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『劇場版 鬼滅の刃』“たった一瞬だけ”見えた謎のサイン…原作でも真意が明かされず「結局何だったのか」疑問の声も

  • 2025.9.4
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(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

現在公開中の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』にて描かれた、3つの戦い。その中の1つが、蟲柱・胡蝶しのぶと“上弦の弐”である童磨(どうま)の戦いだ。なぜ、童磨戦は高い人気を誇るのだろうか。そして、戦闘中にしのぶが見せた“ハンドサイン”の意味について、原作漫画の1コマをもとに考察したい。

※以下本文にはネタバレの内容が含まれます。

宮野真守が吹き込む、狂気と氷のカリスマ・童磨

童磨は、鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)から“上弦の弐”という数を与えられた鬼であり、無限城に落とされたしのぶが対峙する強敵だ。ニコニコと屈託なく笑い、穏やかにやさしく喋る童磨。だが、食われそうになった人間をしのぶが助けようとするものの、童磨によってあっさりと殺されてしまう。彼が使う武器は、鋭い対の扇。“万世極楽教”の教祖であり、信者を食べることで苦しみから救っているとしのぶに話す。童磨の歪な考え方は、サイコパスに近いといえるだろう。

童磨はしのぶに名乗る際、「いい夜だねぇ」というセリフを口にする。ザラッと掠れさせ、どこかうれしさをにじませるその声は、童磨の持つ狂気を絶妙に表現している。そんな童磨役を務めるのは、声優や歌手、俳優とマルチに活躍する宮野真守だ。

宮野は『忘却バッテリー』の要圭や、『ゾンビランドサガ』の巽幸太郎といったキャラクターも演じており、ギャグシーンにおけるキレキレで突き抜けた演技が笑いを誘う。一方で、『DEATH NOTE』の夜神月や、『STEINS;GATE』の岡部倫太郎を演じた際に見せたシリアスな演技も魅力だ。ギャグにもシリアスにも対応する振り幅の大きさに、虜になっているファンも多い。

姉の仇を討とうと激しい怒りをあらわにするしのぶに対して、童磨は笑顔を浮かべ、余裕を見せる。その明るさと残酷さのギャップが、童磨というキャラクターの魅力に繋がっている。また、童磨は冷気や氷の血鬼術を使っており、技のビジュアルも抜群。宮野が演じる狂気と美しさを兼ね備えた童磨は、とくに悪役が好きな人にとってたまらないキャラクターとなっているのだ。

“吸うな”の忠告?しのぶが託した最後のメッセージ

強敵である童磨に毒を駆使して奮闘するものの、しのぶは肺を斬られてしまう。その際に鳴った肺のゴロゴロした音についてSNSでは「音がリアルでこっちがしんどかった」「しのぶさんの肺胞音…リアルすぎ…」との声が。そして、力尽きたしのぶが童磨に取り込まれてしまう直前、彼女は栗花落カナヲ(つゆりかなを)に“ハンドサイン”をほんの一瞬見せる。しのぶのハンドサインについて「あのハンドサインで何を伝えたの??」「ハンドサイン結局何だったのか」と、SNSでも疑問の声が続出した。

しのぶのハンドサインの意味は、じつは本編でははっきりと明記されておらず、謎のままになっている。だが考えられるのは、童磨の血鬼術を“吸うな”という意味だ。原作の第19巻にて描かれた1コマに、「でもこれを吸うと戦えなくなる せっかく死の間際まで忠告してもらったのに」というカナヲのモノローグとともに、しのぶが見せたハンドサインの描写がある。よって、しのぶはハンドサインを使って童磨の能力を伝えた可能性が高い。

美しい技を繰り出し、笑顔とともに残酷さをにじませる童磨は、童磨役を務める宮野と同じく、思わず虜になってしまうような敵キャラクターだ。加えて、しのぶの衝撃的な最期もあり、童磨戦は感情を大きく揺さぶられる名バトルになっている。カナヲを応援したい気持ちがある一方で、さらなる童磨の立ち振る舞いが観られるであろう『無限城編 第二章』に、期待せずにはいられない。


ABEMAにて「鬼滅の刃」柱稽古編、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編など多数配信中。
[番組URL]https://abema.tv/video/title/26-75?s=26-75_s5&eg=26-75_eg0
【(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable】

ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari


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