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『お金が貯まる家』と『貯まらない家』“明確な違い”があった…貯蓄を増やせない家庭の“3つの特徴”とは?【FPが解説】

  • 2025.7.19
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

結婚してから、「気がついたら貯金が全然増えていない」「毎月ギリギリの生活になってしまう」という夫婦は意外と多いものです。

お金が貯まる家庭と貯まらない家庭には、明確な違いがあります。その差は特別な収入の多さではなく、「夫婦でお金のルールを決めているかどうか」です。

今回は、お金が貯まらない家庭の特徴と、逆に着実に貯蓄を増やしている家庭の共通点を紹介します。

【要注意】お金が貯まらない家の特徴

まずは、お金が貯まらない家の特徴を見ていきましょう。

1.お互いの収入や支出を把握していない

お金が貯まらない家庭でよく見られるのが、夫婦それぞれが自分の給料を自由に使っている状況です。「相手がどのくらい稼いでいるか正確に知らない」「何にお金を使っているかわからない」という夫婦は要注意です。

このような状態では、家計全体の収支が見えません。結果として、「相手が貯金してくれているだろう」とお互いが思い込み、実際には双方が貯金していないという事態が起こる可能性があります。

2.家計簿をつけていない

「家計簿は面倒だから」「だいたいの金額は把握している」と言って、具体的な記録をつけていない家庭も貯蓄が増えにくい傾向があります。

記録がないと、本当に無駄な支出がどこにあるのかが見えてきません。コンビニでの少額な買い物や、サブスクリプションサービスの月額料金など、小さな出費が無視されがちです。

しかし、これらの支出は少額でも、積み重なって大きな金額になっていることは珍しくありません。家計簿をつけていないと、惰性の無駄遣いに築けず、いつまで経っても「メタボ家計」から抜け出せないのです。

3.具体的な目標がない

「いつかマイホームを買いたい」「老後が心配だから貯金したい」といった漠然とした目標しかない家庭は、なかなか貯蓄習慣が身につきません。

具体的な金額や期限が決まっていないため、「今月は使いすぎたけど、来月から頑張ろう」という先延ばしが続いてしまいます。人間の意思は弱いため、緊急性や具体性がない目標では、日々の支出をコントロールする強い動機にはならないのが現実です。

【お手本】お金が貯まる家の特徴

続いて、お金が貯まる家の特徴を見ていきましょう。

1.家計の透明性が高い

お金が貯まる家庭では、夫婦がお互いの収入と支出を正確に把握しています。定期的に家計について話し合う時間を設けて、収支の確認や今後の計画について相談しているのです。

「隠し事のない家計管理」は、信頼関係を築くだけでなく、無駄遣いの防止にもつながります。お互いが家計の状況を知っていることで、買い物の際にも「本当に必要な支出かどうか」を冷静に判断できるようになります。

2.支出を「見える化」している

貯蓄上手な家庭は、家計簿アプリを活用して支出を記録しています。クレジットカードや電子マネーと連携させれば、手間をかけずに支出を管理することが可能です。

正確に記録をつけることで、「食費にお金をかけすぎている」「娯楽費が予算オーバーしている」といった問題点が明確になります。問題を把握したら、即座に改善に動く点も、お金が貯まりやすい夫婦の特徴です。

3.明確な貯蓄目標と計画がある

「3年後に300万円の頭金を貯めてマイホームを購入する」「10年後に子どもの大学費用として500万円を準備する」など、具体的な目標金額と期限を設定している家庭は、着実に貯蓄を増やしています。

目標が明確だと、「月々いくら貯金すれば良いか」を計算できます。必要な金額を最初に貯蓄に回す「先取り貯蓄」を実践することで、確実に目標に近付けるのです。

4.お金に対する価値観が共有できている

貯蓄が成功している夫婦は、お金の使い方について価値観を共有しています。「何にお金をかけるべきか」「何を節約すべきか」について、お互いが納得できる基準を持っています。

「食事は健康への投資だから、多少高くても良い食材を選ぶ」「洋服は必要最小限にして、その分旅行にお金を使う」のような具合に、優先順位を付けているケースがほとんどです。

価値を感じる支出にはお金をかけ、価値を感じない支出は徹底的に防ぐため、高い満足度を維持しながらも洗練された家計運営が可能です。

まとめ

お金が貯まる家庭と貯まらない家庭の違いは、収入の多さではありません。大切なのは、夫婦でお金に関するルールを決めて、それを継続することです。

お互いの収入と支出を確認し、具体的な貯蓄目標を設定することから始めましょう。「面倒だから後回し」にするのではなく、「今やっておけば後が楽になる」と考え方を変えてみてください。

お金の管理は夫婦の絆を深める良い機会でもあります。二人で力を合わせて、理想の家計を築いていきましょう。


監修者:柴田 充輝
厚生労働省や不動産業界での勤務を通じて社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。 FP1級や社会保険労務士資格を活かして多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。現在はWebライターとして金融・不動産系の記事を中心に執筆しており、1,200記事以上の執筆実績がある。自身でも株式や不動産への投資を行っており、実体験を踏まえて記事制作・監修に携わっている。