意外と読めないかもしれません。【難読漢字】「未曾有」はなんと読む？読めたらスゴい。

突然ですが、「未曾有」という漢字、あなたは読めますか？普段あまり目にしない漢字の組み合わせで、意味はなんとなく想像できても、正しく読むのは意外と難しいものです。

この言葉はニュースや歴史の場面で見かけることが多いですが、読み間違いが多い漢字のひとつ。読めたらちょっとカッコいいですよね！

今回の記事では、「未曾有」の読み方だけでなく、その意味や使用される状況、また使い方のポイントも分かりやすく解説します。ぜひ最後まで読み進めて、あなたも「未曾有マスター」になってみてください。

問題

「未曾有」これ、なんと読む？

まず、正解を発表します。

「未曾有」の正しい読み方は「みぞう」です。

意味は「今までに一度もなかったこと」「きわめて珍しいこと」や「これまでに例がないほど大きな出来事」を指します。歴史上の大災害や大事件、戦後の未曾有の経済状況などで使われる表現です。

語源は中国古典にあり、古くから非常に大きく珍しい出来事を表す言葉として使われてきました。日本語では平安時代以降の文献でも登場し、その高貴な響きから公式文書や文学作品によく登場しますが、現代ではニュースや報道でよく目にする言葉として親しまれています。

「未曾有」は主に非常に珍しく、かつ大規模で衝撃的な出来事に対して使われます。

例えば「未曾有の大震災」や「未曾有の経済危機」のように用いられるので、単なる珍しいではなく、「これまで経験したことのない甚大な」ニュアンスが込められています。

日常会話で使われることは少ないですが、ニュースや新聞、公式の場面では「未曾有の災害に対し…」とよく耳にします。また、文学作品や歴史書でも、特別な意味合いを伝えるために登場します。例文としては、

「未曾有の豪雨により、多くの地域で甚大な被害が発生した。」

「この経済不況は未曾有の規模であり、各方面で影響が広がっている。」

という使い方が典型的です。ここでポイントなのは「未曾有」の後には、必ず大きな出来事や深刻な状況が続くことです。単に「珍しい」や「初めて」とは少し違い、「誰も経験したことがないほどの」と意味が強調されます。

「未曾有」という漢字は、一見難しそうに見えても、意味と読み方を押さえればグッと身近な言葉に変わります。

正しく読めて意味を理解すれば、ニュースや文章の深い部分もスッと頭に入るはず。また、この言葉は日常の難読漢字クイズとしてもとても使えるので、友だちや同僚との会話の中で「実は…」と披露するのもいいでしょう。

ぜひ今回の記事で「未曾有＝みぞう」と覚えてみてください。大きくて珍しい出来事を表現する強い言葉として、あなたの語彙力もワンランクアップするに違いありません。

参考文献：小学館『デジタル大辞泉』