『投資で得をする人』には“意外な共通点”があった…お金を増やすための“３つのポイント”とは？【プロが監修】

2025.7.20

「投資は難しい」「なかなか利益が出ない」と感じていませんか？実は、投資で得をする人には一見すると驚くような共通点があり、その秘密を知ることで資産を増やす大きなヒントになります。今回は、投資で結果を出す人たちが守っている「3つの基本」をわかりやすくお伝えします。これを知れば、初心者でも着実に資産形成へつながる一歩を踏み出せるはずです！

投資成功者に共通する“意外な”習慣とは？資産形成で押さえたい基本

投資の世界には様々な手法や情報が溢れています。その中で勝ち組になっている人たちは、ただラッキーだったわけではなく、共通した投資のルールやマインドを持っています。興味深いことに、成功者の多くは派手な手法を使っているわけではなく、実は「資産を増やすための3つの基本」を地道に守り続けているのです。

その3つの基本とは、①長期的な視点を持つ、②分散投資を徹底する、③感情に左右されずルールを守ること。これを知ることで、「なぜ短期売買ばかりして失敗するのか」「なぜリスクを一つの銘柄に集中させてしまうのか」といった疑問もクリアになります。特に長期・分散・ルール順守は、多くの投資理論や実績データからも裏付けられている基本中の基本です。

資産を増やす「3つの基本」を具体的に理解しよう

それでは、投資で得をする人が実践している「3つの基本」を具体的に見ていきましょう。

①長期的な視点を持つ

短期的な値動きに一喜一憂せず、数年～数十年単位で資産を育てる考え方です。

歴史的に株式市場は長期で右肩上がりを示してきました。これにより、長く持ち続けることで複利効果が効き、資産は着実に増えていくのです。

②分散投資を徹底する

一つの銘柄や資産に資金を集中させると、業績不振や市場の変動で大きな損失を被るリスクが高まります。そこでリスクを抑えるために、株式だけでなく債券、不動産、または国内株・海外株など複数の資産に分散して投資します。これにより、一つの資産が値下がりしても、ほかの資産で損失を相殺できる可能性が高まります。

③感情に左右されずルールを守る

市場は常に変動し、ニュースや噂で投資家の感情が揺さぶられます。成功する投資家は、冷静に自分の投資戦略やルールを守ることができます。例えば、予め決めた利益確定や損切りのルールを感情に流されず実行することが、損失拡大を防ぎ利益を伸ばすポイントです。このルール厳守こそが、投資成功者の心理的な強みといえます。

なぜこの3つの基本が重要？背景と具体例で理解を深める

これらの基本は理論上だけでなく、実際の投資で多くの成功例や研究結果によって実証されています。投資信託の運用成績やプロのファンドマネージャーの戦略を見ると、一貫して長期保有と分散が推奨されています。

例えば、世界中の市場に分散投資しつつ長期で積み立てていく「株価指数へのインデックス積立投資」は、初心者にもおすすめの手法です。これは複数の企業や国に分散されているのでリスクが抑えられ、長期保有により年平均リターンを享受できるからです。

一方で、短期的な値下がりに不安を感じて頻繁に売買を繰り返す人は、取引コストや税金の負担が増え、逆に資産を減らすリスクが高くなっています。冷静なルール遵守こそが波乱相場でも資産を守り増やすカギとなるのです。

また、心理学の研究でも「プロスペクト理論」により、人は損失に対して過敏に反応しやすいことがわかっています。プロスペクト理論とは、人が不確実な状況で「損失」を「利益」よりも強く感じ、また確率を実際より歪めて判断してしまう行動経済学の理論です。例えば、得より「失う」可能性を重視し、同額の利益より損失を避けようとする傾向があります。これはカーネマンとトヴェルスキーによる1979年の研究で提唱されました。

しかし、成功者はこの心理的罠を回避し、「損切り」など必要な行動を適切に行う強さを持ち合わせています。

投資で得をするための3つの基本を守って、賢く資産形成しよう

今回は、「投資で得をする人」の意外な共通点として、派手なテクニックではなくシンプルな3つの基本が重要であることをご紹介しました。
長期的な視点を持ち、資産を分散し、感情に流されずルールを守ること。この3つがあれば、安定して資産を増やす土台づくりは十分に可能です。
難しい投資の知識に振り回されるよりも、まずはこの基本を理解し、実践することから始めてみましょう。小さな努力の積み重ねが、将来的に大きな成果となって返ってきます。

ぜひ今日から、自分なりのルールを作り、冷静で着実な資産形成を目指してください。投資は決してギャンブルではなく、正しい知識と継続が成功のカギとなります。

監修者：山下耕太郎
一橋大学経済学部卒業後、証券会社で営業、マーケットアナリスト、先物ディーラーを経て個人投資家／金融ライターに転身。ライター歴6年、投資歴20年以上。保有資格は証券外務員一種。マーケットアナリスト時代は、日経CNBCに出演。そして、ディーラー時代は主に日経225先物・オプションを取引。現在は個人投資家として株式、先物、FX、CFDなどを取引しています。また、金融ライターとして、上場企業、金融機関などで年間300本以上の記事を書いています。