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【50代のカメラ旅in函館】国華山高龍寺で写真展が開催?心落ち着く空間で猫を見つめる

  • 2025.7.8

月刊誌『大人のおしゃれ手帖』の読者組織「ミモザ会」の公式ブロガーによる『ミモザ会ブログ』。フォトグラファーの野中典子さんによる、猫日記をお届けします。

こんにちは。フォトグラファーの野中典子です。
今回、私は蒸し暑い関東を抜け出し、函館で2泊3日の旅を楽しんできました!
北海道といえば大自然にグルメ、観光と見どころ盛りだくさん。そんな中、今回は猫に会うことを一番の目的にした街歩き中心の「猫旅」をしてきました!

突然スタートした函館への猫旅計画

今回私が函館に足を運んだのは、函館に現存する最古の寺院である「曹洞宗 国華山高龍寺」で開催される猫写真展「ねことひとと・ときどき・ほとけ。写真家8名+僧侶で綴る、猫たちと出会ったそれぞれの物語」に参加することが決まったため。
ことのはじまりは、写真展の主催である高龍寺の僧侶、守永辰良さんと写真展でご一緒したことがきっかけ。そこからご縁が繋がり、展示のお誘いを受けたのです。
「お寺で写真展なんて珍しい!そしてなんだか面白そう!!(←これ重要)」とすぐに参加を決めたのでした。

年を重ねると新しいことを始めるのが億劫に感じたり、体調とか家族とか色々な問題も出てくるので、いつかとかそのうちとか言っていると、そのいつかは来ないかもしれないということを実感するようになったからかもしれません。やりたいことはやれるうちに! というのが最近のモットーになりました。若い頃より行動力や決断力がついてきたような。歳を重ねるのも悪くないですね(笑)
在廊の必要はなかったのですが、「せっかくのチャンス! 函館に行くしかない!!」と函館行きを決意し、突然の猫旅計画がスタートしたのでした。

今回は、「猫写真展に行くこと」と「猫写真を撮ること」が目的だったので、観光に関してはほぼノープラン。でも猫に会えそうなカフェや猫グッズのお店だけは念入りにチェックしておきましたよ(笑)
さらにSNSのXで「函館で猫に会えるカフェやお店、猫グッズのお店があれば教えてください」との投稿に対してたくさんの情報が集まりました! 函館の皆さんの親切と優しさに感動。やはり地元の方の口コミが何よりですね。ネット検索しても出てこない情報もあったので、本当にありがたかったです。行く前からすっかり函館ファンになってしまった私でした(笑)

函館の古刹で開催された「ねことひとと・ときどき・ほとけ。」

梅雨の合間の猛暑で熱中症への警戒が盛んに叫ばれていた6月中旬。
いいタイミングで函館に到着! 何といっても涼しい〜、快適!! 期待に胸が膨らみます。
とはいえ、気ままなひとり旅なので、気の向くまま、その日の気分で動くのが、マイルール。一日ひとつ、「ここだけは行く」を決めたら、他はノープラン。猫のように気ままにゆるりと猫旅のスタートです。

初日に向かったのは1番の目的地である「曹洞宗 国華山高龍寺」。函館山の麓に佇み、山門からは海が望める素晴らしいロケーション。豪華な彫刻が施された山門に圧倒されながら境内に入ると本堂や開山堂などの威厳ある建物が並んでいます。
国の登録有形文化財に登録された、歴史的に価値のある伝統的な木造建築を一つひとつ見学するだけでも十分に来た甲斐があったと感じたのですが、さらに猫好きの心をくすぐるのが、なんとここは猫好きなら誰でも知っているNHKの「岩合光昭の世界ネコ歩き」に登場した場所なのです!
こんな伝統的な古刹に猫、岩合さんも来たなんて……最高すぎませんか?(笑)

「ここで猫写真を撮りたい!!」とはやる心を抑えつつ、まずは写真展の会場へ。
赤い絨毯の敷かれたエントランス、昔ながらのガラスや建造物に心を奪われながらも2階へ進むと……そこに広がっていたのは畳敷の大空間に展示された78点の猫写真。スタイルも背景もバラバラな9人が、それぞれのまなざしで切り取った「猫のいる風景」が並んでいました。
畳の香りと障子を通して入ってくる柔らかな光、不思議と心が落ち着く空間で、畳に座ってじっくりと作品を鑑賞しました。

主催の守永さんも「単に“かわいい猫”を集めた展示ではありません。猫を通して、見えてくるものがある」とおっしゃるように、展示を見た人が猫を通して自分自身と見つめ合ったり、思いを巡らせたりできる素敵な空間でした。
さらに守永さんに高龍寺の歴史や建物などの話を伺いながら境内をじっくり散策したり、写真を撮ったりしていると、あっという間に数時間が経っていました。

日も傾いてきたので、そろそろ猫たちも動き始める時間です!
高龍寺周辺には外国人墓地、漁港、夕日が見える絶景カフェ(定休日で入れませんでした)などが点在し、例え猫に会えなくてもカメラを持って散策するだけでも楽しい地域。でもやっぱり猫に会いたい!!そんな願いが通じたのか、たくさんの猫に会うことができました。函館は地域猫活動が盛んと聞いていたのですが、会った猫はほとんどがさくら猫(避妊去勢済みの印である耳カットされた猫)で、みんなふっくらしていて、しっかりお世話されていることが伝わってくる猫ばかりでした。
みんな人懐こくて可愛くて大満足!(撮影場所はあえて明かさないので、ぜひ散策しながら猫との出会いを楽しんでくださいね!)

夜はお寿司屋さんで函館の海の幸に舌鼓を打ち、バーで地元の方と語らい、「函館大好きー!!」を連発していた私(笑)。大満足の1日目が終了しました。
次回は、ひたすら歩き回った街の散策、グルメ、猫との出会い、観光情報などをお伝えします!
引き続きお付き合いくださいませ。

この記事を書いた人

フォトグラファー 野中典子

野中典子

猫と暮らし始めたことをきっかけに「成長の記録を綺麗に残したい」との思いで一眼レフを購入。写真にこだわったブログを始めたところ評判になり、少しずつライター、フォトグラファーとして仕事の依頼が来るようになりました。現在は猫の魅力をより多くの人に伝えたいとの思いで、「猫写真家さくらもえぎ」として雑誌、カレンダーへの写真の提供、写真展への参加など猫愛全開で活動中。

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