『投資で損をする人』には“意外な共通点”があった…初心者が陥りがちな“３つのNG行動”とは？【FP1級が監修】

投資を始めてみたけど、なぜかうまくいかず「損ばかりしている…」という方は決して珍しくありません。損失を出してしまう初心者には、共通している“NG行動”があるのです。

そこで、この記事では、投資初心者がやりがちな3つのNG行動と、その対策について、わかりやすくお伝えします。投資で資産を減らすことを防ぎ、着実に資産を育てたい人必見の内容です。ぜひ最後まで読んでみてください。

損をする投資家に共通する意外な特徴とは？

投資の世界で成功する人がいる一方、損失ばかり重ねてしまう人も多くいます。

その理由を探ってみると、単なる「知識不足」や「運の悪さ」だけでなく、共通した行動パターンが見えてきます。たとえば、感情に流されてしまい冷静な判断ができなくなるケースや、情報の取捨選択がうまくできずに誤った判断をしてしまうパターンなどです。

こうした共通点はデータや専門家の分析からも明らかにされています。

心理的な罠に陥ることは、投資パフォーマンスを悪化させることにつながります。投資初心者は、ミスを起こす可能性が高いため、事前に知識を持って対策を講じることが重要です。

また、損をする人の多くは、短期間で大きな利益を狙いすぎてしまう傾向があります。これが結果的に大損を招くこともあるのです。投資は、長期的かつ計画的に臨む必要がある点を理解せず、自分の欲求や不安に流されることが一因となっています。

では、具体的にどのような行動が、投資で損をする原因になるのでしょうか？代表的な３つのNG行動を挙げてみます。

株価が下がると焦って慌てて売ってしまったり、逆に急騰した時に欲張りすぎて高値で買ってしまうことは、損失が膨らむ原因になります。感情に振り回された判断は、損失を生む可能性が高いため、注意が必要です。

インターネットやSNS上には、様々な情報が溢れています。信頼できるデータや専門家の分析を無視して、単なる口コミや噂だけに頼ると、誤った銘柄選びや投資時期の判断ミスにつながりやすいため、注意が必要です。

「これは絶対に上がる！」と思い込んだ銘柄に資金を集中させることには、大きなリスクがあります。たとえ一時的に利益が出ても、暴落時に大損するリスクが高まるのです。分散投資は、リスク管理の基本です。特定の銘柄に資金を集中させることは避け、分散投資を意識してください。

上記３つのNG行動を避けるだけでも、投資の結果には大きな差が生まれます。たとえば、感情的な売買を控えることで感情的な判断を控えることで、売買のタイミングを誤らずに済みます。

さらに、情報の出所を吟味することで、精度の高い投資判断が可能になります。また、多様な資産に分けて投資をすることで、特定の資産の下落が全体に及ぼす影響を小さくすることができます。

さらに、長期的な視点を持ち、地道に継続する姿勢が重要です。世界的に有名な指数連動型の投資信託（インデックスファンド）を活用するのも良いでしょう。

インデックスファンドは個別銘柄のリスクを抑えつつ、市場全体の成長を取り込めるため、初心者にとって始めやすい投資商品です。

最後に、投資は決してギャンブルではありません。計画的に行うことが成功への近道です。焦らずに知識を深め、継続することが大切です。

投資で損をする人に共通する意外な特徴や、初心者が陥りやすい３つのNG行動を紹介しました。感情に左右されやすい売買、信頼できない情報での判断、そしてリスク分散をしない集中投資──これらの行動パターンを見直すことで、損失を減らし安定的に資産を築くことが可能となります。

投資は、魔法のように一夜でお金を増やすものではありません。しかし、正しい知識と習慣を身につければ、生活にゆとりをもたらす強力なツールになります。今日からでもできる心がけで、一緒に賢く資産形成を始めていきましょう！

監修者：中川佳人（なかがわよしと）
金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。