1. トップ
  2. 『なぜか朝起きられない人』には“ある共通点”があった…睡眠の質を低下させている“NG習慣”とは?

『なぜか朝起きられない人』には“ある共通点”があった…睡眠の質を低下させている“NG習慣”とは?

  • 2025.9.14
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

朝、目覚ましが鳴ってもなかなか起きられない…そんな経験は誰にでもありますよね。でも、それが慢性的になると「朝がつらすぎる」「一度起きてもまた寝てしまう」なんて悩みが増えてしまいます。実は、遅刻ギリギリまで眠ってしまう人たちには、共通して“睡眠の質”を下げてしまうNG習慣が潜んでいることが近年の研究で明らかになっています。今回は、なぜか朝起きられない“ある共通点”と、その原因である生活習慣についてわかりやすく解説します。

目覚めが悪い理由とは?眠りと体内リズムの関係を探る

朝、スッキリ起きられない主な原因は大きく「睡眠の質の低下」と「体内時計の乱れ」に分けられます。睡眠はただの休息ではなく、脳と身体のメンテナンス時間。ここでしっかり休めないと、目覚め時の疲労感やぼんやり感につながります。

例えば、深い睡眠(ノンレム睡眠)が不足すると、身体の回復が不十分となり、日中に強い眠気や集中力の低下を感じることも。また、遅くまでスマホやパソコンを見ているとブルーライトや脳の活発化の影響でメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌が抑制され、入眠困難や浅い眠りに陥りやすくなります。

さらに、体内時計の乱れも大きな要因。人間の体は24時間周期でリズムを刻んでいて、朝日を浴びることで目が覚め、夜にメラトニンが分泌される仕組みです。このリズムがずれると、いくら眠っても「朝起きられない」状態が続きます。

深掘り!避けたいNG習慣と睡眠を改善するためのポイント

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

朝起きられない人に共通して見られるNG習慣を具体的にご紹介します。

まず、スマホやPCの画面を見るのは寝る1時間前から控えることが非常に大切です。ブルーライトはメラトニンの分泌を抑制し、入眠を妨げるといわれています。対策としては、寝る前に電子機器の利用をやめ、照明を落としてリラックスしやすい環境を作ることが効果的です。

次に、寝る直前の食事やカフェインの摂取は避けましょう。夜遅い食事は胃腸に負担をかけて睡眠の質を落とします。また、コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインは覚醒作用があるため、午後3時以降は摂らない方がよいとされています。さらに昼寝は、15分程度の短い仮眠を心がけること。長時間の昼寝は夜の睡眠リズムを乱す原因になるため控えめにしましょう。

加えて、就寝前のストレスケアも重要です。深呼吸や瞑想、軽いストレッチなどで心身を落ち着かせる時間を持つと、入眠しやすくなります。なお、定期的な運動も睡眠改善に効果的ですが、激しい運動は寝る直前ではなく日中に行うのが望ましいですよ。

これらの習慣を意識的に改善するだけでも、睡眠の質が格段に上がり、朝の目覚めは驚くほど変わってきます。睡眠は生活の基盤ですから、毎日の小さな工夫が大きな変化を生むのです。

質の良い睡眠習慣で爽やかな朝を手に入れよう!

「なぜか朝起きられない」という悩みには、多くの人に共通する睡眠の質を下げるNG習慣が隠れています。スマホのブルーライト、寝る前の食事やカフェイン、昼寝のとり方、そしてストレス管理……これらのポイントを見直すことが、ぐっすり眠ってスッキリ目覚める一歩になるのです。

睡眠は体と心の健康を支える大切な時間。忙しい現代人ほど、質の良い睡眠を確保するための生活習慣を意識的に整えることが求められています。ぜひ今日からできることをひとつずつ取り入れて、疲れ知らずの朝を迎えてみてくださいね。


監修者:浅草橋西口クリニックMo 頴川 博芸

静岡県沼津市出身。日本大学医学部中退、東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。順天堂大学医学部附属静岡病院で初期臨床研修修了後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、越谷市立病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などを経て現在は浅草橋西口クリニックMo院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。