかでも珍しい演出によって話題を集めた。たとえば、第1話はVaundyによる『CHAINSAW BLOOD』、第3話はマキシマム ザ ホルモンによる『刃渡り2億センチ』といったように、数々の人気アーティストが本作のために楽曲を書き下ろしたのだ。

なかでも、anoによる第7話のエンディングテーマ『ちゅ、多様性。』がバズり、YouTubeにて公開されているミュージックビデオは、2025年9月8日時点で7500万回再生を突破している。ミュージックビデオでanoが踊る“ゲロチューダンス”が、TikTokを中心としたSNSでバズったのだ。ちなみに、“ゲロチュー”は本編で描かれたデンジと酒に酔った姫野の衝撃的なシーンがもとになっている。

他作品では、『ぼっち・ざ・ろっく!』がおよそ3話ごとにエンディングテーマが変化。『化物語』では、各メインヒロインが歌うオープニングテーマがエピソードごとに使用された。ただ、『チェンソーマン』のようにエンディングテーマが毎話変わる作品は珍しく、異例だ。エンディング映像も毎回新しくなるため、本作に対するアニメスタッフの力の入れようは計り知れない。

米津玄師×宇多田ヒカルが劇場版『チェンソーマン レゼ篇』を彩る

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C)藤本タツキ/集英社・MAPPA

9月19日より公開される劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌情報が発表され、早くも話題沸騰中だ。米津による『IRIS OUT』が主題歌となり、TVアニメで使用された主題歌『KICK BACK』から続投する流れに。また、米津と宇多田が初共作した『JANE DOE』がエンディングテーマに決定し、ファンから“天才”と呼ばれる2人のコラボ曲に大きな期待が寄せられている。

直近では、『メダリスト』や『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』といったアニメ作品の主題歌を担当した米津。『メダリスト』の主題歌『BOW AND ARROW』のミュージックビデオでは、羽生結弦選手と共演を果たし、ファンを大いに沸かせた。夢のようなコラボが次々に実現するのは、これまで米津がつくりあげてきた音楽や、彼の持つ人柄があってこそではないだろうか。米津は、夢を夢のままではいさせない“叶える力”があるように思う。

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』は、TVアニメの続編にあたる。デンジが恋心を寄せる新キャラクター・レゼを中心とした物語だ。レゼは原作ファンから人気が高いキャラクターであり、ロマンチックな展開や派手なバトルシーンもあるため、映画映えするエピソードだといえるだろう。『チェンソーマン』のアニメは映画的な作風が特徴だったため、劇場の大スクリーンに映し出されたとき、どのような化学反応が起きるかにも注目だ。

TVアニメ放送時から、毎話変わるエンディングテーマで話題を集めた『チェンソーマン』。劇場版『チェンソーマン レゼ篇』も、米津と宇多田による音楽が物語を盛り上げてくれるに違いない。珍しい演出や強力なコラボといった“異例続き”の本作は、これからもファンを驚かせ、楽しませてくれそうだ。


チェンソーマン
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[番組URL]https://abema.tv/video/title/536-3?s=536-3_s1&eg=536-3_eg20

ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari