意外と読めないかもしれません。【難読漢字】「態々」はなんと読む？読めたらスゴい…！

「態々」という漢字、見たことはあっても正確に読める自信はありますか？

普段の会話や文章で使われることはあまり多くありませんが、実はとても意味深い言葉で、読み間違いや誤解が多い難読漢字のひとつです。読めたらちょっと頼もしく感じますよね。

今回は、「態々」という漢字の読み方や意味、実際の使われ方についてわかりやすく解説します。

問題

「態々」これ、なんと読む？

まず、「態々」は「わざわざ」と読みます。

日常生活でも使いますが、漢字にして書かれることは実は少なめ。よく問題になるのは、「わざわざ」を平仮名で書くことが多いため、漢字が読めないと感じる人が多い点です。

意味としては、「他のことのついでではなく特にそのためだけに行うさま」、「する必要がないことをこそさらするさま」というようなニュアンスです。

「態々来てくれてありがとう」という場面では、「わざわざ」という読みが自然に使われ、感謝の気持ちが伝わります。一方で、「態々そんなことを言わなくてもいいのに」と言うときは、余計な気遣いをしすぎている様子を表すこともあります。

こうした多様なニュアンスは場面や話し手の意図で変わるため、注意して使う必要があります。

「態々」という漢字は、もともと「態」（わざ）は「様子」や「状態」、「態々」と続けることで「特別の様子で」「特にして」という意味を強調しています。

もともとは古典や文語で使われることが多く、読み方も現在の「わざわざ」より堅めの印象でした。現代の日本語では、「わざわざ」をひらがなで表記することがほとんどですが、ビジネス文書や新聞、または文学的な表現で「態々」が使われることがあります。

ちなみに、「敢えて（あえて）」や「わざわざ」は似たような意味合いを持ちますが、少しずつ使い分けがあるのも面白いポイント。

たとえば「敢えて」は「あえて挑戦する」など主体的な判断を強調しやすく、「態々」は「わざわざ」という手間や特別感を含意します。こうしたニュアンスの微妙な違いを理解すると、文章や話しことばの表現力がより豊かになりますよ。

「態々」は難読漢字の代表的な一つですが、読みは「わざわざ」です。

意味も「特に手間をかけて」「わざと」というニュアンスがあり、感謝や皮肉、強調など幅広い使い方ができます。

普段はひらがな表記が多く、漢字で見る機会は少ないものの、正しい読み方や意味を知っておくと、その文章の深い意図を感じ取ることができるでしょう。

ぜひ「態々」を正しく読めるクイズネタや、改まった文章でも活用してみてくださいね。読むだけで漢字力アップ間違いなしです！

参考文献：小学館『デジタル大辞泉』