1. トップ
  2. ファッション
  3. 夏に多いゲリラ豪雨&落雷は「雲の形」見れば、本当に予想できる?気象予報士が教える“天気急変のサイン”

夏に多いゲリラ豪雨&落雷は「雲の形」見れば、本当に予想できる?気象予報士が教える“天気急変のサイン”

  • 2025.8.5
天気が不安定になる前に現れる雲とは?
天気が不安定になる前に現れる雲とは?

夏は突然、ゲリラ豪雨や落雷、突風などが起きることがあり、天気が不安定になりやすい季節です。天気の急変について、SNS上では「怪しい雲が出てきて涼しいけど。雨はやめて」「モクモクとした雲が迫ってきたら天気急変のサイン」「雲の流れが早くなると、天気が崩れる前兆」という内容の声が上がっています。

そもそも、夏はどのような雲が発生しやすいのでしょうか。天気が荒れる前兆となる雲について、気象予報士のきりたんさんに聞きました。

夏は積乱雲が発生しやすい

Q.夏特有の雲の種類について、教えてください。夏にはどのような雲が発生しやすいのでしょうか。

きりたんさん「夏特有の雲といえば、やはり積雲と積乱雲ですね。これらは地表面の空気が太陽の日差しで温められることによって生じます。鍋で例えると分かりやすいのではないでしょうか。水から白い湯気が出てくるのは上昇気流と同じ仕組みです。

冷たい空気と暖かい空気とでは暖かい空気の方が軽く、熱された水が水蒸気となって上に上っていきます。水蒸気は目に見えませんが、上っていった水蒸気が上で冷やされることで水の粒になり、目に見える白い湯気となって出てきます。地表面付近にある水蒸気が上空で冷やされて、積雲や積乱雲ができるのです」

Q.黒い雲は夏に発生することが多いのでしょうか。黒色の雲が発生する原因も含めて、教えてください。

きりたんさん「夏の黒い雲といえば積乱雲ですが、他にも乱層雲という、積乱雲のようにもくもくはしておらず、べったりとした雲があります。黒色の雲が発生する原因は、雲が太陽の光を通さないほど分厚いからですね。夏に限らず、一年を通して黒い雲は見ることができますが、夏は積乱雲による黒い雲の発生頻度が高いため、黒い雲を見る機会が多いのではないかと思います」

Q.天候が荒れる前兆を示す雲など、発生すると要注意の雲はありますか。

きりたんさん「発生したら要注意の雲は、ゲリラ豪雨や落雷、突風、ひょう、竜巻などを引き起こす積乱雲ですね。他にも、雨が降るサインになるのは巻積雲、巻層雲、高積雲(ひつじ雲)の3つです。これらの雲が空に現れると、翌日以降は天気が悪くなっていくのかもしれないということが予想できます。

日頃から空を見上げて、天気が悪くなる前兆を示す雲がないかを確認する癖をつけておくことで、日常生活において洗濯物をどうするかなどを判断するのに役に立つことがあるかもしれません」

オトナンサー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる