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『将来の貯金が心配な人』は今すぐ始めて!→お金に困らないための“5つの準備”とは?【FPが解説】

  • 2025.7.17
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

将来への漠然とした不安の多くは、具体的なお金の準備ができていないことが原因です。お金の知識がない人ほど「何をしたらいいかわからない」という状態に陥り、結果として不安だけが膨らんでしまいます。

しかし、適切な準備をすれば不安は大幅に軽減できます。今回は、多くの人が見落としがちな「お金の準備」について、わかりやすく解説していきます。

お金の準備をしないことで起こり得る3つのリスク

生きているうえで、お金の悩みは常に付きまとうといっても過言ではありません。お金の準備をしないことで、どのようなリスクが起こり得るのかを見ていきましょう。

突発的な出費に対応できない

人生には予期せぬ出費がつきものです。病気やケガによる医療費や家電の故障など、急にまとまったお金が必要になることがあります。

貯金がない状態でこうした事態に直面すると、クレジットカードのキャッシングやカードローンに頼らざるを得なくなります。これらは金利が非常に高く、一度借りると返済が困難になるケースも少なくありません。

老後資金が圧倒的に不足する

2019年に「老後2,000万円問題」が話題となりました。結論としては老後に2000万円も必要とは限らないのですが、準備が不足していると老後生活で困ってしまう事態になりかねません。

年金だけでは老後の生活費が足りず、また取り崩すための十分な資産がなければ、経済的に厳しい老後生活になりかねません。

人生の選択肢が狭まる

お金の準備ができていないと、人生の重要な場面で選択肢が限られてしまいます。たとえば、以下のような悩みが顕在化するかもしれません。

  • 転職したいと思っても収入の途絶える期間を恐れて動けない
  • 嫌な仕事一生続けることになる
  • 子どもが希望している進路を諦めさせてしまう
  • 住宅購入を検討できない

つまり、お金は人生の選択肢を増やすためのツールなのです。お金の準備が不十分だと、常に選択肢に制約が生まれ「自分のやりたいこと」ができません。

今すぐ始めるべき5つのお金の準備

お金に関する不安や悩みを軽減するためには、一日でも早く行動を始めることです。以下で、今すぐ始めるべき5つのお金の準備を紹介します。

生活防衛資金を最優先で貯める

まず最初に取り組むべきは、生活防衛資金の確保です。これは突発的な出費や収入減少に備えるお金で、生活費の6ヶ月分を目安に貯めておきましょう。生活防衛資金があることで、急な出費にも慌てずに対応でき、精神的な安定も得られます。

例えば月の生活費が20万円なら、120万円が目標額になります。この資金は普通預金など、いつでも引き出せる形で保管することが重要です。

自動積立で確実に貯蓄習慣を作る

「余ったお金を貯金しよう」という考え方では、なかなか貯金は増えません。給料が入ったら自動的に一定額が貯金される仕組みを作ることが重要です。

銀行の自動積立定期預金や、勤務先の財形貯蓄制度を活用し、機械化するのがおすすめです。金額は無理のない範囲から始めて、慣れてきたら徐々に増額しましょう。

長期的な資産形成のために投資を始める

銀行預金だけでは、インフレに負けてしまう可能性があります。長期的な資産形成には、投資も必要です。

NISAのつみたて投資枠を活用すれば、少額から投資を始められます。生活防衛資金を確保できたら、毎月数千円程度でも構わないため、積立投資も始めましょう。

不要な保険を解約する

多くの人が加入している生命保険や医療保険ですが、実は過剰な保障になっているケースが少なくありません。保険の見直しをすることで、月々の支出を数万円減らせる可能性があります。

たとえば、独身の方や子どもがいない共働き夫婦の場合、死亡保障は不要です。また、生活防衛資金が用意できれば、医療保険やがん保険も解約して問題ないケースがほとんどです。

お金の知識を身につける

お金の不安を根本的に解消するには、お金に関する正しい知識を身につけることが欠かせません。

信頼できる書籍や金融庁のウェブサイトなど、正確な情報源から基礎知識を学びましょう。YouTubeを活用して、視覚的にわかりやすく学ぶ方法もあります。

「家計管理の方法」「必要な保険の見極め方」「NISAのメリット」などは、自分で学ばなければなりません。学習を通じて金融リテラシーを向上させれば、どのような状況でも健全な家計運営ができるスキルを習得できます。

まとめ

将来への不安は、適切なお金の準備をすることで大幅に軽減できます。今回紹介した準備方法は、どれも今すぐ始められるものばかりです。

まずは一つずつ、できることから始めてみてください。小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな安心につながります。

お金の準備を早く始めるほど、資産が増えやすくなります。「いつかやろう」ではなく、「今日から始めよう」という気持ちで、将来の自分のために行動を起こしましょう。


監修者:柴田 充輝
厚生労働省や不動産業界での勤務を通じて社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。 FP1級や社会保険労務士資格を活かして多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。現在はWebライターとして金融・不動産系の記事を中心に執筆しており、1,200記事以上の執筆実績がある。自身でも株式や不動産への投資を行っており、実体験を踏まえて記事制作・監修に携わっている。