1. トップ
  2. 「改変ありがてぇ」原作改変で熱量アップ!予想外の結末と主人公の活躍が織りなす、興奮必至の戦闘シーン

「改変ありがてぇ」原作改変で熱量アップ!予想外の結末と主人公の活躍が織りなす、興奮必至の戦闘シーン

  • 2025.8.20

青山剛昌による漫画を原作としたTVアニメ『真・侍伝 YAIBA』。第17話では、新キャラクター・柳生十兵衛三厳(やぎゅうじゅうべえみつよし)が登場し、鉄 刃(くろがね やいば)と旅していた佐々木小次郎とレギュラーメンバーが入れ替わる意外な展開に。また、狼男に変身した十兵衛とのバトルのラストには、“原作改変”が加えられていた。

まさかのメンバー交代!小次郎離脱、十兵衛が新たに仲間入り

undefined
(C)青山剛昌/小学館/真・侍伝YAIBA製作委員会

石川五右衛門(いしかわごえもん)に奪われた玉を取り返すため、刃一行は飛騨高山を訪れる。そこで小次郎はスカウトマンに絡まれていた女性を助けるが、今度は小次郎が女性に絡んでしまう始末。すると、宮本武蔵の弟子だという十兵衛が「武士が女子にうつつを抜かすとは世も末……」と言いながら現れ、小次郎とのバトルが勃発する。

十兵衛は“柳生新陰流”の構えをとり、小次郎の魔剣“物干し竿”を折ってしまう。しかし、物干し竿は伸びて何度も復活する。「いくら伸びると言っても限度がござろう」と十兵衛が挑発すると、小次郎は地面に物干し竿を刺し、雲の上まで伸びて見せた。それを見た十兵衛は、物干し竿を一蹴り。小次郎は、東京にある峰さやかの家まで落ちてしまう。

小次郎がいなくなり、つづいて刃が十兵衛に挑む。十兵衛は相当な実力者で、刃の必殺技“かみなり斬り”さえも防いだ。だが、十兵衛のことを思い出した武蔵がストップをかけ、バトルは中断。十兵衛が小判を何枚も持っているのを見た武蔵は「わしがこの時代に合った金の使い方を教えてしんぜよう」と言い、その晩宴会を開く。

宴会の最中、「これも修行のうちじゃぞ!」と武蔵に言われた十兵衛は、苦手な酒を一気にあおる。すると、夢の中で鬼丸猛(おにまるたけし)の声を聞いた十兵衛が、狼男であるウルフに変身した。十兵衛は、鬼丸の命を受けた殺し屋だったのだ。襲いかかるウルフから、刃たちは必死に逃げる。

酒樽が並んだ部屋まで駆け込みピンチに陥った刃は、酒の瓶をウルフに投げつける。酒を飲み続けたウルフは、泥酔状態になりフラフラになってしまった。チャンスと見た刃は“かみなり斬り”を繰り出し、ウルフを撃退。そして翌朝、もとの姿に戻った十兵衛に「おぬしもついてまいれ」と武蔵が誘ったことで、十兵衛は刃一行の仲間入りを果たしたのだった。

小次郎がメンバーから離脱し、十兵衛が仲間入りする展開についてSNSでは「レギュラーキャラ追加」「でてきて激アツ」「令和で会えるなんて…」「終盤までずっと強いのって刃と鬼丸以外だと十兵衛ぐらい」「ちょっとかわいそうに思えるくらいのメンバー差し替え」との声があがった。

主人公のカッコよさ強調へ――“改変”で光った刃の必殺技

undefined
(C)青山剛昌/小学館/真・侍伝YAIBA製作委員会

アニメでは酒の瓶を投げつけた後、“かみなり斬り”を食らわせてウルフを倒した刃。しかし原作漫画では、最後に刃たちが大きな酒樽を放り投げ、ウルフを下敷きにさせて勝利するという結末だった。ウルフ戦の原作改変についてSNSでは「倒し方が原作と大きく違ったような?」「改変ありがてぇ」「YAIBAは上手くアレンジしてると思うよ」との声が。

なぜ、ウルフの倒し方をアニメと原作で変えたのだろう。考えられるのは、刃の名誉挽回のためではないだろうか。はじめて十兵衛と出会ったときの戦闘では、刃は“かみなり斬り”を早々に攻略されていた。だが、ラストで“かみなり斬り”を使ってウルフを打ち負かしたことで、刃の活躍を描いた。原作の酒樽につぶされて目を回すウルフもコミカルだったが、アニメではカッコいい刃の姿が観られて、いい改変だったように思う。

新キャラクターの登場回は、どうしても新キャラクターにまつわる説明や描写が多くなりがちだ。しかし、第17話は原作改変を加えることで、主人公である刃の見せ場もしっかりとつくっている。小次郎はいったん抜けてしまったものの、新しく刃一行に仲間入りした十兵衛の活躍に期待だ。


真・侍伝 YAIBA
ABEMAにて毎週土曜22:30より最新話を無料放送
[番組URL]https://abema.tv/video/title/2-29
【(C)青山剛昌/小学館/真・侍伝YAIBA製作委員会】

ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari