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『ブルーマングループ 2025 新宿公演』、『ナターシャ』、三谷文楽『人形ぎらい』【伊達なつめさんの一押しステージ情報】

  • 2025.8.2

演劇ジャーナリスト・伊達なつめさんのおすすめ作品をご紹介。今回は『PARALLEL TUMMY CLINIC』、『Wife is miracle ~世界で一番アツい嫁~』、『ジャングル・ブック』の3本をピックアップ!

『ブルーマングループ 2025 新宿公演』

Photo=DAVID HAWE ⒸBMP

白でも黒でも赤でも黄色でもない。特定の人種を想起させないどころか、地球外生物感すら漂う、青い肌をした無言のパフォーマーたち。体当たり芸のようで非常にアーティスティックだし、いたずら好きな子どもの行動パターンに見えて、スマートで洗練されている。愛され続けて30 年余りの極上ブルーマン・パワーを新宿で。

8月6日(水)~31日(日) THEATER MI L ANO- Za
(問)ブルーマングループ ジャパン https://www.blueman.jp/

新国立劇場オペラ 『ナターシャ』

「日本初の多言語オペラをつくろう」と現代音楽の細川俊夫に誘われた多和田葉子は、この新作オペラの台本に、トータルで36種もの言語を登場させるという。細川もまた、常識を超えるあらゆる音を駆使してこれに応え、彼の最大の理解者である大野和士の指揮がこれを具現化。言語も文化も多様で多層な世界の出現に、胸が高鳴る。

台本=多和田葉子 作曲=細川俊夫 指揮=大野和士 演出=クリスティアン・レート
出演=イルゼ・エーレンス、山下裕賀、クリスティアン・ミードル、森谷真理、冨平安希子、タン・ジュンボ 他
合唱指揮=冨平恭平 合唱=新国立劇場合唱団 管弦楽=東京フィルハーモニー交響楽団
8月11日(月・祝)~17日(日) 新国立劇場 オペラパレス
(問)新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999

PARCO PRODUCE 2025 三谷文楽『人形ぎらい』

Photo=Camilla Greenwell

建前ばかりを気にする人々への嫌悪をあらわにする主人公が登場するモリエールの『人間ぎらい』に対して、三谷幸喜の『人形ぎらい』は、文楽の脇役専門の人形が、自身の境遇への不満を爆発させる。そして人形たちは劇場を飛び出すらしい。役柄が決まっている文楽人形の首(かしら)の世界を舞台化するとは、三谷の溢れる人形愛の賜物では。

作・演出=三谷幸喜 監修・出演=吉田一輔 作曲・出演=鶴澤清介
出演=竹本千歳太夫 他
8月16日(土)~28日(木) PARCO劇場
(問)パルコステージ TEL:03-3477-5858

文=伊達なつめ

※InRed2025年8月・9月合併号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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