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どうやって求めるか覚えてる?「円柱の体積は?」

  • 2025.9.30
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さまざまな立体図形を組み合わせることで、複雑な立体図形の体積を求めることが可能になります。

今回はちょっと変わった形をした立体の体積を考えてみましょう。

問題

次の立体の体積を求めなさい(円周率は3.14とする)。

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トイレットペーパーのように、真ん中に空洞がある形をしています。

どのように体積を計算するのでしょうか。

解説

今回の問題の答えは「502.4(cm3)」です。

次のようにして体積を求めます。

問題の立体は、円柱の真ん中がくり抜かれた形をしています。そして、くり抜かれた部分もまた円柱です。

そこで、 全体の円柱から真ん中の円柱を引くことで体積を求めましょう。

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円柱の体積の求め方は次の通りです。

円柱の体積= 底面積×高さ

全体の円柱は、底面が半径5cmの円、高さが10cm、
小さい円柱は、底面が半径3cmの円、高さが10cm、
となっているので、次のように計算しましょう。

底面積の計算
<底面が半径5cmの円>
5×5×3.14
=78.5(cm2)
<底面が半径3cmの円>
3×3×3.14
=28.26(cm2)
求める体積
=(78.5×10)−(28.26×10)
=785−282.6
=502.4(cm3)

上記の計算では、まず各円柱の底面である円の面積を計算し、その後、各円柱の体積を求めて最後に引き算をしました。

しかし、「×3.14」の計算は少し大変ですね。

そこで、次のように一つの式にして計算すると「×3.14」は一回で済みます。

(別解・計算の工夫)
求める体積
(5×5×3.14×10)−(3×3×3.14×10)
=(250×3.14)−(90×3.14)
=(250−90)×3.14
=160×3.14
=502.4 (cm3)

二回あった「×3.14」を一回にまとめて計算しました。

このように計算の工夫をすることで、効率的に体積を計算できますね。

まとめ

複雑な形をした立体図形も、基本的な立体図形の体積を組み合わせることで、体積の計算が可能になります。

どのような立体図形が隠れているのかに気が付けば、体積を求めることができますね。

また、図形的な思考力だけでなく、計算力も求められる問題でした。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」


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