工夫して5秒で計算してみて！「8866×5」→暗算できる？

桁数の多い掛け算を暗算するのは、なかなか難しいものです。

そんなときは、「どんな式であれば暗算しやすいか」を考えてみるのが大事です。

式の意味はそのままにして、暗算しやすい形に式を変形してみましょう。

問題

次の計算を暗算でしなさい。
8866×5

※制限時間は5秒です。

正解は、「44330」です。

そのままでも計算できなくはないですが、繰上りが発生するので、少し面倒かもしれません。

次の「ポイント」で紹介する工夫を使うと、繰上りを気にせず計算ができますよ。

この問題のポイントは、「×5を×10/2として計算すること」です。

10/2は10÷2の答えを表します（a÷b=a/b）。10÷2=5なので、10÷2=10/2=5が成り立ちます。よって、今回の計算式は次のように変形できます。

8866×5
=8866×10/2

ここで、10/2を10÷2の形にします。

8866×10/2
=8866×10÷2

×10は位を一つ上げる計算です。掛けられる数が整数であれば、末尾に0を付ければよいだけなので、とても簡単です。

8866×10÷2
=88660÷2

÷2の計算は、各桁の数を半分にすればOKです。割られる数の各桁が偶数である今回のような場合は、特に楽に計算ができますよ。

88660÷2
=44330

今回は、×5を×10÷2として計算する工夫を紹介しました。

×10は位を一つ上げる計算、÷2は各桁の数を半分にする計算です。どちらも比較的計算しやすいので、暗算したいときには重宝します。

特に今回のように「割られる数の各桁が偶数である場合」は、この工夫を使うことで、とても素早く計算できますよ。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

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