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「グリーン車よりも欲しい」新幹線で“切実な訴え”…乗客の提案に「ドイツではある」「平日の需要が少ない」

  • 2025.8.28
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

この夏、旅行や帰省などで新幹線を利用したという人は多いでしょう。しかし、小さな子どもを連れていく際は、周りの目が気になることもあるかもしれません。

SNSでは「グリーン車よりも、子ども連れやベビーカーを利用する人専用の車両を作ってほしい」という意見が話題になっています。

こちらの意見には「ありがたい」「利用したい」など、子どもをもつ人から賛成の意見が多数みられました。

その一方で、「ビジネスとして成り立つか」「大人専用の車両を作ったほうが…」など、子連れ専用車両の実現は難しいのではないかと考える人も。

はたして、世の中の人は「子ども連れやベビーカーを利用する人専用の車両を作ってほしい」という意見に対し、どのような反応を示しているのでしょうか?詳しくご紹介します。

賛成です!

小さな子どもを連れて新幹線を利用する際は、泣いてしまわないか、騒がないかと心配になるものです。周りに迷惑をかけてしまうのではと、新幹線の利用をためらう人もいるでしょう。

実際、新幹線を利用した人からは、子どもの声や行動が気になったという声があるのも事実です。

  • 疲れて寝ている時に、子どもの泣き声で起こされてしまったことがある。
  • 子どもは嫌いではないが、あまりにも騒がれるとストレスになる。

そのような背景から、周りを気にしなくても過ごせるように、専用車両を作ることに賛成する声が多数見られました。

  • 新幹線だとベビーカーを諦めることもあったので有難い。
  • 騒いでもお互い様という雰囲気なら利用したい。
  • 子どもが小さい時は、専用車両が欲しいと思いました。

特に、子どもを連れて移動する機会の多い、ゴールデンウィークやお盆の時期にあったらありがたいと考えている人が多いようです。

  • ゴールデンウィークやお盆期間は子連れ専用車両を作ってもいいかもしれない。
  • 長期休み限定であってもいいですよね。

子連れの人向けの車両を設けているところも

東海道新幹線では、海の日の三連休やお盆、敬老の日の三連休に「お子さま連れ車両」を運行しています。オムツ替えができるトイレや多目的室に近い車両が設定されており、安心して利用できたという声も聞かれます。

  • これなら1歳児の我が子を連れていっても大丈夫だと感じた。
  • これだけで気疲れが軽減される。
  • 子どもが泣き出したり大きな音を立てたりしても安心でした。

また、国外では子ども連れの利用客に配慮した車両もあるようです。

  • ドイツでは子連れ車両があるので、使いやすいです。
  • ドイツのICEには「静かに過ごしたい人が利用する車両」があり、仕事したいビジネスマンや大人が利用してます。
  • 北欧には滑り台やブロックで遊べる子ども専用車両がありました。

国によっては独自の工夫が取り入れられていて、子育て世帯をはじめ多くの人に優しいサービスが充実している様子が見られます。

専用車両は難しいのでは…

一方で、子ども連れやベビーカーを利用する人専用の車両は難しいのではないかといった声も。

  • 専用車両をつくっても、そこまで埋まるかな。
  • ビジネスとして成り立つなら作るかもしれないけど…。
  • 専有面積が広くなるので、その分料金が高くなるかも。
  • 平日の需要が少ないと思う。
  • ベビーカー専用なら、車両全体を特別仕様にする必要がある。

平日は子ども連れの利用が少ないため、常時「専用」とするのは難しいのかもしれません。さらに、「1両あたりの客単価で考えると…」という意見もあり、専有面積が広くなる分だけ利用できる人数が限られてしまい、利益面での懸念も指摘されています。

大人限定の車両を作ってみては?

そんななか、「子ども連れ専用」にするのではなく、「大人専用」にしたほうが良いのではないかという意見もみられました。

  • 「サイレント車両」をつくって、気になる人が移動した方が良い。
  • 子どもが乗れない成人限定の車両を作ったほうがいいのでは?
  • 神経質な人用の車両があったら利用したい。

出張や長旅で新幹線を利用する際は、中でゆっくり過ごしたい人も多いかもしれません。「ビジネス用の車両はありますよ」というコメントにもあるように、実は静かな環境を整えた車両を用意している新幹線もあります。

JR東日本では「ワーク&スタディ優先車両TRAINDESK」という車両があり、仕事や勉強などがしやすい環境を整えています。こちらは平日のみの実施となっているようです。

また、JR東海にも「SWork車両」があり、モバイル端末などを気兼ねなく使用しながら仕事に集中できる車両として利用されています。

利用するシーンに合わせて車両を選べるのは嬉しいですね。新幹線の移動時間を、より快適に有効活用できるでしょう。

みなさんはどう思いましたか?

今回は、「子ども連れやベビーカーを利用する人専用の車両を作ってほしい」という意見に対する世の中の人の反応をご紹介しました。

子どもをもつ人からは、専用車両があるとありがたいという声が上がる一方で、利用者数や利益面などの観点から難しいのではないかという意見も見られました。

また、新幹線によっては、静かに過ごせる環境が整った車両や、車椅子利用者のために通路幅が広くなっている車両など、シーンに合わせて使える車両もあります。より多くの人が快適に過ごせる工夫が、今後も求められていくのかもしれません。

みなさんは、この件についてどのように思いましたか?


出典:JR東海「東海道新幹線 お子さま連れ車両」(https://recommend.jr-central.co.jp/oyakotabi/fs/)、「S Work車両 - 鉄道のご利用について - JR東海」(https://railway.jr-central.co.jp/s_work/
JR東日本「ワーク&スタディ優先車両“TRAIN DESK”」(https://www.jreast.co.jp/traindesk/