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『教育費貧乏になる人』には“意外な共通点”があった…お金をムダにしないための“2つの対策”とは?【元銀行員が解説】

  • 2025.7.18
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「収入は悪くないのに、なぜかお金が貯まらない…」、もしかしたら教育費が原因かもしれません。子どもの将来のために、お金を惜しみたくないと考えている親も多いでしょう。

しかし、無計画に教育費を使っていては、教育費貧乏に陥ってしまう可能性があります。今回の記事では教育費貧乏家庭の、実態や対処法を紹介します。

教育費貧乏家庭の実態とは?

では、教育費貧乏に陥ってしまう家庭の実態を見ていきましょう。

親の「見栄」や「同調圧力」が要因

過度に教育費にかけすぎてしまうのは、「子どもの将来のために」と思っているつもりでも、実は親の見栄や周囲との同調圧力が原因かもしれません。「周りがみんな受験するから」という理由で、私立を目指している家庭も少なくないでしょう。

とくに都市部に住んでいると、周りみんなが私立を受験するような錯覚に陥りやすいです。そのため小さな頃から塾に通わせるなど、無理して教育費を捻出しているケースも少なくありません。

年収1,000万円の家庭こそ要注意

年収1,000万円を超えるような裕福な家庭こそ、実は教育費貧乏に陥りやすいです。年収が高い家庭になるほど先ほどの「同調圧力」が強くなる傾向にあり、教育費にお金をかける傾向にあります。

実際に年収1,000万円あれば、塾代の捻出などは可能でしょう。しかし塾代は子どもの学年に合わせて上がっていきます。最初は負担に感じていなかった塾代などの教育費が、気が付けば家計を圧迫しているケースも珍しくありません。

教育費貧乏の怖いところが、後戻りができないことです。教育費が家計を圧迫していることに気づいても、「ここまでせっかくお金をかけてきたのに」という気持ちや周囲への見栄などもあり、なかなか改善できません。教育費貧乏は、高収入の世帯こそ陥ってしまう可能性が高いです。

無駄な教育費を抑える方法

それでは、教育費貧乏に陥らないための、対処法を紹介します。

1.過度な期待や不安に惑わされない

教育にお金をかけすぎてしまうのは、子どもへの過度な期待や、不安が要因です。「公立ではよい教育が受けられない」や「公立は治安が悪いのではないか」、と考える親は多いでしょう。

しかし公立だからといって教育の質が悪いわけではありません。また私立だからといって、いじめなどの問題がないわけではありません。

無理に教育費を捻出するあまり、家族旅行にも行けなくなってしまっては本末転倒です。子どもの将来を考えたうえで、無理のない範囲で教育環境を整えてあげましょう。

2.教育資金総額を把握しておく

長期スパンで教育費の計画をたてておくようにしましょう。子どもの学年があがるほど必要な教育費は高くなります。大学卒業までを見据えて、「いつ、いくら必要なのか」を認識しておきましょう。

一般的に教育費は、収入の2割が目安です。無理のない範囲で、長期的な教育費の計画をたてることで教育費貧乏を防げるでしょう。

周囲に惑わされず、計画的な教育を考えてあげよう

教育費貧乏に陥ってしまうのは、親の見栄や周囲への同調圧力が要因です。

教育費にお金をかけすぎるあまり、家族との旅行やお出かけができなくなってしまっては意味がありません。

家計の管理と資金計画をしっかりと行って、無理のない範囲で教育環境を整えてあげましょう。


監修者:ゆきひろ
信託銀行に勤務する傍ら、金融系の記事も執筆する兼業ライター。日々富裕層顧客に金融や不動産を活用したウェルスマネジメントや税務に関する提案を行っており、培った知識と経験を活かして情報発信を行っている。過去には大手カード会社でクレジットの審査業務経験もあり、金融全般の知識に明るい。FP1級、宅建士を保有。