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「間違いなく悪人です」「理解しがたい」話題アニメの劇場版で描かれた“クズすぎる敵キャラ”に賛否両論!悪行の数々にファンの評価が分かれる理由とは

  • 2025.9.11

現在公開中の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』にて、雷の呼吸の使い手同士である我妻善逸(あがつまぜんいつ)と獪岳(かいがく)の戦いが描かれた。同情の余地がないほどのクズっぷりを見せる獪岳は、SNSでも評価が分かれているようだ。

※以下本文にはネタバレの内容が含まれます。

黒い稲妻が走る!獪岳戦を彩った鮮烈なエフェクト

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(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

胡蝶しのぶと童磨(どうま)の戦いに続いて描かれた、善逸と“上弦の陸”である獪岳のバトル。2人は桑島慈悟郎(くわじまじごろう)のもとで修業を積んだ雷の呼吸の使い手であり、善逸にとって獪岳は兄弟子の存在だ。しかし、獪岳は鬼になる選択をする。獪岳が鬼になったせいで慈悟郎が腹を切って死んだこともあり、善逸は獪岳に対して激しい怒りを抱いていた。無限城に落ちる際、善逸がいつもと違った真剣な表情をしていたのもこのためだ。

獪岳は“雷の呼吸 肆の型 遠雷”や、“雷の呼吸 弐の型 稲魂(いなだま)”といった多様な技を繰り出す。原作漫画では、ビリビリとした黒い稲妻のような技の描写が印象的だったが、『無限城編 第一章』ではさらにパワーアップ。獪岳が技を繰り出すたびに、鬼となった彼の邪悪さが伝わってくるような黒く鮮烈な電撃のエフェクトが描かれ、因縁の戦いを盛り上げた。

獪岳戦のカッコよさについてSNSでは「バトルシーンのプラズマの弾けるような演出がとっても良かった…!!」「一番好きな戦いだからよかった」「音の振動すさまじくて肌にビリビリきた」との声が。『無限城編 第一章』は猗窩座(あかざ)戦や童磨戦が注目されがちだが、獪岳戦も十分に見ごたえがあり、高い評価を得ているようだ。

『鬼滅の刃』きっての“クズキャラ”獪岳に、SNSでは評価が分かれる

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(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

じつは、獪岳は『柱稽古編』にて明かされた岩柱・悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)の過去に大きくかかわっている。昔、悲鳴嶼は身寄りのない子どもたちと寺で暮らしていたが、1人の少年が言いつけを守らずに出かけ、鬼と遭遇。少年は自分が助かるために、寺に鬼を招き入れた。その少年こそが、獪岳だったのだ。

悲鳴嶼と獪岳の過去についてSNSでは「拗れていったんだろうな…」「あいにく擁護する余地はないんですね」「岩柱が悲鳴嶼さんだと知った時もあったのでは」「改めて見て、やっぱり理解しがたいと思ってしまう」との声があがった。

獪岳は、善逸から自分のせいで死んだ慈悟郎の話を聞いても「知ったことじゃねぇよ」「俺は俺を評価しない奴なんぞ相手にしない」と言い、まったく反省する素振りを見せない。死んだ慈悟郎をけなす獪岳に、「俺がカスならアンタはクズだ」と善逸が怒りで震えるほど。また、獪岳は首を斬られても最後まで善逸のことを見下し続け、自分が負けた現実を受け入れようとしなかった。

クズっぷりが印象的な獪岳に対してSNSでは「最悪自己保身からの俺は悪くねえ!だし人でなしではあるだろ」「そもそも獪岳くんの性根が腐ってるのがバレててめちゃくちゃいい」「クズですよ。間違いなく悪人です。実はいい奴とか根はいい奴とかではないです」と評価が分かれている。

敵である鬼にも感情移入できる点が大きな特徴である『鬼滅の刃』だが、獪岳に共感する人は少ないだろう。ただ、彼の悪人っぷりは清々しいほどで、好きだというファンも見受けられる。そして、自分が助かるために仲間を売ったり、身勝手な言動をしたりする獪岳は、人間の醜い一面を凝縮したようなキャラクターだ。獪岳は鬼でありながら、『鬼滅の刃』屈指の“人間らしい”キャラクターだといえるのではないだろうか。


ABEMAにて「鬼滅の刃」柱稽古編、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編など多数配信中。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/26-75?s=26-75_s5&eg=26-75_eg0
【(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable】

ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari